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リサコラム部屋

2016年7月10日(日)~9月20日(月)


  ようこそ、「リサコラムの部屋」へ。


「リサコラムの部屋」は
2016年10月から15日、30日の2回に変更をさせていただきます。

本家の「リサコラム」と同じ作者によりますが、

架空のストーリーに交えてお客様のお部屋のご紹介など、
いろいろなメインディッシュをご用意致します。


それでは、
ぜひ、おいしいお飲み物を傍らにイマジネーションの部屋をじっくり
ご堪能くださいますように。

リサコラムの部屋
習慣」
へようこそ。




Room No.0044
2016年8月20日(土)



Room No.0045
2016年8月30日(火)



Room No.0046
2016年9月10日(土)



Room No.0047
2016年9月20日(月)


「それなら、
森の避暑地に行こう!」


「こずえ&
麗しの
シャトーホテル」
「La Vie en Rose
バラとわたしのスイート
「ブルー・オパラン
リビングでジャズを」


Room No.0040
2016年7月10日(日)


Room No.0041
2016年7月20日(水)

Room No.0042
2016年7月30日(土)

Room No.0043
2016年8月10日(水)



「タヒチの別荘から届いた
ビデオメッセージ」


「Yumi&アイリーン」 Yリゾート Yリゾートの奥に




「リサコラムの部屋」バックナンバー集


この小さな窓から、豊かな世界がっているのです。


2016年4月20日(水)~6月30日(木)来のわたしは一番きなかたちは下の写真より。





2016年1月10日(日)~4月10日(日)ある日間は下の写真より。





2015年10月20日~12月30日「ワーズワースの前庭」は下の写真より。





2015年7月10日~10月10日「ワーズワースの前庭」は下の写真より。





2015年3月30日~2015年6月30日「W.T.クラブ」は下の写真より。




2014年11月30日~2015年3月20日「ホテル・サン・スーシ」は下の写真より。






2014年9月10日~11月20日「アドラーに聞きに行こう」は下の写真より。

 



2014年5月30日~8月30日「時はやさしく、時につめたく」は下の写真より。




2014年2月20日~5月22日「カーテンの向こう マダム・ワトソンのひみつ」は下の写真より。





2013年11月14日~2014年2月14日「
Café After The Rain」は下の写真より。









2013年7月25日~11月7日「楡の木の叔父」は下の写真より。




2013年4月16日~7月18日「シーサイド・ビレッジ」は下の写真より。




2013年1月8日~4月9日「HOTELS」は下の写真より。




2012年10月2日~2013年1月1日「AAA」は下の写真より。




2012年6月25日~9月24日「5分の人生」は下の写真より。



2012年3月26日~6月18日「失われた明日を求めて」は下の写真より。




2011年11月21日~2012年3月19日「露店マイヤー・倶楽部」は下の写真より。




2011年9月5日~11月14日「N氏の場合」は下の写真より。




2011年6月13日~8月29日「ノンちゃんカフェ」は下の写真より。




2011年6月6日までの「リサコラムの部屋」は下の写真より。




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Room No.0047
2016年9月20日(月)



「ブルー・オパラン、リビングでジャズを」


休日も全国を飛び回る超多忙なドクターから
インテリアのご相談をお受けしたのは、
初夏を過ぎた頃でした。





まさにジェットセッターのごとく
休む間もなく、早朝から働かれるドクターご夫婦は、
モダンな作りの築15年のお邸にお住まいです。





ご夫婦のお目に留まったのは
Blue Opalin、ブルー・オパラン、
オパールの乳白色を混ぜ込んだブルーと
Gris Ciel グリー・シエル、パリの空のグレーの色で
織ったジャガードでした。
カーテン レールも合わせて、
マホガニー色から白い装飾のあるレールに付け替えました。





