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リサコラムの部屋

2012年6月25日~
    

「五分の人生」

2012年 6月25日
第1回  
タイトル先にあり



「五分の人生」

2012年 7月2日
第2回 
リゾートからの手紙


「五分の人生」

2012年 7月9日
第3回 
坂道を登ると
「五分の人生」

2012年 7月16日
第4回 
家が語るもの
「五分の人生」

2012年 7月23日
第5回 
ペントハウスにて

「五分の人生」

2012年 7月30日
第6回
「柳と言われて
思いだすもの」

「五分の人生」

2012年 7月30日
第7回
「インテリアって、何?」
「五分の人生」

2012年 8月14日
第8回
彼なしではいられない
「五分の人生」

2012年 8月21日
第9回
男人・洒脱・理論

「五分の人生」

2012年 8月28日
第10回
トイレあれこれ

「五分の人生」

2012年 9月4日
第11回
「シングル・ローズ」


「五分の人生」

2012年 9月11日
第12回
「さくらより、さくらな
フェイクなもの」

「五分の人生」

2012年 9月18日
第13回
「お宅訪問-Aiさま邸」
「五分の人生」

2012年 9月25日
第14回
「女神のおすそわけ」



ようこそ、リサコラムの部屋へ。

リサコラムは毎週月曜日更新です。

2012年3月26日から2012年6月18日までの「リサコラムの部屋 失われた明日を求めて」は下の写真より。



2011年11月21日から2012年3月19日までの
「リサコラムの部屋 露店マイヤー・倶楽部」は下の写真より。




2011年9月5日から11月14日までの
「リサコラムの部屋 N氏の場合」は下の写真より。




2011年6月13日から8月29日までの
「リサコラムの部屋 ノンちゃんカフェ」は下の写真より。




2011年6月6日までの
「リサコラムの部屋」は下の写真からバックナンバーをご覧頂けます。







2012年9月25日(火)

五分の人生

「女神のおすそわけ」

「5分の人生」って、「5分5分」と
「5分間」のどっちなんだろう?と
ずっと疑問に思われた方もおいででしょう。

実は、私もその一人です。


この最後のコラムを書いていた、
金曜の午後7時ごろ。
取引先の20代の社長さんが定例の訪問を
されました。






以前、「露店マイヤー倶楽部」で「宝くじ」という
コラムを書いたことがあります。

その時に、リサコラムの部屋で
このショップの「このあたりをうろうろしていたら、
宝くじ当たりそうな気がしない?」
などというコメントを書いたのですが、



以来、その若社長さんは月1、2回訪問され、
私共のショップのエントランス辺りを
うろうろして、ついに、
宝くじの1500万円当てられて
しまいました!



しかしながら、当たる方は当たる準備が
出来ているものですね。

当然のような冷静な表情で
いつもながらの訪問営業をして帰られました。
すばらしい!






さて、このリサコラムは2006年9月22日に
開始して、
今日で連載丸6年になりました。

314回分のバックックナンバーのリストだけでも
プリントアウトするとかなりの量です。

よくも休まず下手な文章と下手なイラストを
6年間も書き続けているものだと思います。





長年のご愛読、ほんとうにありがとうございます。

そしていつもながら毎回コメントを
頂きます、二宮様、心より感謝致します。

(現在、書籍化に向けて努力をしております)






そして、
シングル・ローズの君たちより、頂きました、
シングル・ローズと「6」のキャンドルと共に、
5分間だけ6周年を祝いました。


そして、「何もしない」という、うれしい協力をしてくれる
スタッフのみなさま、
ほんとうに心より感謝しております。





ちょうど2週間前
1年前にお部屋を作らせて頂いた、
このミューズのお部屋に、
お邪魔して、雑誌の撮影をご一緒させて
頂きました。





2007年のミス・ユニバースの森理世さんの
お部屋です。
天蓋風の紺のふちのついた白いトロンとした
カーテンと、白いナイトテーブル。
白い陶器のランプには、紺のベルベットの
飾りもついています。

ロマンチックできりりと締まった大人モードの
インテリアは





魅惑的なエキゾチックビューティにあふれた
端正なお人柄を表わしていますでしょ?

お見苦しい私もこの美しいミューズのお隣りで
お目にかかる事になる予定です。






明日からも
「ウイリアム・モリスのマリーゴールドの
この古美色ミントブルーのクッションは、
大人キュートよね~。
ダンディな女のムードでイカスわね~」
などと、私たちは口の中でもぐもぐ言いながら、
結構短時間でいろんな事をどんどんやる
ことでしょう。」

インスピレーションは、タイムリーな女神の
送ってくれる”メガビーム”なのだと思います。
だから、
受け損わないように常に体を張っています。

そして次は、
まず、懐を深か~くしおいてから、
当たる宝くじを買うことにします。











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2012年9月18日(火)

「お宅訪問-Aiさま邸」

    本日は、すてきなインテリアをキープなさっておられる
東京都にお住まいのAiさまのお宅訪問です。

架空の訪問ではありますけれど、
Aiさまの言葉も原文のままです。

それではお玄関のチャイムをならしてみましょう。


こんにちは
いきなり、スタイリッシュなお玄関ですね~。




ようこそ!
都心の高層マンションのようにセキュリティースタッフ
がいるわけでもないのすが、
もちろんホテルのようなドアマンが
迎えてくれるわけでもない、小さな家ですが、
一応、帰宅を迎えてくれる子がおります。





ほほう、ソフトクリームみたいにぐるぐる回った木?
ユニークなお出迎えですね。

名前は「グルグルちゃん」と「三人坊主」です。





 玄関を入ると、すぐに外です・・じゃなく、中庭です。
グリーンとウサギさん、季節外れの
クリスマスローズもいます。

”Ai in Wonderland”の仲間たちですね!





