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リサコラムの部屋

2014年5月30日~
    
  ようこそ、「リサコラムの部屋」へ。

「リサコラムの部屋」は10(最後に0)のつく日の更新です。
本家の「リサコラム」と同じ作者によりますが、

物語仕立てで、お客様のお部屋のご紹介など、
いろいろなメインディッシュをご用意致します。

それでは、
ぜひ、おいしいお飲み物を傍らにご堪能くださいますように。

「時はやさしく、時につめたく」



藍とグレーを混ぜて、
黒を抜き、白を足した

Hさまのホテルルーム

コンデンスミルクの中に
落ちて。

Hさまのホテルルーム

リサコラム旅スペシャル
”Yukoとダーリンと
わたしの不思議すてきな
パリの旅 part.1
リサコラム旅スペシャル
”Yukoとダーリンと
わたしの不思議すてきな
パリの旅 part.2

第1回 ヒルトップホテルにて

第2回 再び
ヒルトップホテルにて
第3回 旅立ちは
エクスクルーシヴに!
第4回 ようこそ、
ゴージャスなパリのホテルへ



リサコラム旅スペシャル
”Yukoとダーリンと
わたしの不思議すてきな
パリの旅 part.3
キュートなレディ
Shinoちゃんの
スタディルーム
Tさまのカカオ色の
ホテルルーム
TさまのJapanesRoom

第5回 パリの空を
思い出しています。
第6回 Sinoのお部屋へ
ようこそ。
第7回 大人時間のホテル
『4分33秒』へようこそ。
第8回 「月を愛でる」大人時間



フィレンツェの
ホテルかなと思って


マダム・ワトソンスタッフの
第9回 「ウェイティングリストに載れたら」
第10回 「ブックカバーは
インテリア」




「リサコラムの部屋」バックナンバー集です。

この小さな窓から、イマジネーション豊かな世界が広がっているのです。





2014年2月20日~5月22日までの「リサコラムの部屋「カーテンの向こう マダム・ワトソンのひみつ」は下の写真より。






2013年11月14日~2014年2月14日までの「リサコラムの部屋 Café After The Rain」は下の写真より。




2013年7月25日~11月7日までの「リサコラムの部屋  楡の木の叔父」は下の写真より。




2013年4月16日~7月18日までの「リサコラムの部屋  シーサイド・ビレッジ」は下の写真より。




2013年1月8日~4月9日までの「リサコラムの部屋  HOTELS」は下の写真より。




2012年10月2日~2013年1月1日までの「リサコラムの部屋 AAA」は下の写真より。




2012年6月25日~9月24日までの「リサコラムの部屋 5分の人生」は下の写真より。




2012年3月26日~6月18日までの「リサコラムの部屋 失われた明日を求めて」は下の写真より。




2011年11月21日~2012年3月19日までの「リサコラムの部屋 露店マイヤー・倶楽部」は下の写真より。




2011年9月5日~11月14日までの「リサコラムの部屋 N氏の場合」は下の写真より。




2011年6月13日~8月29日までの「リサコラムの部屋 ノンちゃんカフェ」は下の写真より。




2011年6月6日までの「リサコラムの部屋」は下の写真からバックナンバーをご覧頂けます。





「時はやさしく、時につめたく」


2014年8月30日(土)

第10回 「マダム・ワトソンスタッフの本」

いよいよ、芸術の秋、読書の秋、そしてインテリアの秋が
やって来ます。

今回は私どもマダム・ワトソンスタッフの「今読んでいる本」にブックカバーをかけて、
インテリアグッズに変身をさせてみようと思います。

今、どんな本を今読んでいるのか?ついでにちらっとを覗いて
みることに致しましょう。
抱腹絶倒、ちょっと刺激的な自己啓発本もありそうで、結構、面白いですよ。





文庫本の小説『ヘミングウェイの短編集 勝者に報酬はない・キリマンジャロの雪』
しおりがぼろぼろになって、かなり読み込んでいる様子ですね。
幻冬舎の社長、見城徹さんが編集長時代に耽溺していたらしいヘミングウェイ。
見城ファンのスタッフが『勝者に報酬はない』この言葉に惹かれて、愛読しているようですね。





新書版の古めかしい英会話本『英会話上達法』倉谷直著、およそ20年前のベストセラーを
まだ読んでいるとはすごいですね。
「アメリカ人にはイギリス英語で話せ、イギリス人にはアメリカ英語で話せ、
外国で急病になれば、痛いところを押さえて、Help me please!と言えばいい」
これで英会話恐怖症のタガが外れた人もたくさんいたはずですね。
そんな関西弁で書かれた抱腹絶倒の英会話本。
さらに英会話本『起きてから寝るまで英語表現700』
「フランス語会話パーフェクトブック」佐藤康著、まさに趣味の本ですね~。





『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』新井直之著
目次より、「”偉い人”には興味を持たれません。
いつも見切り発車をなさいます。
高級店の食事よりたまごかけごはんを好まれます。
”アウター”より肌着にお金をかけられます」

う~ん、目次ですでに興味深々!





英語のペーパーバック『Heart of SAMURAI Margi Preus著 2010年より賞を撮り続けている
教科書にも載っている読みやすい平易な英語で書かれた本。
こんな英語でも結構大丈夫なんだという自信と島国日本人のDNAにちくりと針を刺された気分で
勇気が湧いてくる本ですね。





「道をひらく」松下幸之助著、このちいさなそして価値ある本を折々に開いているスタッフがいるようです。

「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、
他の人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
広いときもある。狭いときもある。のぼりもあれば、くだりもある。
坦々とした時もあれば、かきわけかきわけ汗する時もある。
この道が果たしてよいのか、悪いのか、思案にあまる時もあろう。
なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。」
出だしから松下幸之助節!





