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リサコラムの部屋

2012年10月2日~2013年1月1日
    

「AAA」

2012年 10月2日(火)
第1回  お宅訪問

「マドモワゼル・ローズ」


「AAA」

2012年 10月9日(火)
第2回  お宅訪問

「知的生活の方法」
「AAA」

2012年 10月16日(火)
第3回  お宅訪問

「あなただけのホテル」
「AAA」

2012年 10月23日(火)
第4回  お宅訪問

「モダンアンティークのお手本」
「AAA」

2012年 10月30日(火)
第5回  お宅訪問

”ゴージャス”をインテリアで
お勉強

「AAA」

2012年 11月6日(火)
第6回  お宅訪問
「W.MorrisとMadame」


「AAA」

2012年 11月13日(火)
第7回  お宅訪問
「Dr.Morrisの
L'Hotel Sentimental
「AAA」

2012年 11月20日(火)
第8回  お宅訪問
ベッドルームを
撮ってみたら」
「AAA」

2012年 11月27日(火)
第9回  お宅訪問
「ローズ・ホテルの女主人
 Madame Roseの流儀

「AAA」

2012年 12月4日(火)
第10回  お宅訪問
マダム・ワトソンの
イマジネーション
クリスマスツアーへようこそ」



「AAA」

2012年 12月11日(火)
第11回  お宅訪問
「ハイダウェイ・リゾート

「AAA」

2012年 12月18日(火)
第12回  お宅訪問
何一つ、
私のものではないけれど

「AAA」

2012年 12月25日(火)
第13回  お宅訪問
sweet suite

       

「AAA」

2013年 1月1日(火)
第14回  お宅訪問
大正ロマンは
浪漫チック」

   
  



ようこそ、リサコラムの部屋へ。

リサコラムは毎週月曜日更新です。


2012年6月25日から2012年9月24日までの
「リサコラムの部屋 5分の人生」は下の写真より。




2012年3月26日から2012年6月18日までの「リサコラムの部屋 失われた明日を求めて」は下の写真より。



2011年11月21日から2012年3月19日までの
「リサコラムの部屋 露店マイヤー・倶楽部」は下の写真より。




2011年9月5日から11月14日までの
「リサコラムの部屋 N氏の場合」は下の写真より。




2011年6月13日から8月29日までの
「リサコラムの部屋 ノンちゃんカフェ」は下の写真より。




2011年6月6日までの
「リサコラムの部屋」は下の写真からバックナンバーをご覧頂けます。









2013年1月1日(火)


第14回  お宅訪問

大正ロマンは浪漫チック」



今日訪問する、おたくのマダムは、
年末に新居に移られたばかりのマダム・Mさまです。
尊敬する素敵な素敵なマダムなのです。

5月の風のように穏やかな雰囲気をお持ちのマダムは、
和風ごのみ。
前のお家は、和モダンを感じる素敵な
空間でしたが、今回のお家は、
しっとりと落ち着いた水分たっぷりの肌のような
余裕をたたえたしつらえで決定しました。
大正ロマンを感じるお家。





その人の住まいを見るとその人の佇まいや
大げさに聞こえますが、生き方の真髄にも
触れることもできるかもしれません。






ココアベージュのベルベットのカーテンは
ベッドの上の天井からなだらかな波を寄せて
降りてきます。
そこに、ラベンダ―・チェリー色のタッセル。
とてもおいしそうで、新鮮な感じです。






暮れも30日の大みそかの1日前に
撮影にお伺いした時は、
まだお引っ越しをされて、2週間ほど。
なのに、すでに、もう随分前にお引っ越しも
完了しているのかと思うような
整頓ぶりです。





新しい家に体をなじませるためには、
まずその日眠る寝室は一番の優先事項ですね。
その日から、きちんとベッドを整えて
生活を始められるならば、
その後の人生にはきっと幸せなストーリーが
待っているはずです。





ベッドスプレッド、カーテン、家具、
質感を揃えれば、ほら、こんなにしっとりと
大正ロマンのお部屋です。
この部屋で夏目漱石を読みながら眠りに
つけば、最高にロマンチックではありませんでしょうか?

「毎日眠ることにも、もっと贅沢をしても
いいのよ」とマダム・Mさまはおっしゃるでしょう。





マダム・Mさま、10数年の長いお付き合い、
ほんとうにありがとうございます。
大正ロマン風寝室は、お人柄を表わしていて、
とても素敵にできましたね。

ロマンチックというより、浪漫チックでした。

ご近所になれて、スタッフみんなうれしいです。






それでは、ついでに
マダム・ワトソンのスタッフから
2013年元日のご挨拶と抱負を述べさせて
頂きます。



仲田順子でございます。
メールでも大変お世話になっております。
私の抱負は、もっとたくさんのお客さまに
名前を覚えて頂き、
知恵と工夫と想像力をUPして、
自分なりの高度な仕事術を
身につけることです。