 主人の寝室から中庭に出られます。
  パーゴラの上にも小鳥がとまっています。

ああ、この木で組んだお庭の屋根のようなものですね。
う~、そう来ましたか!なかなか憎い演出です。





見上げた先の腰窓は、私の寝室の窓です。


先日の京都旅行の際、
雰囲気のよいホテルに宿泊し、上げ膳据え膳で
快適に過ごしましたが、
やはり、自宅の寝室が一番くつろげることに
気づきました。とにかく、寝具が良いです。





なるほど~。
こちらはAiさまのお気に入りのメイキングですね。

大好きなセンチメンタルのウォーター・グリーンです。
生地がベイビースキンのように柔らかくすべすべで、
もしかしたら、どのホテルのベッドリネンよりも
心地よいかも知れません。

グリーンとブルーの水玉のオットマンカバーは
Aiさまお手製ですね。なかなか涼やかでほっとする
配色です。夏の暑い日に思い切り
気持ちもシャワーを浴びたような感じのお部屋ですね。





 そして、こちらはスノー・ホワイトのしつらえですね。
フリルステッチのベッドスプレッドは
相性抜群で、思い切り飛び込みたくなる
バニラアイスクリームサンデーみたいな
ベッドですね。





さらに、Aiさまのオリジナルでお作り致しました、
ホワイト&いちごミルクピンクのアレンジですね。


「リサコラム」で大好きだった「ホテル・センチメンタル」の
物語の趣旨が今回の旅行で実感として
理解できたと思います。

泊まったホテルのお部屋も接客も本当に素晴らしいです。

一流ホテルのエグゼクティブフロアに泊まれば、
数日間は誰でもお姫さまです。
しかし一方では、その心地よさは、
どうやっても日常には持ち込めないのだと諦めていました。
それが、今叶っている現実は皆さまのおかげです。

いいえ、それは、キープなさっているAiさまの
おかげです。


もちろん、自宅なので接客は受けられませんし、
掃除もベッドメイクも全て自分でこなしています。
それもいいかなと思いました。





こちらのピンクのベッドリネンもAiさま用に
お作りしたものでしたね。

いつもおもてなしを受けているような
こころのこもったベッドメイクだなと
感心しておりました。



 

それに、こちらは、ご主人さまのお手製の
サイドテーブルですね。
引出しはきっと難しいでしょうけれど
なかなか味わい深いすばらしい作品ですね。








うちは、あちこちに植物と小鳥がおります。





家を建てると決めたとき、
偶然にもリサコさんの本と出会いました。
そして寝室で過ごすことの
罪悪感のようなものから解放されました。

なるほど、「24時間働けますか?」
なんていうドリンクのコマーシャルもありましたね。
そんなお話を別の方から聞いたこともありました。




そして、
なんとなく空と木と小鳥は見ていたいな~と、
寝室からの景色にこだわりまして、
ささやかですが、中庭を作ってみました。


  階段を上る手前のここからも中庭を眺めることが
できるんですね。
観葉植物と外の木のバランスは
とてもクールですね。
絵になるアングルがお家の中にある!
 ご主人さまはリゾートに来た気分できっと毎日
帰って来られているんでしょうね。





主人の寝室です。
見た目はシンプルですが、ものすごく香っています。

ダンディですてきです!
ダークウッドのベッドとブラインド!
 清潔なベッドリネンと、清潔な空間。
すばらしい!リゾートの香りいっぱいですね。






    アロマは主人の趣味で自分で買ってきて、
気分で香りを調合しているようです。

エレガントなご趣味ですね。
通ごのみなご主人さまをイメージできます。






 夏の休暇で京都に出かける前に、
もちろん、すべてマダム・ワトソンで揃えたものです。
お掃除をしてベッドメイクも完璧に仕上げました。

今一番のお気に入り「イチゴ味のかき氷」
これが旅行前のセッティングです。
ホテルはシンプルな白のベッドリネンに、
モダンでスタイリッシュな内装でしたので、
帰ってきたら、思いっきり
ガーリーな気分の寝室がいいなぁ、とか思いました。

さすが、Aiさまですね~。

(リサコさんにならって)ベッドルームが完璧だと、
旅の疲れも癒されますね!

自分が納得する掃除をして、清潔をキープし、
自分好みの洗剤で洗濯したベッドリネンを、
その時の季節や気分に合わせて
コーディネイトすれば、
すばらしい充実感を味わうことが出来ます。





こんな花柄フリルも大好きです。

 夜はブラインド越しにオレンジ色の明かりがもれ、
中庭を照らすのですが、
家の中から自分の寝室の明かりを見るのは、
なんだか不思議な気分になります。





 私も先日、東京⇔静岡とインテリア雑誌の撮影で
ホテルに3泊しましたが、やはり自宅に帰って来て
とても安らげました。
やっぱり、自分の部屋、自分の寝室が一番と
毎回思います。
おや、いつの間にかお客さまがいらしたようです。






私のベッドには、実は陰の支配者がおります。
外で働く夫と、家で家事をこなしつつ
日々慎ましやかに過ごす私に、
他人を気にせず自由に生きる様を見せつけるのが、
彼女の仕事です。

影の支配者然として、堂々としたポーズです。
こんなきもちいいお部屋に住める猫ちゃんですから
支配者モードになるに違いありませんね。



 Aiさまほんとうに今日はありがとうございました。
お家をご案内頂き、どれもすばらしいお写真から
端正な暮らしぶりを存分に拝見することもできて
とてもうれしい限りです。
ありがたいコメントにも心よりの
感謝の言葉をおくります。















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2012年9月11日(火)

「さくらより、さくらなフェイクなもの」



こんにちは。
また久しぶりにわたくし、木村里紗子の自宅にて
リサコラムの部屋を開きます。


もう、見慣れた風景の寝室を再び、三度、四度ほども
ご紹介するのは、恐縮なのですが、


時に、「キムラさんの部屋、まだ、(本や雑誌の中のように)
あんなですか?」と聞かれるものですから、
時には、ご招待しなくてはと思った次第です。


夏もほぼ終終わったのですけれど、、
まだ、リゾートの夏の寝室は健在です。






廊下の突き当たりは、高さ240cmほどの
白いドアです。

そのドアを開けると、モダンなりゾート風の寝室に
入ります。


夏は、この大きく編んだような壁紙の方を背中にして
白い角柱で構成された天蓋ベッドを配置します。
窓には白いカーテン。


天蓋とベッド本体はつながってはいませんので
動かすのは結構簡単です。

そして、壁紙とお揃いの、数種類の大きな葉っぱの
絵が格子編みの中に描かれた
生地のカーテンを
天蓋ベッドのカーテンレールにかけています。






白いベッドリネン、
白い背もたれのピローを3個
白でまずは統一してから、
カーテン生地と同じ柄で作った葉っぱの柄の
クッションを並べ、

こうして時には、ベッドの上にくるくる巻いた
大きなボディタオルを置きます。


リゾートという言葉を一体どのくらいこのリサコラムで
使ったのかと思う時、約1000回くらいといえば、
いいのかもしれません。


しかし、ここにいるだけでも
「リゾートは出かけなくても、ここにあった!」
の気分になれる風景だと実感します。






さらに、籐の椅子、さらに、その上にも、
葉っぱ柄のクッション、
そして、そこで静かに読書をしていたら、







白い制服に金のボタンをつけた
本物のボーイさんがグラスのてっぺんに
ちっぽけな傘の乗った冷たい飲み物を
持って来そうな気分になるのです。










気分はフェイクな演出から作りだされる
ものでもあると思います。
そんなフェイクなことなんて、本物じゃないと
思われる方も、きっと、
ポリエステルでできた、レースカーテンとか
やポーチなどお持ちではありませんか?