「道を開く」
縦書きに夕日の上に書いたところが、憎いですね~。


『なぜか人に好かれる人の話し方 なぜか人に嫌われる人の話し方』遠藤陽一著

「少々固い話をするときに、意味のない笑いをところどころにちりばめながら、話す人がよくいます。
本人は、単に照れていたりあるいはその場を柔らかくしようとの気遣いなのでしょうが、
理由はともかく、相手が受けているのは、「馬鹿にされている」という印象です」

目からうろこのような気づきをたくさん得られるドッキリ本がさらに続きます。

『君にはそんな時間は残されていない』千田琢哉著
刺激的なタイトルにドキリ!

「1分以上迷う人は、1時間以上迷う。
1時間以上迷う人は、1日迷って、1か月以上迷う人は、1年経っても迷って、ずっと迷っている。
一生迷い続ける人生で終わってゆく」

さらに、「自分の胸の手を当てて、無駄な努力だと薄々感じていることはないだろうか。
『何となく継続しているけれど、これは報われないだろうな』
『我慢して勉強しているけど、今年も合格しないだろうな』

あなたの直観は正しい」

....内容はこのようにさらに刺激的。





『執事が教える「超一流」と言われる人のアタマの中身』新井直之著
「誰にどのように仕事を頼むか?
フツーのひと:ヒマな人に頼む。
一流の人:そこそこできる人に頼む。
超一流の人:忙しいとわかった上で、超一流の人に緊急で頼む」
読むのが怖いけれど、怖いもの見たさで読みたくなる本です。

『ダラダダ癖から抜け出すための10の法則』メリル・E・グラス&トナ・ダグラス著

ピカソの言葉を思い出します。
「明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけ」





『かばんはハンカチの上に置きなさい』川田修著
出されたコーヒーの、フレッシュミルクとお砂糖の空きカラは持って帰るという
フルコミッションの営業マンの努力の結晶本。

『快眠力』ジェームス・B・マース著
本を出されているお客様よりわざわざ送って頂いたすばらしい本。
快眠は人それぞれというのがよくわかります。

『こんなふうの贈りたい ギフトラッピング72のアイデア』
懇切丁寧でイラストもかわいい、販売員のマニュアル本。

タイトルは白い余白に書くもよしです。
あるスタッフは、余白が
右に来るように工夫して折り始めるというブックカバー作りの強者もいます。





2冊並べて、柄が合うように、似たタイトルの本を
同じ柄のブックカバーで合わせているスタッフもおります。





折り方は簡単!
本の幅に合わせて上下を折りこみ、好きな柄が出る部分で横を決めます。





紙が結構厚いので、テーブルなどの角を使って折り曲げるときれいにできます。





左右の折り代の中に本の表表紙、裏表紙を挟みます。





スタッフのKはブックカバーを手帳にもつけているようです。

それではこれにて、スタッフの『今読んでいる本』ベスト13は終了とさせて頂きます。

*リサコラムブックカバー初秋号3柄はお買いものの際にお好きな枚数、無料で差し上げております。


次は新しいリサコラム&新しいリサコラムの部屋の始まりです。
次回のリサコラムの部屋は、9月10日(水)号でお目にかかります。


写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。

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「時はやさしく、時につめたく」


2014年8月20日(水)

第9回 「ウェイテイングリストに載れたら」

夏の避暑地。
灼熱も緩んだ夕暮れ前、

並木道の通りをちょっと入った路地で、
看板のない瀟洒な隠れ家ホテルのような構えを見つけました。


「こんにちは~」

ドアを開くと
広いエントランスホールはひんやりとしてジャスミンのような
澄んだ清涼な香りに満たされていました。

大理石の床にこつこつと足音が響きます。





「あの、あまりに素敵な外観だったもので、
ちょっとだけ見させていただいてもよろしいですか?」

「そうですか。よろしければ、どうぞ」

「ああ、ありがとうございます」

背を持たせかけるのはもったいないような素敵なテーブルセットがありました。

じっと眺めてみたくなりました。





「どうぞ、よろしければ、おかけになって」

「素敵なアンティークな絨毯ですね。それにボルドー色の椅子も、
それにベルベットのクッションも!」
「ええ、椅子とテーブルと絨毯はアンティークです」


私は両側にはポンポンのついたブラックのベルベットのクッションを
手に取ってみました。





「後ろの窓のレースカーテンとお揃いなんですよ」

「ああ、なるほど。そうですね」
レースカーテンの脇と裾には同じポンポンのトリムがついていました。

「それにレースカーテンの上の飾りカーテンとも」

「ああ、ほんと!素敵なセンスですね~」

私は昨年、イタリアに旅した時のホテルを思い浮かべていました。





エントランスの円形の折り上げ天井を見上げると
シャンデリアの堂々とした気品は

鏡のように光る玄関の大理石にも、石の壁にも、大きな柄のモダンな壁にも、
窓のダークな色のレースのカーテンにも
シルバークリスタルの光を降り注いでいました。

それはまるで大女優のような存在感でした。

そして、色、素材が静かに調和するあまりの美しさに、
「フィレンツェでこんな素敵で瀟洒なホテルに泊まったことがあるんですが、
いえ、そこより素敵です」と言ってしまいました。