さらに
ソファの背とシートはグリー・シェルとグレージュなどの
シックな織りのカバー式で作り替えて、
全部セットしてみると、
癒し匂いのする落ち着いた雰囲気が漂い始めました。

ブルー・オパランはきっとお気持ちにぴったりくる
色だったことがその時にわかりました。





コンサバトリーに入る引き戸にも
同じブルー・オパランのカーテンと同系色の4色ストライプレースをかけてみると、
ミントのようなすがすがしさが加わりました。





その時やっと、
リビングには流れるようなジャズのピアノの音色が
流れていることに気づきました。

間もなく美しい月も頭の上に上る頃、
穏やかな笑みを浮かべるYさまご夫妻のお幸せそうな笑顔に
ご挨拶をしてお暇しました。





お久しぶりにお目にかかって
お話しを伺っていると、
これまでいろんなことを思い出しとても懐かしくなりました。





Y様のセンスと愛着の詰まった癒しのリビングで
どうかひと時、忙しい翼を休めてくださいますように。

***

コンサバトリーの半円の出窓のカーテンを
ご依頼くださった15年前からずっと長くお付き合いをしてくださり、
こころより感謝申し上げます。


次回は10月15日(金)の予定です。

「リサコラムの部屋」は、
10月から15日と30日の月2回に変更させていただきます。
また、
この「リサコラムの部屋」のドアをノックしていただけますでしょうか?

写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。


お問い合わせは、こちらから

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Room No.0046
2016年9月10日(土)



「La Vie en Roseバラとわたしのスイート」


「白いバラはお好きですか?

ようこそ、わたしの出来立てのスイートへ。





フレッシュクリームのような白から
わずかに黄色みを帯びたバラがわたしは大好きです。
それは、白いバラの花言葉にあるような
気品や誠実な雰囲気を感じることができるからではないかなと思います。





目まぐるしさに満ちた日々からちょっと解放されて、





きらめきを放つレースに囲まれるように
そっと気品の世界で眠りにつきたいとあなたもお思いではありませんか?





ミルク入りの紅茶の中にふわっと浮いたような満開の白いバラは
厳しい夏を乗り越えて来たこの秋の始まりを
穏やかに優しく迎え入れてくれます。

さあ、それでは
わたしのスイート"La Vie en Rose"、ラヴィアンローズに
今日は特別にご案内をいたしましょう。





一面の白いバラの壁からこぼれ落ちた満開バラは
輝く白いベッドスプレッドの上に
落ちて、そこからさらに、





キュートなロールピローたちが生まれました。
白いバラはその左右の繊細なフリルにも
施されています。





そして、そっと体を預けた大きな背もたれのピローにも。





見上げたあたまの上から優しく取り囲むように
落ちてくる刺繍たっぷりのベールに、
さらに繊細なビーズ飾りをあしらったクリームイエローのシフォンレースに、





「ああ、きれい」と思わずため息をついたとき、
夏の疲れも、忙しさも、切迫した感覚も
きれいさっぱり忘れ去ってしまっていることに気づきませんか?





ほんのつかの間の時間ですが、こうして
バラ色の空気感をご一緒に感じてくださり、
うれしいです。





それでは、
香しいローズの香りもいっぱいに漂ってきましたようですし、
その香りと手触りをほほに感じながら、
素敵なメロディに身をゆだねたいと思います。





レースカーテンを閉めて、ベールの向こうに浮かび上がる
麗しのベッドルームを
手前のリビングから眺めるのも悦楽ですよ。





さらに扉を閉めれば
このスイートはたちまちに消えてしまいますので、
この扉の向こうに、





まさか、夢のような、
”LaVie en Rose" わたしの、スイートがあるなんて、
思いもよられないでしょう。

もとはここが畳の和室だったこともちょっとお教えてしておきます」


***

Yさま、大変だったリフォームの日々から
スイートルームが美しく生まれたとき、まるで魔法にかかったように
私たちも感動いたしました。この麗しいベッドルームは
Yさまの高いセンスと美意識の作り出したものですね。

ご一緒に夢のスイートを作ることができてとてもうれしいです。





次回は、9月20日の水曜日。
この「リサコラムの部屋」のドアをノックしていただけますでしょうか?