シルクは高価なために取り扱いがめんどうと
いう欠点を、ポリエステルが代わりを
つとめ始めたというわけですから、

ポリエステルはシルクを模した化成品から
スタートを切っていますね。



そう、この、麻に見えるレースカーテンも
フェイクな麻風ポリエステルです。




リゾート地での実体験を元にした
モームの「雨」という小説を読んだにしても
もちろん小説ですから、フェイクです。
でも、バリかプーケットのような
リゾートの風景をつくり出した中で味わうリゾートの
気分だけは、実はフェイクではなく実感です。




そのフェイクなものを使って、いつでも自分に
「余裕な気分」を持たせる事は
今はさらに革新的になりました。
ポケットにその「余裕な気分」を入れてどこへでも
持ち運べるようになったからです。
スマートフォンやiPadなどで。
でも、想像力はそれよりさらに優れた
記憶装置です。



夢の中では、どこでも
この部屋にワープできます。
来週は、この部屋をポケットに入れて、
その辺まで雑誌の撮影に出かけます。





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2012年9月4日(火)

「シングル・ローズ」





つまり、「一輪のバラ」

この言葉は

ロマンチックで魔力的な気配を持っていますね。





「100本のバラ」に対して、
「孤高のバラ」と言えば、さらに、気高さも感じます。





今日は久しぶりに、わたくし、木村里紗子の自宅にて
撮影を試みました。

ご存知の方も多いと思いますけれど、
自宅には2つのベッドルームを持っています。

そして、モダンな寝室の壁の1面には
バラの柄の壁紙を貼っています。
ベージュ地に、少しくすんだ赤のバラの花。






そのバラの壁紙の前に生花のバラを1輪
花瓶に挿したら、
壁から生きて飛び出して来たようです。







そして、玄関の壁に貼った白い額縁。

その中にやはり、1輪のバラ。
時には、リリーの額でも、
ジャスミンの額でも
即、いろんな花の額になります。
さらに、お望みであれば、日替わりにもできます。





種あかしはこれです。
足型の細い壁づけの棚の上に
バラの花瓶を置いているだけです。

写真も何も入っていないこの額縁で
こんな遊びをするのは、
「わたし、人生、粋に生きているか?」

これをつねに確認したいからです。







シングル・ローズの力強さは、
花瓶をひきつれて芸術作品にまで
してしまう勢いですから、
驚きですね。



「ほら、こんな表情だって、
シングルのわたしだからできるのよ」
なんて、言ってますよね。



そしてピンクの花びらをいっぱいに
広げてテーブルの上のシルバーの高台に載って
すましているのはこちらは?

バラのような顔をした「シングル・トルコキキョウ」
さらに、こちらは、
シングル・ローズを持った、スタッフの
「シングル・K」



シングル・ウーマンも募集しております。

ファンレターのご返事も必ず書きます。
テレビも見ずに。

但し、競争率少々高し。
お早目に。

mmm@madame-watson.com




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2012年8月28日(火)

トイレあれこれ


「家事、雑用、仕事」
この3つの共通点は何だろうと考えた時に、
「めんどうなもの」という言葉を思いつきます。




(白いカーテンの前に白いキャスター付き
テーブルがひとつ。これは自宅の寝室。


家事はやってもやっても限りなく、
雑用は所かまわずあり。
そして、仕事となれば、
目に見えないことも含め、無限にあり。
終わりということは決してないでしょう。




(カーテンを開けると、白い扉のクロークです。)


その「めんどう」の正体は何だろう?とよく考えます。

めんどうだと思って保留にしたままの事が
どのくらいあるのかなと数えると、
かなりたくさんありそうです。

常にそう思い、日々を過ごして
1週間、1ケ月、1年、10年、30年、
50年、70年、90年と
なんか起きあがるのもめんどうになって、
ついに寝たきりになってしまった!とか、
そして、最期の瞬間に自分の一生を振り返った時、
自分の人生、「めんどう」で終わったような
気はしないかとか考えるのです。




(タオル、バスローブ、バスマット、スリッパバスグッズ、
キャンドルなどの詰まったタオルクロークです)



それなら、
そもそも生きること自体めんどうだったということ?
そんなことも考えます。

だったら、なんのための人生だったのかな?と。




引出しには、未使用の体を洗うガーゼタオルと
同じく袋に入ったままの未使用のふきん。
ティーライトキャンドル、ハンドクリーム(試供品)など)


そう思うと
”めんどうでも絶対に保留しなかったこと”。
これこそ、
”人生最大の目的”なのかもと
思い当たったのです!
すると、













「トイレ」
これですか?
”めんどうでも絶対に保留しなかったこと”。
時間が足りなくてめんどうだから、
1食、2食抜くことはあっても、
めんどうだから、今日は
トイレにゆくのはやめておこうなんて日は
絶対ないでしょう。


「トイレ、この永遠なるテーマ」
こうなるわけです。




(マダム・ワトソンのお客様用トイレの
ペーパーホルダー
”めんどう”ですが、このように三角袋に折って
アイビーを刺してみました。


「めんどう」とは何か?この永遠のテーマに
私は今のところ、「トイレ」
そこにこそ謎を紐解くカギがあるのでは
ないかと思っているのです。

ある雑誌のコラムで、
トイレがついていない長距離バスに乗った著者の
「トイレがまん物語」のようなものを読みました。
海外の長距離バスにありがちな物語ですが、
読んでいる人もいい気分はしませんよね。
いらいらというか、はらはらというか、
どんなに好きなアイドルが目に前にいようと
他の事は何も考えられない切迫感。




普段、意識せずトイレに行くという行為の
最重要度を改めて認識しますね。
こんな状態で仕事も食事も何にも
できるわけがありませんよね。

だから、私はちょっとした仕事でも始める前に
トレイに行きます。
この簡単な行為で、集中力はUPするからです。

「めんどう」とは何か?という今のところの
私の独断による結論は、
「やったところで、何もよい方に
改善するわけでもない
単なる時間の浪費=めんどうなこと」

です。
その”めんどうな絶対君主”は、つまり
「トイレ」

この「やったところで、何かよい方に
改善するわけでもない
単なる時間の浪費=めんどうなこと」
つまり、
この独断理論から外れた物は
やるべきことになります。

きっと一緒に働くスタッフはみな
私のこの”めんどうと思うレベル”にかなり、
「めんどう~」と思っているかも?です。




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2012年8月21日(火)