「そうですか。よろしければ、何かお飲み物でも?」

「いえ、それより、もしかして今日はお部屋は空いてませんか?」

「あいにくですが...」

「いえ、広いお部屋でなくてかまいせん。景色も...」

「いえ、実はここはホテルではなくて、私たち個人の家なのですよ」





玄関が空いていたので、
てっきり素敵なプチホテルだと思って入ってしまったようでした。

「それはそれは、大変失礼いたしました」

「せっかくですから、お茶でもお入れいたしましょうか」

「ああ、いいえ、そんな」
私はあわてて玄関を出ようとしました。





「実は私も、ホテルに帰ってきたような錯覚に陥ることがあるんですよ」

「ああ、そうでしょう。当然だと思います」

「これも何かのご縁ですから、お茶でもお持ちいたしましょう」

私は見ず知らずのマダムにお茶を頂き、
ホテルの話でちょっと盛り上がりました。





「玄関ホールって、出会いをつなぐこんな便利で魅力のあるスペースだったのですね。
将来、ここをホテルになさる日が来たら、
ぜひ、そのウェイティングリストに載せて頂けませんか?」







Tさま、優美な玄関ホールの写真を見ていたら、こんなこともあるかなと
架空の物語を作ってしまいました。

ひとつひとつの素材とかたちを厳選して集めていったら、
こうなるというお手本だと思います。
 選ぶ基準は「好き」。率直に「好き」
これが成功の鍵ですね
きっとミラノだろうとフィレンツェだろうと
決して負けない素晴らしいホテルのエントランスホールだと思います。





今年の夏はきっと一番思い出に残る夏になりますね。

それでは、
Bon voyage!


写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。

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「時はやさしく、時につめたく」


2014年8月10日(日)

第8回 「月を愛でる」大人時間

「贅沢」からどんな言葉を連想しますか?






優雅 雅 典雅 端正 悦楽 道楽...
それらの言葉の反対を考えるとき、
きっとそれらとこれらの間には
大きな溝が横たわっていることに気づきます。

つまり「余白」とか「余裕」ではないかと思うのです。







夏休み、ちょっといいホテルでも探そうかと、
ネットにキーワードを入れようものなら、
永遠にその波にさまよい続ける羽目に陥ります。

まったく別の検索を始めても、ちかちか点滅するランプのような旅のお誘いは
うるさく付きまとい、
画面上の「余白」は瞬く間に乗っ取られてまうほどです。







リビングから小上がりの和室に入れば、
白梅と白波の和紙の壁。
白い障子は窓からの明るい日差しを受けて、まろやかな乳白色の陰影に変え、
シェードはさらにそれを「余韻」に変えます。







「余白」とか「余裕」の2つを持つ和の趣きのデザインや空間には
なるほど、「行間」があるのだなとわかります。


「月が綺麗ですね」
夏目漱石の名言の一つにこんな有名な言葉があります。







それは、月を愛でた言葉ではなく
漱石が英語の教師をしていたとき、
「I LOVE YOU」に対してつけた訳です。
生徒の一人が訳した「我、汝を愛す」ではなく、
「月が綺麗ですね」とでも訳するようにと述べた有名な逸話です。

ネットサーフィンに明け暮れる私たちの日常からは
生まれない訳ですね。

そこには、奥ゆかしい日本人の表現方法を見ることができますし、
和の部屋とは、そんな行間を思い出す場所に、今はなりました。







和の部屋では、漱石の書を片手に
ひとりが朗読し、ひとりが行間をじっくり聴く、
そんな楽しみ方も悦楽の世界への入り口ではありませんか?







2014年8月11日は満月の夜。
曇り空なら、
月をかたどった灯りを見上げて、
「今夜も月が綺麗ですね」と、
つぶやいてみてはいかがでしょうか?






素晴らしいこの和室ができた日のことを思い出します。
Tさまの確かな選択眼で選んでくださった壁紙もシェードも照明も
完璧に美しい余白を作り出していますね。

最高にうらやましい行間のある空間です。

また他のお部屋にもお邪魔させて頂けますように。



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「時はやさしく、時につめたく」

2014年7月30日(水)

第7回 大人時間のホテル
『4分33秒』へようこそ。

はじめまして、こんにちは。
ようこそ、大人時間のホテル、『4分33秒』へいらっしゃいました。
わたくしバトラーの自称、ジョン・ケージンと申します。


毎日、お忙しいですか?
きっとお忙しいですよね。
仕事、家事、育児、雑用、SNS。
どれをとっても一筋縄でゆかず、日々むずかしさを増してゆくようです。

いっそのこと、どこかのホテルに隠れようかと思うことはございませんか?
そして一旦、「隠れ家ホテル」の検索を始めれば、
情報の濁流に巻き込まれ、
どこがいいのか、さっぱりわからなくなってしまったことは、
おありでしょう?







 そうなんです。
今はどこを開いても大変な時代になってしまったものですね。

でも、ここ大人時間のホテル、『4分33秒』は
そんな心配はご無用です。

静かに数歩、歩を進めるだけで、そこはもう大人だけの
静寂なブラウンとホワイトの世界に入っていただけます。


お好みの音楽をおかけいたしましょう。
クラシックでもジャズでも、ポップスでも
そして、音に造詣の深いあなたなら、静寂でも。

そうです。ご明察!
ジョン・ケージ流に音のない世界で
音を聴くのもいいですね。
ピアノの鍵盤を開けたり閉めたりをするだけで終わる、
かの有名な無音の『4分33秒』のCDをおかけいたしましょう。







さあ、まずは、ソファにおかけになられて、
お飲み物はいかがいたしましょうか?