写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますようにお願い申し上げます。


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Room No.0045
2016年8月30日(火)



「こずえ&麗しのシャトーホテル」


シンガーソングライターの
こずえさまから、





ご結婚を機に新居のベッドルームのご相談をいただいたのは、
桜咲く「梢の春」でした 。





そして猛暑の夏が急に涼しい風と交代する
「梢の秋」になった今、
お送りいただいた寝室のお写真を眺めながら
こずえさまの歌声に耳を澄ませています。

飲んだことはないのに、
シエラの名水がす~とのどを流れるような、
そんなみずみずしい心持ちでいます。





そして、
3年前、スタッフみんなで初めてこずえさまの歌声をCDで
聴いた時のことを思い出しました。

こんな透明な声を出せる方がいることにとても驚いたのです。
心地よく冷えた天然水のように、最初から最後まで澄み切った歌声でした。

雪を頂くアルプスを窓の外に眺める、
クリーンで清らかなシャトーホテル、
常連客が醸し出す洗練された優雅な雰囲気。

そんなイメージが浮かびました。





だから、
想像していた通りのイラストで
こずえさまはびっくりと言われましが、
ヨーロッパの遠征旅行などで歴史のあるすばらしいホテルを
体験済みでいらっしゃるこずえさまの新居が
どんな風に美しく完結するのか、
それまでのやり取りで想像がついたのです。

クラシカルなシャトーホテルを今の感覚で
アレンジしたらきっと素敵になるのではと。


  


丁寧にクロスを選んでいただき、
その雰囲気をさらに高めるファブリックを選んでいただくと、
季節はすがすがしい「梢の夏」になっていました。





すこし影を感じるシェルピンクのドレープ生地、
ライラックを帯びたダークピンク系のジャガード、
淡いベージュの刺繍がトレリスのように
施された綿レースのコンビのシェード、
そこに初々しい感じのする繊細なチュールレースなど、
ご一緒に慎重にコーディネートを重ね行き、





そして、新婚間もないお二人の
イニシャルNとK、リボンと♪のモチーフを組み合わせた
エンブレムのデザインが完成したとき





とても感動したのです。

マリー・アントワネットのエンブレムのように
気品ある美しさにです。





そのエンブレムを刺繍して
仕上がってきたベッドスプレッドや
リラクシングピローなどを見たとき、
これはきっとヨーロッパのどこのホテルにもない
今風の素敵なシャトーホテルのお部屋になるはずだと確信しました。





それからいよいよ、夏の盛りに完成した
こずえさまのベッドルームは、





あまりに美しく、優美で清らかでした。

パールホワイトの生地に世界で一つの
エンブレムを施したベッドスプレッド、ピローは
ゴールドとクリスタルのシャンデリアの下で
高貴なハーモニーを作り出していました。





ピンク、ライラック、グリーン、ブルー、可憐な花のつぼみをつなげたような
タッセルと、そしてその結び方にまで、
繊細なこずえさまのセンスが結実し、
まさに、
現代のシャトーホテルのお部屋が誕生していました。