「男人・洒脱・理論」


本日、禁断の扉をとうとう開けます。

私共のスタッフはちょっと変わっておりまして、
販売員でも、普通の販売員とはちょっと違うのです。

いろんな違いはあると思いますが、
ひとつには、専用の大きなクロークを持っていると
言うことです。
その大きさはきっと年収4ケタの社長さん並みかも?と
自負しております。





しかし、クロークだけで、
億万長者の気分を味わえるのなら
こんなお得な事はありませんよね~。


以前の「リサコラムの部屋」で私のクロークは
お見せ致しましたが、
スタッフそれぞれ自費にて購入したものです。
その利点は他のインテリアショップのスタッフと
大きな水を開けようという趣旨などではございません。

それより、いかにいい仕事をCool に、
ここです!!
Cool!!にできるか、この1点のために
10数万もするクロークを所有しているのです。
中には、下着まで入れているスタッフもおり、
2、3泊なら、お呼びがかかれば、
海外へも飛んで行ける程の用意周到ぶりなのです。

それでは、本日は、ラ・フランスこと、
またさらに、別名、”王子”という、
似つかわしくない、いえ、似つかわしい呼び名を
持った店長のクロークの禁断の扉を開けてみましょう!







夏のジャケット、常時4着。
エレガント&ドレッシーな脳殺シャツ3枚
ドレスシャツ約15枚

1日の中で、
変幻自在に変身できるように
用意されているようです。







3段ある引出しの中の下2段
靴、6足、好みはリーガルで、タッセル付き。
服に合わせて黒3足、茶3足。
毎日違う靴を履くので、衛生的で長持ち。

色合わせしたベルト各2本。
そして、ネクタイ約15本。
靴下、ハンカチ各5枚。







ネクタイの好みはレジメンタルとペーズリー(よろしく!?)







そして、キャンディ柄の、こ、これは?
実は、女性用のヘアバンドではありませんか!
名誉のためにコメントしておきますが、
撮影の際に、額にさらりとかかる髪の毛を
上げておくために使います。
この様子はスタッフ限定でお見せしているそうです。







ラフランスカラーのハンドタオルに、ラフランスの形の
懐中時計(Kよりのプレゼント)、
ハートの携帯用くつべらまで。
文庫本数冊。

さすがは、”王子”の呼び名にふさわしい
充実の内容ですね。




そして、女性顧客No.1か2を
店長と争っている”K”の
禁断の扉を開けてみましょう!



ストライプ系のドレスシャツ約5枚、ジャケット4枚
すっきりしております。



シャツは自分でアイロンをかけるという、
とても兼実で、すばらしい趣味を持っております。




さらに
ネクタイとタイピンのコレクターでもあります。
店長とダンディズムを競い合っておりますね。
100均のかごを上手に使いこなしております。

性質は創意工夫に優れており、
昔、「のっぽさん」という、工作の達人の方が
おられましたね。



いわば、
マダム・ワトソンの”イケメンのっぽさん”です。
ドラえもんの
ポケットのように、このクロークから、
なんでも登場するのですよ。



そして、自己改革の人。
扉の裏には、「今」
「今やらないと、永久にしない!」と書かれた
はがき!
「ほんとの解説、5W1Hとは何か?」から始まる
張り紙ですね。



「サンダーソン150周年」の表彰式用に
カスタム・メイドしたシルクのベストももちろん
光輝いています。
ゴールドにエンジのさくらの刺繍です。
そして、私たちの最近のスローガンは
”Let's Organize!”
「整理、整頓しようぜ!」と言う感じです。
この禁断の日のためにご協力くださった
ラ・フランス店長、Kさん、ありがとうございます。

「男人・洒脱・理論」
おとこのしゃだつを身をを持って見せてくださり、
感謝いたします。


「男・洒・理」は「断・捨・離」から。
もちろん、かけ言葉です。






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2012年8月14日(火)


「彼なしではいられない」



「その類い希なるユーモアセンス溢れる表現は、
大いに私の[笑いのツボ]にはまりまくり、
[ウヒャヒャヒャヒャ~!]と笑いながら、
何度も何度も拝読させていただきました」と

リサコラムのバックナンバーに
光栄至極なご感想を頂戴しました。


本日はそんな潤子さんのユーモアあふれる
魅力をご紹介させて頂きます。。



本日、堂々の本名でご登場頂きます潤子さんは、
フルネームで
『大嶋潤子』さんとおっしゃいます。


プロの声楽家でピアニスト、さらに美人。
そしてそのキャラクターを私の言葉で言えば、
”ユーモラスな楽天家”。
そして”情熱を持って生きている方”。

最近は、ご自宅のバスルームのタオルクロークの前に
佇んでは、
一人悦にいっておられるそうです。

そして、一度はあきらめたインテリア熱を
まためれめらと燃やしておられるとのこと。



ご注文下さった、「ルクソール」という名のエジプト綿の
バスタオルのご感想などこんな感じですから。
(写真の右上から2つ目のふかふかの白いタオル)

「もうメロメロに惚れ込んでしまいました。
彼なしでは、もはや生きていけませんの、私。

 その理由は…。

 私の髪は腰まで届き、その量は半端ではありません。
普段はインド服に合わせて、後ろで三つ編みにする
インドスタイルなんですが、

その三つ編みの太さと言ったら、
まるで巨大な鈴のついた神社の本殿前の綱のよう()
髪の根元に鈴つけて、背中に賽銭箱でもしょおうもんなら、

多額のお賽銭が入ること間違いなし。
 何が言いたいのかと申しますと、そのくらい大量の髪でも、

かのルクソールは、瞬時に水分を吸い取り、
涼しい顔をしているんです。

 恐るべし、ルクソール!!」(原文のままです)

などと、私たちの貧弱な商品説明をはるかに凌駕する
この実感のこもった文章をさらさらと送ってこられるのです。
潤子さんの表現力こそ、「恐るべし」です。



そして、
「家事にはぜったいに手を抜かない」というほどの
無類のきれい好き。
1日3食をご主人さま、息子さんのために
作られるんです。

「家をきれいにすると肌がきれいになるんですよ」
だから、「なんで私だけがやらなくちゃいけないの?」
などと思うことなかれとおっしゃいます。

自宅も兼ねた
ご主人様の経営なさる鍼灸治療院は、
「きれいですね~」と患者さまから褒められるほどなのです。


その言葉にどれほどの強さと
重みがあるかは、大嶋潤子さんのこれまでの
人生を推しはかれば納得します。


大嶋潤子さんは、学習院大学法学部卒の
エリート道を進んでおられた30代、突然失明され、
以来、声楽家の道を歩んで、プロにまで
登りつめられた方です。

そして、潤子さんと同じ中途失明をされた
ご主人さまとは、都内の更生施設で
知り合われ、そして都内で鍼灸院を開業なさったという
ほんとうにほんとうにすごい方なのです。