アルコールがお好きな方は
自慢のカカオフィズをぜひ、ご賞味くださいますように。
あなたの舌の奥に残るカカオ独特の濃厚で甘くせつない味わいは
甘美な記憶として長く心に留まる事でしょう。







アルコールに弱い方には、
ビターチョコレート仕立てのほんのり甘いパフェはいかがでしょう。
ミルクたっぷりのホイップクリームをほんのりトッピングしたものです。







さあ、カカオの香りをたよりに空想していただけますか?
なだらかに暮れてゆく砂漠の砂の文様を描くカカオ色に輝く壁から。
香水瓶のようなクリスタルシャンデリアの作り出す
天井画から。
窓のシェードの螺旋の不可思議な文様からも、
そして外界の光を白いホイップクリームのようなやわらかな
ニュアンスに変えて取り入れる
螺旋の白いレースカーテンの文様からも。

ああ、もちろん、いつでも睡眠という究極に無音の世界で
カカオ色の空想の波間にたゆたうように
すべての雑事を忘れて身を横たえて頂く、心地よいベッドも、
ご用意いたしておりますから。







あなたのために、あなたのベッドスプレッドにはあなたのイニシャルで刺繍を施しておきました。
どうか、目が覚めるまで、ごゆっくり。

静寂の騒音で目が覚めたら、身もこころもよみがえったような
バランスの取れたこころもちを感じて頂けることでしょう。

このホテルの大人時間は永遠にも思えるほどに、長い長い、
4分33秒だったと、きっとお帰りの時に感じていただけますことでしょう。






「音のしない音の世界って
イマジネーションで何かを表現する饒舌な世界のことだったのですね」と
きっとおっしゃることでしょうね。

それでは、またお疲れの時には
この大人時間のホテル『4分33秒』を思い出してくださいますように。

ええ、あなたのいるお部屋のほんの数歩のところにございますから。






Tさま、ご主人さま、お元気で日々生活を楽しんでおいでのことでしょう。
まだ寒さも残る早春に、何もない暗い中、外のぼんやりとした灯りだけをたよりに
ご一緒にここで空想を膨らませたときのことを思い出します。





こんな大人のホテルが玄関から1分ほどのところにあれば、
どこにいてもいつも気持ちは穏やかななことでしょうね。
Tさまのインテリアに対する熱意と造詣の深さ、天才的選択眼、そしてセンス、
どれもほんとうに勉強になりました。お付き合いをいただいてから約1年
とても楽しい楽しい1年でした。
心より感謝申し上げます。

またいつかこの、大人時間のホテル『4分33秒』にお邪魔させてくださいますように。

写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。

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「時はやさしく、時につめたく」

2014年7月20日(日)
キュートなレディShinoちゃんのスタディルーム

第6回 Shinoのお部屋へようこそ。

初めまして、こんにちは。

わたしはShino、小学3年生です。
今年の春引っ越したばかりの私の部屋へご招待いたします。





新しい私の部屋は前より少し広くなりました。
さらに天井がちょっと高くなったので、もっと広々と見えるようになりました。
とっても気持ちがいいのです。
そして、何より変わったことは勉強部屋がホテルみたいな「スタディルーム」に
なったことです。
イラストでお分かりですか?
でも、色がないから、わかりにくですって?





ほら、色つきです。これではっきりしましたでしょ?
あらためまして、Shinoです。

部屋の正面からちょっと左よりにベッドがあります。
そしてその左が窓。ここからもうすぐ花火も見られるんですよ。
そして、デスクとピアノがあります。

なんで、デスクがベッドと反対の向きにあるかと言いますと、
勉強中は壁に向かって集中するためなんです。

私の得意教科は、算数、国語、理科、社会、そして英語。
好きなことはピアノ、英会話、スイミング、そしておしゃべりで~す!





はい、それでは集中して、
これはまだ引っ越す前の壁紙、つまり、クロスだけを張った状態です。

右側のクロスはブルーグレーのベースにホワイトでアラベスク模様を描いた、
とても大人シックな柄です。
私、ピンクとブルーグレーが大好きなんです。
ちょっと大人びているかしら?

それに、机側はこの通り、ブルーグレーのシックな無地のクロスをこの1面だけ貼っています。
ベッドも見えないし、さらに無地だから、
これでますます勉強に集中できるのです。
私もいろいろと考えているんですよ。







そして、わたしShinoの大好きなベッドスペースがここです。

ふかふかの白いベッドスプレッドに小さな枕がた~くさん。
ベッドスカートもついています。スカートは2段なので~す。
とってもロマンチックですてきでしょ?

ここでひとりで眠るようになって、とってもすてきな夢をたくさんみるようになりました。
でも、パパは高すぎて、転げ落ちないか心配してたみたいですけど、
そんなことはありません。
こう見えてもわたしもレディなんですから、
そんな寝相の悪いことはありえませんよ!





