人に見せたくない、ベッドルームの作り方　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

PLUS 1 LIVING ２月号増刊号(2007年2月号）

　「とても人間の住む部屋とは思えない！」私の寝室を見た記者さんが初め

て発した言葉です。人間でなかったら、いったいなにものが住んでいるの？　

妖怪か、魔法使いか？”リサコホテルへようこそ“というコラムを昨年の１２月に

書いたら、「リサコホテルに泊まりた〜い」というメールや年賀状、「予約したい

んですけど。」と、わざわざお店に言いに来られる方がたくさんおいででした。　

「私はどうして泊まれないの？」と問い詰める方。「とても人間の住む部屋では

ないから、泊まれないのです」とお答えいたしておきます。　　　　


　さて本日のお題は“人に見せたくない、ベッドルームの作り方”でございます。

ＰＬＵＳ1ＬＩＶＩＮＧ２月号の私の記事と２文字違うかもしれませんが…「そんな

部屋なら私の部屋みたいなの？」と言ったスタッフがおりましたが。”秘密にし

ておきたいほど、いとおしいい私のベッドルーム“という意味です。もちろん。好

きなＤＶＤや、クラシックな映画を見始めたら、まさに寝食忘れるくらい、その中

に浸りきれる寝室、オードリー･ヘップバーンでも、マリー・アントワネットでも、普

段の自分とはまったく違う美しい自分になりきれる、そしてとろけるような深い

眠りに浸れる、そんな部屋という意味です。では早速、リサコラム読者さまには

特別に“人に見せたくないベッドルーム”に、リサコホテルのバトラーであります

わたくしＭｒ．キムラがご案内いたしましょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


ではまず、こちらは先の記者さんの名言「とても人間の住む部屋とは思えない」

という、お言葉を頂戴いたしました寝室でございます。　　　　　　　　　　　　　　

ロイヤルウエディングと呼んでおります、このお部屋は、ピュアホワイトを基調に

オーガンジーやタフタ、チュールレース、ベルベットといったウエディングドレスの

使われる素材をふんだんに使用いたしております。裾をよくご覧頂きますと、　


お分かりになられますか？　ティアードスカートの

ようにプリーツが段々につながっております。これは、いわば、ペチコートでござ

います。その上にさらに７枚のオーガンジーレースが重なり、平安京の宮廷女

官も着ておりました、十二一重（じゅうにひとえ）をイメージいたしました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドレ スのウエスト部分には、タフタの幅広サッシュ

を結び、先端にはビーズをあしらい、光の反射をいかす効果がございます。

では、こちらのお部屋でお召しになられる、ネグリジェとローブをお選びいただき

ましょうか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

白いお部屋には、　　もちろん、　　　

白いパジャマ、ネグリジェ、ローブがよろしゅうございます。　　　　　　　　　　　

タオル、バスローブ類はふんだんにございますから、どうぞ心おきなくお使いく

ださってけっこうでございます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　　　　　　　　　　

バスルームの外には、

このふかふかのタオルをご用意いたしておきます。ハレクラニから取り寄せまし

た貝殻は、「あなたのまたのお帰りをお待ちいたしております」という、メッセージ

でございます。　有名ホテルのバスアメニティがよろ


しければ、こちらに。






そして必要な洗面小道具も こちらに。


まずは、ウエルカムドリンクをお持ちいたしますので、どうぞごゆっくり


　　　　　　　　　　


　　　お好きなタイプのお部屋で、おくつろぎくださいますよう。　　　　　　　　　　　　　



　　　　　

ソファーサイド、ベッドサイド、テーブルの上にも、雰囲気に合わせたお花をご用

意いたしておきます。

本日のベジタリアンメニューの軽いお食事でございますが、和テイストでご用意

いたしました。
前菜は、かぶとジャガイモの和風サラダ、、　　　　

こんにゃくステーキ 　 チーズソースと焼きりんご

添えでございます。もちろん冷えた、シャンペンをご用意いたします。

最後は昆布でだしをとりました、きのこと季節の野菜の和風リゾットでございま

す。　　　　　　

　　　　　　　　　　

それでは、明日お泊り頂くお部屋をお先に、ご案内いたしておきましょうか？　　　　　　　　

漱石の「虞美人草」がご愛読書と伺いましたので、


　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　特別に“ラベンダーの香る寝室”をご用意いたしました。


　　　　　ガラスのドームの中に、ラベンダー

　　ビネガーと、ラベンダーのエッセンシャルオイルをご用意いたしております。

　お休み前に、焚き染めておきましょう。主人公の藤尾が現代に生きておりま

　したら、さぞかし喜ぶことでしょう。では、どうぞ明日はこちらのお部屋で、　　　

　「虞美人草」をじっくりとご堪能くださいませ。


　　　　　　　　　おやおや、もう、

　　　　　　　　　　　　



こんなお時間ですね。ベッドは、ターンダウンいたしておきました。　　　　　　　

今夜は格別冷えますから、


　　　　　　　　　　　　

暖かい羽毛ふとんに、綿サテンのベッドリネンをおかけしております。

きっと朝まで、目覚めることなく、ぐっすりお休みいただけることでしょう。




　　　　　　　　 　

　　　　　　では、心ゆくまで、ごゆっくり、おくつろぎくださいますよう。　　



増刊号は、まだまだ、来週も続きます。ＰＬＵＳ１ＬＩＶＩＮＧ２００７年２月号の

私の記事”見せたくなるベッドルームの作り方”と合わせてご参考になさって

くださいますように。

　ではまた　　　来週の

金曜日、わたくし、リサコホテルのバトラーＭｒ．キムラがご案内いたしましょう。　　

　リサコラムに関する、ご意見、ご感想はこちらまで。→mmm@madame-watson.com
　

　お名前と、お差し支えなければ、ご住所も書き添えてくださいね。ご返事いたします。

また、来週の金曜日、お会いしましょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

木村里紗子