私の送ったメールは潤子さんの読み上げ機能のある
パソコンで、誤字も脱字も美しい声で
朗読してくれるのです。

しかしです、潤子さんからのメールは誤字どころか、
各種括弧もきちんと使い分けされ、
そして「里沙子」とか、「理紗子」とか、間違いやすい
「里紗子」と言う漢字も
普通のキーボード操作で
一度も間違えられることもなく、返信して来られます。



→キーがマウスの代わりになって、1文字1文字を
読み上げるそうですが、どうしょう?
見て打っている私自身、とても恥ずかしくなりました。

この「リサコラムの部屋」も「リサコラム」も
しょっちゅう、誤字脱字を後で発見しておりますから。



この度、潤子さんのおかげで、
拙著の「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」は、
ボランティアの方に音読して頂き、、
「デイジー図書」という視覚障害を持つ方の為の
図書館に入ることになりました。

そして、理解不能だったのですが、
なんとかという変換方法にて、ご主人さまに
パソコンで聞けるCDに変換して頂き、
お送りいただいたCDを聴きました。
その拙著は、
深い奥行きを持ったイマジネーションの
美しい世界に感じました。
写真の情景も事こまかにきちんと表現されて
これ、ほんとに私の言葉?とはずかしくなるほど
美しい日本語の発音でした。
そしてとてもとても感動しました。

潤子さん曰く、
「いくら美声であっても、いくらテクニックがあっても、
根底に[]がなければ、相手には伝わりません。

 そして、舞台では良くも悪くも、その人の人生、
全人格的なものが、すべてさらけ出されてしまいます。
決して誤魔化しはききません。」(原文のまま)

あらゆる仕事に通じることですね。

私も含め、人はみな、ほんとうに些細なことで
不平不満を言ったり、落胆してやけになったり、
誰かを非難して、自分の正当性を主張したり、
そんな気品を欠く行為をしがちです。

そんな気分になりそうになったとき、
潤子さんの言葉を思い出そうと思います。

「人は心のむけ方ひとつ」

名言です。


「こうした一秒、一分、一時間、一日の積み重ねが、
その人の一生になるんですよね。
だから、一日にその人の一生が現れるのだと思います。」

名言です。

「リサコラムの部屋」へのご出演を依頼しましたとき、
潤子さんからは、

「地獄を垣間見、そこから始まった真の人生。
その軌跡が、どなたかのお役に立つのであれば、
望外の幸せです。」とご返事をいただきました。


「目が見えていた時は外見を飾ることばかり
気にしていたけれど、
今は*『地』で勝負だと思っています」

名言です。

*「じ」は「地」で合ってますか?
時でも、自でも、もちろん痔でもありませんよね。












マダム・ワトソンのホワイトベッドルームにある
タオルクローゼットです。
このガラス扉の前に佇む時、
ふわ~といい気分になれるんですよね。





幅110cmの白く塗装した木枠のガラス扉の中には
私たちが独断と偏見で選んだ
タオルたちが品よく並んでいます。
全部ホワイトか、オーガニックの黄色味がかった
淡いオレンジ色です。



  


潤子さんに言われてちょっとイイ気になって、
このルクソールのバスタオルたちに
「この心地よさ、最低10年は保証します」
なんて書いたPOPを置いてしまいました。






だって、大事に使うとほんとうにそうなんですもの。
この頼もしげにふっくらした顔を見たら、
「彼なしでは、もはや生きていけませんの、私」
て気持ちになりますよね。





もちろん、ハビデコールのLONDONバスマットも
「この心地よさ、最低10年は保証します」と
同じ事を書いてしまいました。





でも、こんな言葉より、潤子さんの実況ライブを
をお借りします。さあ、どうぞ!

「洗面所は一瞬にして、
天界の香りに包まれました。

それまで愚息が、レンジの中に蜂蜜ときな粉を
大量にこぼしたままパンを焼いて、

家中が焦げ臭い臭いに満ちていたのが、
まるで嘘のよう(笑い)

私はラ・フランス店長様お薦めのラベンダーの
ハンドソープを取り出し、誰よりも先に、
こっそり手を洗い、これも誰よりも先に、こっそり、
ラベンダーの香りを纏う
ルクソールのフェイスタオルで、
手を拭いてみたのです。 その幸せ感と言ったら…。
 ああ、遂にこの私もラグジュアリーステップを
踏み出したのかと、感無量でした。」

この言葉をメールで読んだ時、
私たちも感無量でした。
「望外の幸せ」とは私の方こそです。

潤子さんの息子さんのこうちゃん、
来年の受験で無事、医学部に合格されます事を
今から祈っています。
何度も書きますが、
「良きことが雪崩のようにこうちゃんの答案用紙に
起きますように」
(これは、斎藤ひとりさんの名言でこの言葉、
とても効果あるんです、きっと。)




大嶋潤子さんの髪の毛以上のラグジュアリーな声量を下のYOU-TUBEのアドレスをコピー&ペーストして、
お聴きくださいますように。できたら、イヤホンで。

Junko Oshima sings Satoukibi-batake(大嶋潤子-さとうきび畑) - YouTube


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2012年7月30日(月)


「インテリアって何?」


マダム・ワトソン店内ツアーの第2弾


1.包装紙





マダム・ワトソンの包装紙は淡いブルーグレー地に
ロゴのMadame WATSONの白抜き文字入りです。
この白抜き文字の配置も考えて考えて
デザインされたものなのです。

包装紙は正方形包みと斜め包みに大きく分けられます。
つまりロゴの出方も包み方で変わると
いうことですね。

私たちは、大半、「じゃばら包み」と言いまして、
5ミリ幅のプリーツを紙の合わせ部分に作ります。
ちょっとおしゃれしているんです。

紙のサイズも5サイズあります。
もちろん、箱の大きさに合わせたものです。

それをさっと魔法のように取り出すために、
このように、洗濯物を干すように、ステンレスのバーに
半分に折ってサイズごとに
まとめて30枚くらいづつかけています。
4本のバーはサイドレールで一気に引き出せる
クールな仕様。



2.ラッピング用紙




不織布と言っております。
変型ものでも何でも包めるように
やわらかな布のような紙で、色も11色。
ピーチ、ペールピンク、ホワイト、オレンジ、イエロー、
キャメル、若草色、ハーバルグリーン、
紺、薄水色、ライラック。
それを2枚重ねにして包みます。
色合わせの仕方で、和服の色合わせにも
あるいは、フレンチコネクションにも、
ダサくもなります。



3.箱収納





そんなものインテリアなんて言えるのかと
思うようなものに、インテリアぽく見せる方法。
それは、箱並べ方式です。
つまり、同じ形と色をきちんと重ねることで
あらまあ、なんとなく、インテリアしているじゃない?
ってことになります。
カウンター下には白い箱がサイズ違いで並んでいます。