ではベッドの後ろの素敵な場所をお見せしますね。
これは「天蓋バランス&カーテン」と呼びます。
アイボリーホワイトのカーテンの端にはネイビーの細いトリミングがついていて、
さらにさくらんぼみたいなかわいいトリムもついているんです。
すてきでしょ?
その上に女王さまのティアラを逆さにしたみたいなのが
「天蓋バランス」です。

かくかくしているのと曲線がコンビでちょっと大人びているけど、すてきでしょ。
この感じ、「コケティッシュ」って言うんですって。
先端のとがった先にもおまけみたいなチャームまでついているんですよ~。





そして、天蓋バランスを横から見ると、ほうら、壁の段差に沿って、
ぴったんこでしょ。
横からみても素敵なように工夫されているのよ。
この「プリンセスなティアラ」は、ママの超お気入り。
もちろん、わたしも大好きだけど、ママの好きなデザインを最優先したんです。
私って、大人のこころを読むのは得意だから。





そして、ナイトテーブル&ガラスのランプ、これは私の好きなところ。





ナイトテーブルの横にはベッドスプレッドとお揃いのティッシュボックスと
ダストボックスもあるんです。
これを「トータルコーディネート」って、呼びます。





ほら、ピアノの上にランプを置いたら、夜はこんなにムーディに見えるんです。
壁に陰影が出て、柄が浮かび上がって見えませんか?
ロマンチックでしょ。





そして、私の大好きなレースカーテンもお見せしちゃいます。
小さなバラの刺繍が縦に並んでいるでしょう。
巻きバラっていうんです。





ドレープカーテンは壁紙にそっくりな色のブルーグレーです。
ここの上のバランスにも、ドレスの裾みたいなレースのスカートがついています。
かわいいでしょ?





そして、タッセルもギャザーを寄せたアイボリーのレースでできています。
これもダストボックスのトップの飾りと同じデザインで、
これも、「トータルコーディネート」って、言います。





ということで、いよいよ夏休みも始まりましたし、
これからは大好きなプールを掛け持ちで、
勉強に遊びにがんばりま~す。
今日から3日間、
家族みんなでお祭りだって出るんです。
見たら声をかけてね!
それでは、Shinoの部屋から「ごきげんよう!」



Shinoちゃん、すてきなすてきなお部屋のご紹介、ありがとうございます。

これからの夏休み、素敵な夏の思い出をたくさん作ってくださいね。
またいつか遊びに行きますね。
それでは、私たちからも、「ごきげんよう!」

写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。

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「時はやさしく、時につめたく」

リサコラム旅スペシャル

”Yukoとダーリンとわたしの不思議すてきなパリの旅 part.3”

2014年7月10日(木)

第5回 パリの空を思い出しています。

Bonjour!
”ボンジュール”じゃなくて、”ボンジューッ”って感じで
わたし、結構、パリジェンヌになってきましたです。
サバァ~、お元気ですぅ?





セーヌ川の岸辺に座ってCafeを片手に、行き交うおしゃれな船を眺めていると
いろんな思い出がひとつひとつ中身のない外見だけの袋のわたしにも
めぐってきて、
ちょっと感傷的な気分に浸っているんです。

そうなのです。
優雅なホテルライフも存分に楽しんで、
いろんなところに連れていってもらって、
パリの短い休暇も終わろうとしているのです。





ダーリンがわたしを撮影するところはどこも、
あれ、ここって撮影スポットなんだねって、そのあと同じ場所で
「はい、チーズ!」をやるんですよ。
人間の行動って面白いですよね~。





それに普段はだれも注意を払ってくれないわたしだって、
どこを撮っても絵になるパリというすばらしい背景のおかげで、
モデルの座を得られるんですもの。
ちょっと女優気分なんですぅ~。





地下鉄だっておしゃれ。
まあるいベージュのベンチ、その向こうのブルーグレーの
ガラスの壁そして、ブルー・ロワイヤルの看板に、
シャンゼリゼ・クレマンソーの駅名。
センスを感じませんか?その
おしゃれな丸い椅子の上に
座ったわたし、まるでパリジェンヌみたいに見えませんか、ネスパ?





それにどこもたくさんの人で、やっぱりパリの人気は
不滅なんだな~と感じます。

お城は壮大できらきら、ぎらぎらで、
わたし、ちょっとばまゆかったりして、





でも、 芸地の村バルビゾンにも足を運んで、
画家たちの匂いもいっぱい嗅いできましたよ。
フランスでは芸術家と呼ばれると、
裁判だって有利だっていうから、やはり、芸術の国だな~と
どこへ行っても感じました。





そして
フォンテーヌ・ブロー宮殿の入り口の栄光の門の前では
最高の記念撮影をさせてもらいましたけれど、





ナポレオンの王座にはどうしても座れなくて、
まあ、当然ですけどね。

そのかわり、ほら、こんなベンチに座っても、
曇り空でも雨模様でも、
「パリ」というの背景のおかげで
絵になるんですよね~。






このエッフェル塔とわたしなんて、
”パリの憂鬱”のふたりみたいで
詩人の声も聞こえてきそうしょ? 
”それでもパリの憂鬱すてき”って感じです。





それに、
オペラ座では絢爛豪華な雰囲に包まれて
芸術の香りのベ~ルをまとってきましたから、
きっとわたしも優雅な芸術的センスをちょっとアップしてきたかしらと
思っています。


それでは最後にもう一度、凱旋門にさようならをしてきます。





オー・シャンゼリゼ
L'Avenue des Champs-Élyséesを
歌いながら、(写真から聴けます)
風の強い日で車もびゅんびゅん通る中、
記念撮影してもらいました。
すごいチャレンジ精神でしょ。
なかなか立っているのが大変で、でも、そこはパリの人たち、
やっぱりユーモア精神旺盛で、
風で倒れたわたしをみんなで助けてくれて、ほら、なんとか
大通りの道路の真ん中で、
凱旋門をバックにイケてるでしょ?