白いクローゼットの扉の中は
ブルー&ホワイトの美しいトワル・ド・ジュイのクロス。
ダークピンクのロココ調のクロスと
美しいコントラストを作っています。





そこから今日のパジャマとナイトガウンを出して
クラシックな曲が流れるこのお部屋で過ごす、その心地よさを想像してみました。

もしも、
前のこのお家の持ち主の方がご覧なられたら、
きっと腰を抜かされることでしょう。






窓から見える景色も全然変わって見えることでしょう。





ご自分の音楽にインスピレーションを与え続けるために
ご自分の優れた感性が形になったこの美しいお部屋がなくてはならなかったことが
完成してみて、よくわかりました。





ご結婚、お引越しの慌ただしい中で
ご一緒に作り上げて来たお部屋はとても愛おしいです。

心よりの感謝とお祝いの言葉をお贈りいたします。
楽しい日々は終わってもずっとこずえさまとこずえさまの音楽を心より応援しております。


***

こずえさまのプロフィールをご紹介いたします。

ピアノ弾き語りスタイルのシンガーソングライター

玉川大学文学部芸術学科卒。作曲を専攻。国家公務員を経て、音楽の世界へ。
国際会議のレセプションパーティや文化人が多く集まる場から、
ライブハウスやカフェ、野外コンサート、サロンコンサート、
福祉施設まで様々な場で幅広く活動。

静岡県浜松市出身。活動拠点は関東圏から全国へ。神奈川県在住。
2008年、初コンサートで「クリスタル・ウォーター」のように
細胞に染みわたる歌声で
観客を魅了する大成功をおさめる。
オリジナルソングのCDNatia(ネイティア)」「君の声」
君の声 https://www.youtube.com/watch?v=p4PpI6IilUE
2015年ゆるキャラグランプリを獲得した「出世大名家康くん」の応援ソングを作曲。
ヴォイスカウンセラーとして、魅力的な声を出すレッスンは大好評を博している。

こずえさまのブログ
http://ameblo.jp/kozangelo/


次回は、9月10日の土曜日。
この「リサコラムの部屋」のドアをノックしていただけますでしょうか?

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Room No.0044
2016年8月20日(土)


「それなら、森の避暑地に行こう!」


「バカンスと言えば、フランス人の約8割は森ではなく海だって言うそうだよ」
そう言った僕に妻は
「わたしは日本人だから」と予想通りの答えをしました。

「そうか、それなら、森の避暑地に行こう!」

僕は予定通りにそう言った後で、さらに
「そう言えば、最近いいオーベルジュを見つけたんだ。
本格的なフレンチが食べられるそうだよ」と
思い切って言ってみました。





妻は、フレンチと聞いて、フランス人じゃないからと言った手前、
「そう、よさそうね」とだけ軽く言っただけで、それ以上は言及しませんでした。





僕はすぐにそのオーベルジュの画像をタブレットで見せると、
妻は「ふ~ん、 森の中のロッジみたいでいいんじゃない」と言ったので、
僕たちの向かう方向は決りました。





そのロッジは、僕が子供の頃、
祖父母の別荘に遊びに行ったときのかすかな記憶を呼び覚ましたのです。
そんな郷愁に駆られてどうしても行きたくなったのでした。





僕はきっと期待通りの場所だという自信がありました。
それは、
都会のレストランで働いていたシェフが始めたオーベルジュで、
森の食材を生かしつつ、自家栽培農園の野菜がメインのフレンチと謳ってあったからです。
僕は子供のようにわくわくして車を走らせました。





3時間のドライブの後、オーベルジュの駐車場に到着し、
看板に沿って遊歩道を下りおりる両側の木々は、
このところの猛暑で十分に水を補給できないためか
痛々しいほどに落葉していました。