時々、違うサイズをわかっていても入れ込む
人もいます。そんな人は「あなた、ダサい人ね」
と言われるだけです。


4.マグネットが使える壁





格好のインテリアセンスの見せどころです。

ピンクやグリーン、ブルーの丸い
可愛いマグネットにリングがついたものに
車のカギなんかを付けてピンナップするように
壁に貼り付けます。
ついでに、ボールペン、カッタ―にも細い
マグネットを付けて貼り付けると
ボールペンやカッタ―をいつもあちこち置く
習慣になっている人のいる
オフィスにはおすすめ。


5.空いた花瓶





きれいな紙を見つけたら、
余った花瓶に巻いて、テーブルの上で
メッセージボードにします。

なんて書いてあるかというと、

「誰もいない部屋はエアコンOFF!」
当然ですよね。

言葉で書いてもいいし、
イラストで表現してもGood!
問題はダサくならないこと。


6.トイレ




スタッフ専用のトイレは、バラ柄。
ブルーの小花柄と赤いバラ柄のボーダーに
ストライプと赤いバラの3種類を上下3段に
貼り分けています。
オフィスのトイレにフレームをかけるなら、
せっかくですから、



「きれい、きもちいいが、いちばん」
なんて書いてみたらみんなの意識も高まります。
その下には、
1.手を洗ったら、洗面台を紙で拭きあげる
2.その紙で床も拭く。
3.ペーパーは三角折りする。
4.紙は流さずゴミ箱へ。
一番やりそうにない人に手がきしてもらえば、
さらに効果的。
でも、ここは、いつもいつもきれいです。




トイレのペーパーを巻いてあるフィルムに
可愛くない絵が描かれていたら、
即、マジックで、眉毛とまつ毛を描き入れて、
かわいいお顔にします。
ほらね。可愛い顔のトイレになったでしょ。



個人用の手拭きタオルも色を決めておけば、
タオルかけにかけるだけでインテリアに。
ただし、サイズは揃えてハンドタオルサイズに
します。鉄則!
時々、長いタオルをダラッとかけている人を
見つけたら、
はさみで半分に切ってあげましょう。

右からグリーン、ホワイト、パープル、ピンク。
並べ方は年功序列です。
その上の棚にはティッシュと香水をたっぷり置いて。
リラクシングスペースをアピール!
可愛くないティッシュボックスにはもちろん
手がきでイラストを描いておきます。



7.電話周り
ガラス瓶に筆記用具を。
メモパッドには同じサイズの白い紙。
鉛筆と消しゴム。
消しゴムに針で糸を通した人は誰?
はい。私です。
消しゴムをどこかへやってしまう人のいる
オフィスにはアイデアです。

「インテリアはつまり、アイデアです」



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2012年7月30日(月)


「柳と言われて思いだすもの」


九州の福岡に住む人間なら、
まず、「柳川」と「川下り」、そして「うなぎ」。
「うなぎ」と言えば、かば焼きですが、
このあたりのウナギはせいろ蒸しと言いまして
甘辛いタレをご飯に絡めて錦糸卵をたくさんのせて
その上にウナギのかば焼きを載せ、せいろで蒸した
ものが名物です。

そして、東京近郊の方なら、
銀座の「柳」でしょうか?

福岡市も柳は結構ありますね。
さらに「柳橋連合市場」と申しまして、
グルメな市場もございます。





さてさて、そんなウナギになんかに
食欲をそそられるどころか、

柳と言えば、
「あなた、ウイリアム・モリスの不朽の名作
『willow 』ウイロウしかないわよ~」という方々の
存在することをご存知ですか?





深き川の流れのように、静かに潜伏するその人々の名を
「モリス・エンスー」と申します。
エンスーは英語のenthusiasticから来ているようです。
つまりは「モリス愛好者」です。

2012年はロンドン・オリンピックの年。
イギリスで3度目らしく、
日本でもイギリスブームでにわか仕立てに派生した
モリスファンとは一線を画し、
さらに、
150年前の、エアコンどころか、
車もない世の中の人たちがの描いたデッサンが
このように、電波なしでは生活さえ成り立たない
人たちまでをも魅了し続けるのはなぜか?などの
哲学的議論には全く興味の外にいる、

彼らこそ、
真の「モリス・エンスー」なのです。





この「モリス・エンスー」と呼ばれる方は
ひとかたならぬ方々ばかりで
このクッションをオーダーされたエンスーさまは
マドモワゼル・ミツコさまと言われまして、
そのエンスー度は、1から10まであるとすれば

15くらいと言えます。





同じ大きさに見えるクッションも実は
さにあらず、
ご愛用の3種類の籐の椅子に合わせて
それぞれ型紙を作ってお作りした
もので、微妙に違います。

さらに、その籐の椅子を車に載せて
仕事帰りに運んで来て下さる程のエンスー度と言えば
おわかりでしょうか?

簡単に申しますが、
3脚の椅子を乗用車に積み込もうものなら
まず、エレベーターに載せて、
さらに、後ろのシートを倒して、
パズルのように、載せなければなりません。





やって見るまでもなくそれは結構骨の折れる
仕事で、エンスーでなければ出来ない無報酬の
趣味人の技なのです。












「負けてたまるか!
我こそは、真のモリス・エンスーなり!」
とお思いの方もおいででしょう。

そうでしょうとも、
同じく、マドモワゼル・ミツコさまもそのお家は
もちろん、「モリスのお部屋」です。
そのすばらしき、ホテル・モリスはいずれ
ご紹介いたします。





そんなマドモワゼル・ミツコさまのために、
今回はマダム・ワトソンのKが中心となって、
ご相談相手を務めさせて頂いております。

私共にもそれぞれに意見を
お求めになられるのですが、
その一つとして採用されないところが、
「モリス・エンスー」の「エンスー」たるところです。




そしてマドモワゼル・ミツコさまの
明るくオチャラけた性格の
またすばらしいことも隠れ真のエンスーの
素顔です。

しかしながら、お仕事はこの上なくお堅く、
学生さんたちには絶対に見せられない
そのオチャラけた素顔を
私たちはいつも見せて頂き、光栄に思っております。




次はピアノカバーですね。
採用されないとわかっていても、一応、
意見はそれぞれ申し上げます。




一応「新米エンスー」として。





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2012年7月23日(月)

五分の人生



第5回  「MWFペントハウスにて」


「あら、いらっしゃい」






「さあ、どうぞ」

「こんにちは。
「まだ、お披露目の前に失礼いたします」







「うわ~、すご~い!素敵~!それにこのカーテン!
さすがは、マダム・S、センス抜群ですね」

「あら、そうかしら?ありがとう」

「お部屋全体がアーティスティックですね。
まるで、NYのペントハウスみたいですよ。

それにいい香り~。
気持ちい空間ですね~。
ほんとにアートな空気に満たされてますね」







「そうお? 気に入ってくれたかしら?