ゴージャスな空のオーベルジュも楽しんだし、
素敵なホテルの優雅なステイも楽しんだのですが、
オー・シャンゼリゼの名曲を聴くと、帰りたくなくなって

胸がきゅ~んとなるのです。





ライトアップされたシャンゼリゼと
パリの街からどこからでも見えるエッフェル塔を思い浮かべながら、
また3人で帰路に向かいました。





そして今は、わたし、最高に幸せな気分で無事、
Yukoとダーリンのお部屋に戻ってきたところです。

パリにゆく前にYukoのベッドメイクした”パリの空”色のベッドのそばで
わたし、袋も、すやすやと寝息を立てているところ~です。


  



Yukoさまとダーリンさま、
ほんとうに面白いパリ旅行のお写真をありがとうございます。
しかもこんなにたくさんの袋が主役みたいな写真をボランティアで

撮ってきてくださり、ほんとうにほんとうにありがとうございます。

さらにわざわざ、沖縄旅行の道中に福岡の私共のショップに
”突然”この写真CDをご持参くださり、とてもびっくりしてしまいました。
こんなおちゃめなサプライズ能力が
ケタはずれにすごいYukoさまとダーリンさま、
とても楽しい連載をさせてくださり、心より感謝いたします。
それではYukoさまのメールを最後にご紹介いたします。





「夢の休日」からもう半年になります。あっという間です。自分たちの記念写真も撮ったけど、
「紙袋」を撮っていたほうが、ものすごく印象に残っています。面白いんですよ。この写真撮りが。

この「紙袋」の写真は、私が袋を置いて、主人が撮影。
二人の協力だから、より印象に残っているんでしょうね。

今の時期は一番忙しいです。でも、こうやって仕事があるからまた旅行に行けるんですよね。
頑張って働きます。まだまだ、行きたいところもあるし。
そのうちまた突然お邪魔するかもしれませんね。

今度はわたしたちが先回りして待ち構えておりますので、どうか油断ありませんように。

それではまたいつか、サプライズ合戦にどうかご期待を!



写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。

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「時はやさしく、時につめたく」

リサコラム旅スペシャル

”Yukoとダーリンとわたしの不思議すてきなパリの旅 part.2”

2014年6月30日(月)

第4回 ようこそ、ゴージャスなパリのホテルへ

みなさま、ボンジュール!サ・ヴァ・ビアン?
パリにいれば、パリに従うで
さっそくエクスクルーシヴなオーベルジュを楽しんだ後は、
一路、パリのホテルへとやってきました。







わたし、今どこにいると思われますか?
ホテルのエントランス?
いえいえ、ホテルマンの方の右手をご覧くださいませ~。

ほら、ちゃんと私と一緒に記念撮影をしてもらったのです。
にこやかなドアマンさん、メルシー・ボク!







ここは、シャングリラホテル。
石造りの立派な、なんてエレガントなんでしょう!
さあ、そのエレガントの魔法にかかりにさっそくYuko&ダーリンに付き添って
わたしも参ります。








大理石のブラウン&ベージュの床を
わたし、袋も、澄ました顔でエレガントに歩きます。
でも、もちろん
左右のゴージャスなコンソールとその上のさらに素敵なランプスタンド、
当然チェック、入れておりますよ~。







それになんて美しくも端正な天井でしょう!
ブルーグレーのパリの空のようなドーム型の天井の真ん中には
ごてごてしない研ぎ澄まされた美しさのキャンドル型シャンデリア。
この引き算のセンスに、わたし、帽子はかぶっておりませんが、脱帽です。







あの、すみません、あの、マドモワゼル、ちょとぉ~撮影させていただいても?
”ポッコワパ”ですか?OKですね。
それはうれしいです。さっそくダーリンに頼んでぱちり。







実は相棒を連れてきましたので、おわかりですか?
わたしの相棒、2014年マダム・ワトソンのカレンダーなのです。
シャングリラホテルまでやってこられたなんて、
2014年は人生最高の年になりました。








そしてここも最高の気分です。
高い天井に天井から下がるゴージャスなカーテン。
さすがにシャングリラのゴージャスな迫力は
パリの5つ星ホテルのトップレベルというのがわかります。
どこをとってもパリの街のように絵になる景色。
日本のモダン流行りのインテリアとは全く違う、
貴族的な気分にわたし、しばし、酔いしれております。
だってここでは毎日シャンパンがコンプリメンタリーで振る舞われるのですから、
さすがの懐の深さとおもてなしでございますね。感動です。








あれ、もしかして、ダーリンさま、こんなことをしていいのでしょうか?
こんなゴージャスなゴールドの手すりのらせん階段にわたしをたくさん並べてくださり、
なんて、お茶目なことをなさるのでしょう!でも、ほんとうに光栄です。

それではいよいよお目当てのお部屋へお邪魔させていただきます。







セ、マニフィック!
オレンジががかったゴールドとアイボリーのファブリックコーディネーション、
それにシャングリラホテルらしい、ダークな家具の組み合わせ。
今日からしばらくこの部屋からエッフェル塔を眺めながら、過ごせると思うと本当に、幸せです。







それではお邪魔ついでに、バスルーム、サル・デュ・ヴァンを
のぞかせていただきましょうか?
わ~ゴールドでまばゆいです。ホワイト&ゴールドのお部屋ですね。
わたし、ここでも十分、優雅に暮らせそうです。



 



もちろん、男女別ですね。えつ、すみません。こんなところまでよろしいでしょうか?
お手洗いは、当然、タンクレスの最新式ですね。
さすが。ゴージャスなだけではありません...