その茶色くなった夏の落ち葉をかさかさと足で踏みしめながら、
妻もまずまず期待外れではないような様子で
僕はほっと胸をなで下ろしました。





案内された部屋は15畳ほどのリビングと10畳ほどのベッドルームのある
スイートでした。

スタッフはすぐにひのきの香りのするおしぼりと冷たいミントティをすすめてから、






カーテンを少し開けると少し上り坂の小道を指さし、
「お食事は個室のダイニングにお越しくださいませ」と言うと、その小道を去ってゆきました。





僕は早速、荷ほどきをはじめましたが、
妻は、「いいカーテンね」とするどい観察眼で部屋をチェックしはじめました。





「このレースカーテン、アラベスク文様みたいじゃない?
透けそうで透けないし、うちのリビングもこんなのしない?」と言いました。





僕が反対側の窓のカーテンを開けてみると
すこし小高くなった場所に立つロッジの下は公園のようでした。
「あそこで、花火でもしようか?」と僕が提案すると、





「このカーテンの手触りがいいわ~、シャリ感もあって。
うちもこんなシルクみたいなベージュのカーテンにしない?」と
僕とは全く違う提案をし始めました。





僕はあきらめて村上春樹を1冊鞄に入れてきたのを思い出して、
ソファに座ると、読み始めました。

妻は部屋の中を歩き回りながら、
「それにこのシャデリア、レトロで、いいわね、こんなのに変えようかしら?」と
ひとりごとのように言いながらも僕に
購入をアピールしているのでした。





それからスマホで、カシャカシャと音を立て始めたので、
僕は、村上春樹に集中しているふりをしました。





妻は部屋のあちこちを写真に収め終わると、次なる外の撮影に
出て行ったようでした。

僕はきっと写真の1枚も撮らず、
祖父母の別荘の思い出とこのオーベルジュを重ね合わせながら
森の避暑地の3日間を終えるだろう。





僕らはこうしてすれ違と非干渉の微妙なシーソーゲームを続けながら
それぞれのいい夏の休暇を今年もスタートさせたのです。

***


今回はM様邸のお部屋を
ストーリー仕立てにしてご紹介をさせて頂きました。
ストーリーは全くの架空です。そして、近所の緑地帯です。
M様邸は森のロッジではないのですが、
昔行ったことのあるような懐かしくあたたかなノスタルジーを感じました。
そして何より、
カーテンの生地を即決なさったご主人のセンスは確かでしたね!

M様とお付き合いをさせていただいてからもう20年、
これからもすてきなお付き合いを続けてくださいますように。
心よりの感謝を込めて。



次回は、8月30日の火曜日。
この「リサコラムの部屋」のドアをノックしていただけますでしょうか?

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Room No.0043
2016年8月10日(水)


「Yリゾートの奥に」


Yasukoさまのご案内で
ご自宅と仕事場とをつなぐ長い渡廊下に立っていました



そこは外光の差し込む突き当りのドアから
明るい色の床と白い壁に挟まれた細長い空間でした。
そして
すう~と静かないい香りが漂っていました。





仕事を終えてリゾートのような自宅に
戻るときも
一歩一歩緊張感を増しながら朝仕事に向かうときも、
ここで気持ちを切り替えられる
とても心地よい空間。

そして、実はまだ訪問していない場所があったのです。





そこは、
屋根裏部屋の作りになった高い天井を持つ二部屋でした。

まだベッドが搬入される前で、
ふたりのお嬢さんの下のお子さんが中学、高校生の時に使っておられた
ポップなカーテンがノスタルジックな雰囲気を作り出していました。

大事にメンテナンスされていたために、
補正を加えたら、この新しい部屋のために新たに作ったカーテンのようです。





手前に掛けた白いらせん刺繍カーテンの向こうの
アートな柄のドレープカーテンには
表情豊かなかわいい靴、バッグがじっと観察したくなるほど
たくさんの種類、描かれています。





もう一つのお部屋がお姉さんのお部屋。
モダンな匂いのするざっくりしたピンクと赤のストライプのカーテンに
ピンクと白のドットをちりばめられたレースのコーディネーションです。

これはお嬢さんが都内のマンションでひとり住まいをされていたときのものでした。
ひとりぼっちのさびしさを慰め、元気づけてくれるようにと
Yasukoさまが選ばれたものでした。





大人になった今では、実家に帰って来るのは
ちょっと違う楽しみになることでしょう。

実家に帰るというより、
ヨーロッパの田舎の瀟洒なホテルに帰るようですから!