「ええ、もちろん、すてきすぎです~」
ダークブルー、ミントグリーン、シャンパンベージュの
3色のリンクルカーテンも最高にスタイリッシュ!
まるでパリコレに出てくるドレスみたいじゃ
ありませんか?」

「あら、わかる?そうなのよ。お洋服の生地みたいでしょ?」

「やっぱり、おフランスですか?」

「その通り。ご明察よ」







「それに、このすだれのような...」
「ストリングスバーチカルって呼んでね」
「細い扁平な紐の集まりがひとつの羽根になっていて
横にスライドするように開閉するのよ。

「それにこの配色のモダンなこと!
羽根の向きで透け感も変わるんですね。
まあ、キッチンとの間を
美しく見せながら隠すこの感じが、
なんてスタイリッシュなんでしょう!」






「ボルドー、シルバー、ブラックかぁ~
ソニア・リキエルの色使いみたいです」

「でしょ?グラデーションの出し方を随分考えた結果よ」

「なるほど、ソファやテーブルの色のバランスとも
ばっちりですね」



「ねえ、Beforeを見せて上げましょうか?」



これよ」
「ええっ?こちらですか?すてきな眺望ですね」




「そして、これですね?すごい大変身!
カクテルの似合うお部屋って、
こんなアートなおとな色のお部屋のことですね」




「カーテンと家具と照明、インテリアで
こんなに変身するなんて~
それで、お引っ越しはいつですか?」




「ここね、MWFハウスだから。
引っ越しはしないのよ」
「はっ?MWFハウス?」




「つまり、Monday,Wendesday,Friday用って
ことなのよ」
「と言うことは、今のお家は火、木、土、日用で、
ここはセカンドハウスって、ことですね」
「ええ、そういう事ね」
「なんとまあ、それじゃあ、
毎日がホテル住まいみたいじゃあないですか!
わ~、うらやましすぎますよ、マダム・S」




「また、パーティの時はご招待するわ」
「お部屋に合う服を着て来ますから」

マダム・Sさま
このお部屋を早く多くの方にお見せしたくて
うずうずしておりました。
これからまたさらにドレスアップですね。
15年以上の長~いお付き合いの中で
初めてインテリアのお話をすることが出来て、
Sさまのレベルの高さにみんな
感動しております。
 アーティスティックな配色にどんどんトライされるから
わくわくドキドキの連続です。
まだ、寝室はサプライズにしておきます。
とても楽しみ~。この気持ち、伝わるでしょうか?



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2012年7月16日(月)

五分の人生



第4回  「家が語るもの」


車でおよそ10分ほど。
1回、2回曲がった先にそのお家は
ありました。

住宅表示を見るまでもなく、
ああ、このお家だと、ピンときました。


昔からこのあたりは社長さんのお家ばかりの
端正な街並みの中でも、
天然のオーラをそのお家は放っていたからです。







無駄のない和モダンの建物は
湯布院とか黒川の山の中に
ひっそり人目を避けて佇むハイダウェイリゾートの
ようでした。

「AMAN」などという目立たない表札でも掲げれば
おお、やっとアマンリゾートは、この福岡にも
やってきかた!と迷うことなく、
門をたたく人もいることでしょう。

天然木の広い階段をとんとんと軽やかに
登るNさまの後から、
「は~、ス・テ・キ」とため息をつきながら
登った先に、私たちのメイキングを待っているベッドは
ありました。







天井まで貼られた天然木のくりぬかれた間から、
LEDのダウンライトは絹目のような
光を下ろして
乳白色のブラインドから漏れる光と
陰影を競っていました。







美しい光は、その空気まで端正に染めるんですね。







建物を取り囲むように作られたベランダからは
まるで、ここは湯布院の瀟洒な温泉宿?
と錯覚さえ起こすような緑の眺望でした。


ここで眠り、目覚めることは
どれほど
心地よく幸せなことなのかと思いました。




お抹茶のような上品な壁を頭に置かれた
ベッドを見た時
ああ、なるほど、そうなんだと納得しました。
これだから、こうなのね。と

麻の生地に水彩タッチの草花のデッサンを描いた
生地を、Nさまはさっと選んで
「これで」と言われた意味をです。



これしかないし、こんなデザインしか
このお部屋には合わなかったと
納得していました。
出会いとはそんなものですね。

   

願わくば、私もいつかこんな別荘に住んでみたいと
思いながら、乳白色の広い吹き抜けの
階段を下りて下界に出ました。



つねに物静かで気品を漂わせるNさまを
建物で表したようなお家に衝撃を受けました。
そして、改めて、
「 家はその人を語る」のですね。



Nさまの脚線美に似て、やわらかな直線で
出来上がったす~としたお家のつくり。
こんな拙い表現で恐縮です。

もうかれこれ、15年くらいのお付き合いに
なるでしょうか?
それなのに、あまりお話しもさせて頂いた
こともなく、それでこんな素敵な新築のお家に
  お邪魔出来て、
Nさまのセンスの良さに圧倒された1時間でした。



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2012年7月9日(月)

五分の人生


第3回  「坂道を登ると」


少し、坂道を登りますとね、
緑のアーチがございます。





緑のアーチを抜けると、ええ、もうすぐそこです。
紫陽花の庭が目印で
ございますから。





まあ、ようこそ、お待ち致しておりました。
はるばる、お越しくださって、
ほんとうにうれしゅうございます。

さあ、どうか、そちらのソファに
お掛けくださいますように。





今日はあいにくの雨模様で、
でも、私、ここから庭を眺めるのも好きなのですよ。
特に紫陽花の季節は。

紫陽花と雨は永遠の友でライバルのようなものですね。

まるで私と娘のような...