Kこと、栗原です。
いつもリサコラムに登場させて頂いております。
お客様に英語で商品説明できるレベルまで
英語をマスターする。
これが私の抱負です。



店長の元村です。
毎日、革新、
そして、多くの賢人たちの知恵に学ぶ。
別荘を建てる。



木村里紗子です。
日々、イノベーション。
前より少しでも難しいことにトライする。
そして、
次の本を出版する。
私の抱負はこれです。

リサコラム『AAA』も今週で最終回を終えました。



昨日、2012年の大晦日に
「シンプル&ラグジュアリーに暮らす」の第6版が
送られてきました。6年半ものロングセラーと
なったことに心より感謝致します。
上の写真はクリスマスの日に
担当の編集者さんから送られてきました見本です。
リボンにサンタのオーナメントつきでした。

それでは、
2013年も、あなたさまに良きことが雪崩のように
おきますことを心より願って
スタッフ一同、心より感謝をこめて。











2012年12月25日(火)


第13回  お宅訪問

sweet suite


その日は大事なお客さまをお迎えする日でした。

クリスマスイヴの、この日にやってくる
若い男女のカップルは、ずっとずっと前から
この閑静なリバーサイドのホテルに
滞在することをとても楽しみにしておりました。





オーストラリアから、
はるばるやってくるのですから、
お迎えする方のホストもとても前から
プランを練りに練り、心を尽くして
楽しみにしておりました。


その日は、イヴの真夜中でした。

美しい髪をなびかせた華奢な彼女の名前は
ジョリーンといい、
そして、精悍でスポーツマンタイプの男性は、
信太朗といいました。

ジョリーンと信太朗は緊張とわくわく感で
いっぱいになって、
飛行機が滑走路に近づくのを
黙ったまま機内の窓から眺めていました。






ジョリーンと信太朗の宿泊するスイートは
もう随分前から予約を入れずに、二人だけを
待っていていたのです。

そのことを思うだけで、機内にいる誰よりも
きっと一番幸せに違いないと感じました。







人は、誰よりも幸せに違いないと思う瞬間程
幸せなことはありません。

クリスマスを翌日に控え
ふたりはきっと温かな部屋に大きなツリーと暖炉と
そしてホストの最高の笑顔に迎えられるに違いないと
知っていたからです。






部屋は、ホワイトとミルク色とカスタードクリーム色の
カーテンに覆われていました。


そして、
青いほど白く光るホワイトベッドリネン
の輝きに







思わず信太朗は目を細めました。


こうして、
ジョリーンと信太朗の約2週間のステイは
クリスマスイヴのスイートなスイートルームから
始ったのです。














すべては出だしが肝心です。





仕事も趣味も恋愛も、そしてきっと結婚生活も。
「最初甘ければすべてよし」





二人は、この部屋をつつがなく整えてくださった
女主人のMieさんに心より感謝された
ことでしょう。





このお部屋での貴重な2週間は、
すばらしい日本滞在の思い出として
ずっとずっと残るように、
そしてまた、
オーストラリアに戻って、忙しくも
スマイルに満ちたお二人の
新生活をお祈り致します。





ぎりぎりでちょっとはらはらしましたが、
ここまで、心を尽くしてお出迎えの準備を
整えられたMieさま、
ほんとうにお疲れさまでございました。
ジョリーンさんも喜んでくださったとのこと、
私もうれしい限りです。




お若いお二人のsweetなsuiteなので
全部は公開できませんことを
どうかご了承くださいますように。




デザイン画で
コネクティングルームの二つのお部屋を
ご想像くださいますように。









2012年12月18日(火)


第12回  お宅訪問

何一つ、私のものではないけれど



ずっと昔、キューピー・マヨネーズの宣伝で、
「ニューヨークが好き。
何一つ私のものではないけれど」
というコピーがあって、
いたく感動したものです。


そして、「そうだ、行こう、京都」

これは糸井重里さんの有名なコピーですね。


胸の奥に潜在意識のような
そこはかとないものを感じて、
多くの人々は京都に旅立ったのでしょう。

その街を好きという感情は
ちろちろと燃えるくすぶった焚き火のような
ものなのかもしれません。



それでは、仕事は山積みでも、
今日はちょっと気分転換に
半日日帰りの旅をしてみましょうか。








まとまった休みでなくても、
どこか行きたくなる
この凍えるほどでもないうすら寒い季節。

ひなびた温泉宿か、それとも小京都、?
あるいは、スタイリッシュモダンなホテルですか?







あら、もうスタイリッシュモダンなホテルの
カウンターに着きましたか?