そんなカーテンを見ながら、
Ysukoさまとのこれまで20年間の
楽しく愉快な日々を思い返して、胸がいっぱいになりました。





一度では覚えきれないほどに
いろんなアイデアとセンスの詰まったYasukoさま邸から
そろそろお暇する前に、





ちょろちょろと水音を立てる
お茶室から眺められるお庭で涼んで、





前のお家から持って来られたという六重の塔に手を合わせて、
名残りは尽きなかったのですが、
素晴らしい邸宅の訪問を終えました。

***

ゴージャスなリゾートのようなYasuko邸の完成、
ほんとうにおめでとうございます。

それは多くの方の知識とアイデアと、そしてここに至るまでのYasukoさまの
たくさんの笑いあり、涙ありの
日々のご努力の結晶ですね。
これらら毎年美しさを加えるでしょうお庭とお部屋の進化も
楽しみに見守り続けております。





次回は、8月20日の土曜日。
この「リサコラムの部屋」のドアをノックしていただけますでしょうか?

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Room No.0042
2016年7月30日(土)


「Yリゾート」
完成間もないYasukoさまのお宅に伺った日は
梅雨入り前のさわやかな晴天の日でした。





2棟に分かれた建物の間を結ぶ
中庭のセンスにまずは驚きました。
大きな円の回りに植栽が施され、
半分だけに芝生が植えられていました。





その中庭を2階から見下ろすためにつくられているのだとわかりました。
また、中庭から見上げれば、
遮蔽物のない空間は
緑と砂漠地帯に分かれた地球から
宇宙を眺めているような気分になります。





そして改めて玄関から大理石の床の吹き抜けのホールに入ると
2階部分の真ん中に渡り廊下が見えました。
その廊下を歩くと廊下が光るのです!
もうまるで、
ミラノか、パリかNYのモダンなハイレベルなホテルか
あるいは最新のビーチリゾートに迷い込んだような気分でした。





そのホールから左に折れて、
ダイニングに入ると、そこはまた趣を異にする、リゾートの別の一面、
そのハイソでエレガントな表情で私たちを
出迎えてくれました。





鏡のような淡いベージュの大理石は
窓にかかったシャンパンゴールドのついた裾のレースを映していました。





それはらせんの刺繍のレースのドレスの上にチュールレースのスカートを
重ねたようにも見えました。





トップバランスのエレガントなデコレーションは
きっとここを訪れる女性たちの女ごころをくすぐるはずです。





その窓越しにダイニングから庭と公園の借景を臨みながら
「ここで毎日、食事を楽しめるなんて、なんて素敵なの!うらやましいわ~」
という声が聞こえて来そうなほどに、

あまりに素敵でした。





ダイニングから、庭に沿って右に折れると、
また違う庭の風景がありました。





グリーンの花の列が庭の花々とかぶさって
宙に浮いたよう咲いているのは、レースのカーテンでした。

見る角度を変えると見える景色もまた変わります。





そして、
その廊下越しに庭を眺める欄間のある座敷は
モダンな中に入り込んだ癒しの異空間に思えました。





見上げれば、
職人の技を見せつけるオリジナルなデザインの天井が
私たちを見下ろしています。





この廊下を通って、夕暮れ時、
突き当りのゲストルームに案内されるゲストは、
座敷と庭の間の廊下を歩きながら、
まるで、夏目漱石の小説に出てくるような
古き良き時代にタイムスリップした気分にもなるのかも知れません。