あら、まあ、ダーリンさま、そんな隅っこまで
わたしをたくさんぶら下げて最高のアングルを探しておられるのですね。







なんて、またそんな、こんなすごい、
こんな王様のおかけになるようなところに乗せていただき、
光栄の極みです。素晴らしい窓とカーテンをバックに、
玉座のわたし、トレビアンですか?







お茶目力満点のダーリンさまは絨毯の上にお座りになって、
カメラマン魂を揺さぶられる光景に、
これからシャッター押しまくりの忘れられないパリの旅になりそうです。







それではおまけでプチ・デジュネをお見せしいたします。
よだれの出そうなフルーツと焼き立てクロワッサンのお味は
当然、トレビアンですよね。

最後にYukoさまのコメントを。
「家のバスマットを踏むたびにこのホテルを思い出します。
なんと『LONDONバスマット』な~んだ、我が家も5つ星ホテルと一緒じゃない!」

それでは”Yukoとダーリンとわたしの不思議すてきなパリの旅 part.3”はまた、
すごいことになってますから、ぜひ、お楽しみに。
それでは、ボン・ソワール!


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「時はやさしく、時につめたく」

リサコラム旅スペシャル

”Yukoとダーリンとわたしの不思議すてきなパリの旅 part.1”

2014年6月20日(火)

第3回 旅立ちはエクスクルーシヴに!



こんにちは。
さて、わたし、今どこにいると思われますか?







実は、ここ、ラウンジなのです。といってもホテルのラウンジでも、
コンサートホールのラウンジでもありません。

広い空間にゆったりとした椅子の配置から「余裕」って
匂いがしませんか?







小豆色のシックな絨毯を踏みしめて散策してみても、
座り心地よさそうなモダンなソファーにさえ、誰もいない~い。

都会の中でこの人口密度の低さは余裕のア・カ・シです。

出発まで時間はたっぷりあるから、
10分間マッサージも受けたりなんかしてみようかな。







大きな一人掛けの茶のレザーのソファに腰掛けました。
でも、ここはすでに機内なのです。

それもパリ行きのファーストクラスなものですから。
今回はビジネスからアップグレード出来て、お得に
余裕を楽しんで参ります。

わたし、
ラウンジでずいぶんくつろいだせいで、
なんとなく、余裕の風格漂ってきていないかしら?

さていよいよ出発の時間ですから、ちゃんと席につきます。







窓は3個と半分ずつ見えているから、計4個

当然です。
だってここのお家賃、エコの4倍以上なんですから。







さて、機内のお楽しみはまず、お食事ですね。
高級レストランの雰囲気はブックの厚さから
ひしひしと。



  



メニューには”オーベルジュ・メニュー”と刻印されていますね~
さすが、空飛ぶオーベルジュ、
フルフラットで眠れるんだからそうですよね。

最高の旅の始りに乾杯でスタートしようではありませんか!



 



ワインリストを見ると、すごく有名なワインジャーナリストの方のセレクションらしく、

でも、実はわたし、残念なことにお酒がほとんど飲めなくて。

だから、本日はこれです。
かの有名な、「ロイヤル ブルーティ」
なんか、貴腐ワインみたいに見えるでしょ。

お味はウーロン茶ぽい感じかしらね。







メニューはさしずめ、フレンチと和食のレストランが一緒になった感じ。
ゆっくりお料理を選びましょうかね。







さて、やってまいりました。
自慢のお料理をさっそく堪能することにいたします!


まずはアミューズから。
イカスミパンかな?いいえ、もちろん、黒キャビアのパンです。

メニューによりますと、
左のグラスから、生うにを乗せたオニオングランスープをフランに仕立てて、
焼き白子のマリネ、そして右はフォアグラのムースのタルトだそう。

どれも珍しい表情をしているから
きっとおいしいでしょう!





そしてアペタイザーです。
さすがの洗練された雰囲気ですねぇ~。

「カリフラワーのババロアとコンソメのジュレを一皿に」
ほう~カリフラワーのババロア?
中央は当然ながら、ビンごとのキャビアを乗せて食べる
キャビアコンティメントのタルトクリスタルチップ添え。
だそう。
お酒が好きな方はきっとこの辺りで元をとるかもね。







そして、メインは「黒毛和牛ステーキロッシーニ仕立て」


  



「フォアグラとりんごのキャラメリゼフェリグーソースをたっぷりと。」

すごいボリューム!すでに丸1日分のカロリーは
食べてしまった感もありますけれど、






しかしながら、
別腹のお楽しみのデザートはと申しますと、

「ジャン・ポール・エヴァン "グラスキャラメル・フルール・ドゥ・セル”

トリフ風味の塩サブレをあしらって.... 龍吟名物"六本木プリン”と共に...
一見難解のようで、でも一口食べれば絶品のおいしさでした。



  



さらにお酒が欲しいとかちょっと小腹がすいた時は
いつでもギゃレー横にはおつまみもありますし。
でも、小腹さえ、なかなかすきません。







それでは、少し眠って、一路、シャルル・ド・ゴール空港、目指して、
エクスクルーシヴな時間の続きは夢の中でたっぷり堪能することにしま~す。







Yukoさま、ダーリン様、
わたし、マダム・ワトソンの袋をファーストクラスで
パリまで連れて行ってくださり、ほんとうに光栄です。

ダーリンさまは写真マニアで、
メニュー、機内のしおりなんかまでどんなものでも写真に納めてしまう
すばらしい写真習慣をお持ちのおかげで、
半年前に食べてくださった
メニューさえ、再現することが出来ました。、
ほんとうに、楽しい旅の始り、ご一緒させて頂き、ありがとうございます。

Merci Beaucoup!