ええ、すぐにおいしいハーブティを
お持ちいたしますから。





梅雨の庭もまたよいものだと思われませんか?
雨に洗われた植物は生き生きとして
この庭のためにこのインテリアを考えたのですから。


さあ、どうぞ、どうぞ、
ダイニングの方へ。



まだ、夕食には少し早いものですから
ハイティですね。

  

実は、このラウンジはもともと、
普通のリビングダイニングだったんですよ。
でも、ほら、カーテンやソファや、テーブルなんかを
変えて、リニューアルしましてね。
それで、この別荘ホテルのラウンジに
したんですよ。
   


そうですか?気に入って頂けましたかしら?
それはよかったですこと。
それではごゆっくりなさってくださいますように。
             
*******

大野城市のHitomi様へ。

このリサコラムの部屋で2度目のご紹介ですが、
とてもここちよいリビングダイニングの完成ですね。



でも、1年ちょっと前、初めてお家にお伺いした時から
きっと別荘ホテルのように変身するはずだと
思っていました。

スタッフのKの写真、なかなかのアングルで
この心地よい雰囲気をお伝えできていますよね。



「娘には負けられない」とおっしゃったお言葉は
名言としておきます。
「リサコラムの部屋」で2度目のリベンジ
果たせましたでしょうか。


お二人のライバルの仲の良さはほんとうに
ほほえましく、うらやましい限りです。




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2012年7月2日(月)

五分の人生


第2回 


「リゾートからの手紙」






「お元気でお過ごしかしら?


わたしね、ここ、”アマンプリン”に来ているの。

ご覧の通り、アウトドアとインドアの区別もないような

素晴らしい環境よ。







美しい海はこのコテージの
すぐ真下の芝生の先からず~と
広がっているし、それにね、
そう、静寂のリゾートそのものなのよ。







だから、日々のオードブルは常に「静寂」から始まるのよ。


アマンと言えば、何といっても
「静寂のリゾート」でしょ。

折り目正しいボーイたちに囲まれて
大人のおもてなしを受けられるのが、







アマンのアマンたるところですもの。


ここではね、都会とは違って、
時間の感覚も人の気持ちも
ぜんぜんゆっくりなのよ。







時計の針に重りがついたみたいに

ゆっくりゆっくり進むのよ。











そうそう、10年くらい前だったかしら、

  

知り合いのドイツ人の方の家に
お邪魔したとき
シャンパンやフルーツをこんな風にオットマンの上に
トレーごと置いてあったわね。
懐かしいわ~。こんなことを思い出すなんて。



ここで飲むペリエの味は、それだけで
1冊の本さえ書けるくらいなんだから。

  

ね、どうお?あなたも飛んでこない?
そんな大した距離でもないのよ。
飛行機を乗り継いで、さらに、セスナ機で
なんて、そんなの、

   

冗談よ。
だって、ここ、私のリビングですもの。
いつでもいらっしゃい。

   

静寂と、森とそして新しくオーダーしたリネンの
ソファカバーとクッションでお迎えするわ。
それじゃね。待ってるわ」

              Kimiko より」
*******
西宮市のKimiko様へ。
ベッドスプレッドから
オットマンカバーとクッションを作るという
素晴らしい応用力に完敗です。
スタッフで、柄取りを「ああでもないこうでもない」
と言いいながら、
どんな感じになるのか心配しておりましたが、
こうして無事お届け出来て、そして、
リゾートのような素晴らしいお住まいの中で
こんなに心地よさそうに見えるなんて!!

お送りくださったお写真を見ながら、私たちスタッフも
お部屋でペリエを頂いている気分になっていました。

「ほんと、うらやましい~」

それに尽きます。






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2012年6月25日(月)

五分の人生
第1回  タイトル先にあり



マダム・ワトソンのスタッフはいつも
第2の家のような
感覚で過ごしております。

そのため、ほんとうによく模様替えをします。





たびたびご紹介しておりますが、
またと申しますか、
めまぐるしく変わるものですから、
駐車場側から入るエントランスから

「こんにちは」





通路もたびたび変わりますけれど、
ここはサンダーソンのコーナー。
2010年のサンダーソンの150周年ディスプレイコンテストで
使った場所なのでそのままにしています。




そのエントランスをはいりますと、
今はここはバスグッズのお部屋になりましたね。

この廊下から右に入りますと、
一つ目のベッドルームです。





オードリーのソファとオットマンでリラックスして頂き、
ラ・フランス店長渾身の作、”eセクレタリー"
と言う名のテレビボードで映画でもいかがですか?





またたびたびご紹介しております、
人気のお部屋 
”Chambre Blanche”

英語では
White Bedroomです。
およそこれで10畳くらいのスペースです。
柱から奥までで、約6畳です。
金色に輝くシャンデリアの下に白くカーブを描く背の高い
ベッド。そして白いベッドリネン。
ベッドのヘッドボードの後ろには天蓋ベッドに見たてた
シャンパンゴールドのシルクの
カーテンとブラックの繊細なレース。

同じ黒の小さな縁取りをした
ブレックファストピローを2個載せて、
ここから女の夢は広がるのです。


6畳も侮れませんよ。

こうして私たちは毎日、ぐるぐる第2の家を回りながら、
ここは、あそこはと人感センサー並みの
敏感さで不具合な部分を見つけだしては
毎日どこかしら模様替えをするのです。



実は、来年1月のことですが、
大阪の経営コンサルティング
&プロ営業マン養成スクール
ZERO-1(ゼロワン)という企業から
今年の国内トップ営業マン
ベスト10に分不相応にも選ばれた、ようなのです。

私は、”トップ営業マン!?”なのでしょうか?
「そんな、何かの間違いでしょう?」と電話で
申し上げましたところ、それは、
営業マン研修セミナーで毎年10人の
トップセールスマンを選んで
毎回ひとりづつゲストとして話をするゲスト講師
だということでした。

   受講生はみなさまトップセールスマンで
モチベーション全開のすごい方々らしいし、
もちろん他の9人のゲストはみんな男性で
しかも営業成績トップで社内で何度も
賞を受賞しているようなやり手の方々ばかりです。

   

(ちなみに私は右から3番目)
わざわざ大阪からお越しくださった
代表の中村一八(いっぱち=本名)さんは
大阪人気質で楽しく明るく、またまたすごい方。
とにかく面白可笑しく話しを持って行きますので
全然準備は要りませんと言われるものの、

「私、人前で話をする事は全く苦手で
今までもそのようなことは断っています」と
言いましたところ、
とにかく話ししましょうと、その日、
1時間の予定を大幅にオーバーして結局2時間も
ずうずうしくもしゃべってしまったようでした。
最後に、
「やっぱり、私、人前でしゃべれません」と
言いましたところ、
「どこが!」と一蹴。
それもそうですね。
2時間もしゃべっておいて。
ずうずうしくなったものだと我ながら思いました。

と言うことで、この私がトップ営業マン?なの?と
大変に疑問を抱かれるお客さまが
たくさんおいでのことでしょう。

もちろん、ラ・フランス店長、Kさん、Junkoさん、
Tasiroさんももちろん、そうですよね。
見た目、おっとりムードのこの私に
すごく似つかわしくない肩書きを頂き、
しかたなく、
来年1月までに見事トップ営業マンに近づけるように
(でないことがばれないように、)
日夜、リサコラムの私のように
勉強中!なのでございます。











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