そして翌朝、
モダンにリニューアルを遂げた老舗旅館で目覚めたような
錯覚を覚えるはずです。





さらに、
にじり口のある本格的な茶室もありました。

センスある雪見障子の真ん中からまた美しい庭を眺めるとき、
きっと時間は止まったようにゆっくり進むことでしょう。





こんな背筋の伸びたストイックなセンスを
もしかしたら、現代のわび、さびと言う感覚なのかもと
その時、感じました。

どの空間もそれぞれに
高揚感とラグジュアリーな気分を掻き立てます。

その感性をゆすぶられるような仕掛けは随所にあって、
Yasukoさま邸は個人邸というより、
リゾートホテルにやって来たような感覚でした。

だから、ひそかに
「Yリゾート」と呼んでいるのです。





2か月前、
建築中の雑然とした様子からは
このゴージャスな完成度の空間をとても想像できませんでした。





実は、もっともっと魅惑の空間がありましたが、
もう胸がいっぱいになって、
また次回にさせていただきたいと存じます。

***

Yasukoさま、
ホールもリビングもダイニングも、回廊もお庭も、座敷も茶室もゲストルームも
すべてから、品のよさとセンスを感じ、ノックアウトされました。





ずっとずっと完成を待ち遠しく、そしてこの空間に身を置ける幸せを
夢見ておりました。
私たちがYasukoさま邸のファブリックというインテリアに加われましたことを
とても光栄に思っております。


次回は、8月10日の水曜日。
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Room No.0041
2016年7月20日(水)


「Yumi&アイリーン」


Yumiさま、その後お元気でお過ごしでしょうか?

Yumiさまと私の蜜月の始まりは1年半前の真冬でした。
お送りくださったお写真を眺めながら、
その時のことを思い出して、とても熱い思いに駆られています。





ご多忙の日々の中、新居の内覧会の前に
はじめてスカイプでお話しをさせていただいたときも、
徹夜明けでしたね。
その後、
お部屋の間取りに家具を配置したシュミレーション図をささっと
ご自分で作ってお送りくださったときは
とてもびっくりしました。





それからYumiさまの寝室のしつらえのテーマをご一緒に探している間、
あるとき、
ふわっと浮き上がってきた人物モチーフが、
でも、今思えば当然のことですが、

「アイリーン・アドラー」でした。

シャーロック・ホームズの愛好家のことを
シャーロキアンと呼びますが、
Yumiさまと同じく私もシャーロキアンの端くれとして、
その名は常に意識の中にある人物像でした。





アイリーン・アドラーとは、
女嫌いで冷徹な頭脳をもった世界的著名な探偵を
ただ一度だけ失敗に追い込んだ
超かっこいい女性なのです。

その後、シャーロック・ホームズは
"The Woman"「あの女」と
敬意をこめて呼び続けることになる
魅惑と謎に満ちた、ホームズにとっての女性の代表を意味しています。

”150年の時を経てアイリーン・アドラーの寝室を再現する”
テーマは決まりました。

もちろん作中にアイリーンの寝室の描写は出てきません。
だからこそ、
想像力は際限なく掻き立てられました。





そして、その年の暮れ
ボヘミアの王を虜にした美貌と知性とユーモアの持ち主、
名探偵が「あの女」とだけ呼び続けたアイリーンと
Yumiさまの寝室、
”Yumi&アイリーン”が完成しました。





ベッドスプレッド、クッション、そしてカーテンに
アイボリー、シルバー、ゴールド、ベージュの静謐な色のシルク素材を選び、
カットワークもふんだんに施して細かな手作業で仕立て、
その全体が醸し出す雰囲気に、





「息をのむほど美しい」
そんなYumiさまの第一声を聞いたとき、
私は自分の部屋がまたひとつできたように
喜びと、そして嫉妬さえ感じたものです。





今朝も「毎日が夢のよう」な寝室で
目覚めることができましたでしょうか?

それとも出張先のホテルで
シルキーな手触りを思い浮かべながら、
「あの女」の部屋を
コーヒーカップに映しておいででしょうか?