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「時はやさしく、時につめたく」


2014年6月10日(火)


第2回 再び、ヒルトップホテルにて



「ウエルカム・ドリンクをお持ちいたしますが..,」







「ああ、それじゃあ、コンデンスミルクで」

「ミルクでございますか?」

「ああ、いいえ、ミルクティで、温かい、」

「はい。すぐにお持ち致します」

そう、私はコンデンスミルクの中に落ち込んだような気になっていたのです。







純白でもなく、アイボリーでもなく、単に色でもなく、
ニュアンスとか空気感とか、
そんな手垢の付いた感じではとても表現しようのない、

色と空気の中間のような、
からだが地面から少し浮くような感じと言えばいいのか、







南向きの窓から差し込むコンデンスミルクの光に溺れながら、
片隅のテーブルで甘くとろとろのミルク入りの紅茶を
ゆっくり、ゆっくりすすっていました。







「今日からしばらくここのコンデンスミルクのふわふわのベッドで寝起きできるのね」

私は金色の小さな星が散りばめられた弧を描くシェードを上げ下げしてみたり、
ベッドに転がってみたりして、
ほほは緩みぱなしでした。


誰かに気の利いた手紙などもしたためようか。筆不精の私なのに?







そして、デスクに腰かけて、
ふれればほどけてしまいそうなコンデンスミルク色の
カーテンのフリルを眺めながら
便箋に向かっているうちに、ついうとうとしてしまったようでした。

「長いコンデンスミルク色の夢を見ていました。
それも3日間も」

手紙の最後をそう締めくくりました。







ホテルを去る間際にドアの外から撮った写真を
自宅のパソコンの待ち受け画面に貼り付けています。

それを見る度、今でもほほが緩むのです。
そして次には無性にまたそのドアの前に立ちたくなるのです。







福岡市Hさまの美しく優雅なホテルルームに、
2度にわたりお邪魔させて頂き、ほんとうにありがとうございます。







「喧嘩したら、ここのホテルに泊めてね」と
うらやましげに言われたお友達の気持ち、
とてもよくわかります。




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「時はやさしく、時につめたく」


2014年5月30日(金)


第1回 ヒルトップ・ホテルにて。


予約したホテルは、坂を登り切った小高い場所にありました。

午後も早い時間なのに、初夏の陽射しは
帽子なしでは、まばゆい程で、

私は早速、ヨーロピアンな美しい外観の瀟洒な玄関から、
階段で
3階のホテルの部屋へ案内されました。







「なかなか期待持てるかな...」

私の第6感は、5感のすべての情報から
推測してこう、判断を下しました。







「ほ~」

私は1,2,3ほど息を止めました。
何に?

藍とグレーを混ぜて、黒を抜き、白を足したような色のシフォンレースに、
そしてそのレースカーテンにふちどられるように
中央に端正に置かれた真珠色に光るベッドに、
背後の窓の白いシェードを通して淡く洩れる光に、


感嘆したのだと思います。







白いサイドテーブルの上には、
鮮度のいい初々しさの象徴みたいに、
花瓶からあふれているのは、
中庭に咲きほこっていた
珍しい白い絹の色とライラックの花いろを持つクリマスローズでした。







ベッドの奥の窓から
オーガンジーの白いシェード越しに、鈍く、しとやかに洩れる光は、
ベッドの上の真珠色の生地をさらに輝かせようと
計算してのことだとわかりました。







深呼吸したくなる、少し冷たくて、少し暖かなきもちいい空気に
色を付けているものは、

個性を表現し合っているさまざまなニュアンスの白い色

それでした。







さらに、
広い南西の窓から、あふれ出て来る光は、

あれほどまばゆく見えた光を白いレースカーテンというフィルターを通して
美しく変えてしまっているんですから。

「ああ、きれい....」

言わずにはおれませんでした。







私はベッドの上に乗せられた白いものにそっと触れてみました。

「円柱の長いものは、ひざや足の下に置いて下されば、
楽にお休みいただけますよ」
と、声を感じました。







カーテン、ベッド、クッション、テーブルランプ、サイドテーブル、
そして花瓶の花に至るまで
白という色はなんて、饒舌なんでしょう。


私は今までの数少ないながらもリゾートの経験で知っていましたから、

このひんやりとして静かで白く、いい香りの漂う、悔しい程に
端正なベッドルームで眠れるといことは、

きっとおそらく、幸せな感覚の最上級にほど近いことを、

実は瞬時にわかってはいたのです。


「さあ、少し早いけれど、シャワーを浴びて、お昼ねと洒落こんだらどうお?」







藍とグレーを混ぜて、黒を抜き、白を足したような気取った表情の
ネイビーのカーテンは私にそう言っているようでした。

悔しいけれど。







今日は福岡市Hさまのヨーロピアンなお邸にやっと訪問できましたことを
とてもうれしく思います。

この早春、ご一緒に楽しくお部屋のことをあれこれ考えた日々のことを、
いま、懐かしくもうれしく思い出しています。

細かな部分にまで行きわたるHさまの美意識に驚きながらも感動したことを、

この写真を眺めては、また感動いたしております。


それでは、10日の後、またお邪魔させて頂きたいと存じます。



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