多忙な日々に安らぎと夢とそして少しの緊張感を保てる
Yumiさまの寝室をアイリーン・アドラーが見たら
きっと「やられたわ、Yumiに」とでも言うはずです。


次回は、7月30日の土曜日。
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Room No.0040
2016年7月10日(日)


タヒチの別荘から届いたビデオメッセージ

それはある日、私のパソコンに届いていた従妹からのビデオメッセージでした。





「ざぶーん、ばしゃ~ん、す~、さらさら、
 ざぶーん、ばしゃ~ん、す~、さらさら」

波の音ではじまりました。

「ご機嫌いかが?
私は今、どこにいるかお分かりですか?





耳を澄ませて、鼻をくんくんさせて観察してごらんあそばせ。

聞こえますか?砂の鳴る音が、





シャラシャラと細かな砂と小さな小石が混じった
砂浜をはだしで歩いている音みたいでしょ?
でも、実は、
ここはタヒチアンスタイルの新しい私のベッドルームなのです。





ほら、ベッドサイドの
 ガラスのランプのシェードの周りに
タヒチの海の色みたいな石の飾りを巻きつけてみたら、
とっても素敵になりましたよ。

水仙の中の黄色い鼻先みたいな形のガラスのランプです。
あの絵は母が描いてくれたバラの花lなのです。





私の頭の上では、交差したカーテンにタヒチの海の石が
つながっていて、
触れればシャラシャラと砂のなる音が聞こえてきます。

そのカーテンには ブルー、ハーブグリーン、ミルクチョコ色の円盤みたいな
不思議な文様がたくさん刺繍してあるのです。

その天蓋カーテンの向こうは私が「マハラジャの壁」と呼んでいる
シルバーのカーテンの壁です。これもすごくぴったりでしょ。





それに、
ベッドの上に乗っている5個あるクッションも全部デザインが違っているんですよ。
筒型に紺色の石の飾りをつけたものもあれば、





ブルーのフリルに青い半透明の石の飾りがついたものも、





とろんとした白いレールのフリルのものもあって、
どれも、わたしみたいにかわいくて、とっても個性豊かでしょ(笑)





こんなたくさんのクッションに囲まれていたら、
何となく太宰治の「女生徒」を読みたくなって、
パラパラとページをめくりながら、
どうしてだろうと思っていたら、
「ああ、あの最後の素敵な下りを思い出したからだわ~」と納得しました。
なので、
ちょっとそのあたりを朗読してみますね。





  『眠りに落ちるときの気持って、へんなもの。鮒(ふな)か、うなぎか、
ぐいぐい釣糸をひっぱるように、なんだか重い、鉛みたいな力が、
糸でもって私の頭を、ぐっとひいて、私がとろとろ眠りかけると、また、ちょっと糸をゆるめる。





  すると、私は、はっと気を取り直す。また、ぐっと引く。
とろとろ眠る。また、ちょっと糸を放す。
そんなことを三度か、四度くりかえして、


  


  それから、はじめて、ぐうっと大きく引いて、
こんどは朝まで...」

こんなたわいもないような、でも、これ、こんな感覚なのよと、
不意にその文章のことを思い出したからだったようです。





ずっとずっと忙しくて、忙しくて、
休みも取れなくて、
そして久しぶりにやっとゆっくり眠れたからだと思います。

それでは、波の音をBGMに、太宰の『女生徒』の最後の部分を
ちょっとだけアレンジしたものを
朗読しながら、
このビデオレターを終わりにしたいと思います。





 『おやすみなさい。私は、王子さまのいないシンデレラ姫。
 あたし、タヒチの、どこにいるか、ごぞんじですか? もう、ふたたびお目にかかりません』」




S様、多忙な日々の週末のお楽しみの、
新しいバージョンのタヒチアンセカンドハウス....
S様の軽やかな笑い声が聞こえてくるようです。

タヒチの海や風やハイソなリゾートの空気さえ感じられるような素敵なお部屋を
この暑い季節にご紹介できて、ほんとうにうれしいです。

よだれが出てくるくらいにいい気分になりました。


次回は、7月20日の水曜日。
この「リサコラムの部屋」のドアをノックしていただけますでしょうか?

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