いえ、まだここはチケットカウンターです。
木と大理石を使ったJRの博多駅もこんなに
Cool になったのですね。
インテリアを志す者、JRのセンスに
負けてはいられません。






出発案内の掲示板も洗練されています。
ここから飛行機に乗るような気分です。
ブラックのガラスにスカイブルーとミントブルーと白の
LEDの電光掲示板でしょうか?
でも、乗るのは電車なのです。

その先は、モダンなホテルの玄関に
突き当たりました。

ミディアムオーク色の木の壁に
サーブルグレーのドア。
左右に南国風の立派な鉢植え。






いえいえ、ここは駅事務所でした。
素敵なエントランスですね。
VIPルームにしか見えません。


それでは、新幹線に乗り込み、しばらくは
耳にイヤホンをつけてお気入りの音楽や
あるいは、落語でも聴きながら、
瞑想の旅に旅立ちましょう。

行って帰って、6時間の旅です。







新幹線もここ最近
とてもスタイリッシュなデザインになったものです。

こちらには乗りませんが、
真っ白いボディにつばめのエンブレム。
これは九州新幹線、
「つばめ」のようです。






ちょっと中をのぞいてみると、
和モダンな匂い。

久留米がすりをモチーフにした壁。
濃紺に白のすかした単調な模様にどことなく
郷愁を感じるような...

先日の候補者の演説でたびたび聞いた
「日本人の魂を取り戻し」た感じ?
というのでしょうか?

大正ロマンに負けない平成ロマンを感じます。








 
新幹線で揺られること、2時間余り。




ここは江戸の町にタイムスリップしたような
木の橋に柳。そして緋もうせんの団子茶屋。
団子茶屋で一息つく二人の遊山人。
そんな匂いもここまでほら、漂ってきます。




しばらく行くと
整然としたパーキングを持つ、貸し物件を発見!
新築なのに、借り手はまだ見つからないの
でしょうか?
でも、
トントンと戸を叩いてみると、
1階は藤尾茶屋という名前の喫茶店。
からからと戸を開けるとそこには、
紫色の着物を着た髪の長い美しい女性が
しずしずとお茶を運んで参ります。
彼女は、藤尾という名の女性でしょうか?



手には虞美人草を持ち、
「それから」と2階へ案内されました。
が、しかし、今日はジュール・ベルネもどきの
往復6時間の旅ですから、ゆっくりしている
わけにはゆきません。
さあ、もう出発のお時間となりました。


耳には、イヤホンを付けて、
今度は空想の中で、旅の続きを見ると致しましょう。

そして、6時間後
また元の駅に戻ってきました。
午後2時に出発して、帰りは午後8時過ぎ。
到着した駅で掲示板をのぞくと、
なんと美しい配色でしょう!




こだまは、スカイブルーの文字。
さくらは桜色。みずほは、みかん色




JRのカラーコーディネートもなかなかの
ものです。脱帽致します。

さて、短い旅を終えて、外に出ると
寒風も少したるみ気味の穏やかさで
迎えてくれたのは
駅の名前を記した看板です。




博多織りのモチーフでしょうか?
「博多駅」は不思議な名前です。
博多という地名はちゃんとあるものの、
”福岡”に住む人にとって、
「博多に行く」というのは、
おおよそ、博多区に行くという意味にしか
捉えられなく、しかし、
”福岡”に住む人は「博多に行く」とは
使うことはなく、

「博多に来ているのよ」という人は
博多駅から乗り降りしている、
福岡市以外の方の言われる言葉だと思って
まちがいないようです。




そして歩けば、
博多祇園山笠の見事な絵の描かれた
大きなピラミッド型のモニュメント。
ライトアップされて美しいです。

今年もあと2週間。
短いようで、とても長い暮れの2週間。
だって、クリスマスもあり、
年越しもある、忙しい日本の暮れですから。

私は『シンプル&ラグジュアリーに暮らす』と
いうインテリア本を出版して、2012年の暮れ、
6版を重ねます。
まだこれから、年末にはご遠方よりお客さまを
お迎えし、さらに、まだ、素敵なお部屋を3つも
作る予定でございます。
それでは、どうかお風邪をひかれませんように。

写真はすべて、
先日半日の日帰り出張で岡山県の倉敷に行った
時のものです。下手な写真で大変失礼致しました。
倉敷の景観美を堪能することもなく、
大原美術館ですばらしい絵に一期一会を
することもなく、タクシーの中から撮った写真です。
すてきな街並みをいつか、ほんとにいつか
そぞろ歩きしてみたいものです。
本日は、
スタイリッシュな博多駅自慢をしてしまいました。
もちろん、「何一つ、私のものではないけれど」。



































2012年12月11日(火)


第11回  お宅訪問

「ハイダウェイ・リゾートホテル」


ハイダウェイ・リゾートというと
何を思い出しますか?






南の島の1アイランド、1リゾート
それとも、飛行機に乗り、さらに乗換え、
そして船に乗り、そしてまたさらにクルーザーで
おで迎えされる先、孤島の森に佇む、
”テント屋根”のゴージャスなホテルなどでしょうか?





でも、今日ご案内いたしますホテルは
最近リニューアルしたばかりの
東京ステーションホテルの便利さにも劣らぬ
大正ロマン風の趣もあり、
さらに近場のリゾート、バンコクのオリエンタル・ホテルや、
スコタイ・バンコク、
あるいは
シンガポールのラッフルズにも見間違うほどの
静寂で、端正なホテルなのです。
その近さ、これらのホテルに匹敵するほどです。

私のところから、新幹線16分
そこからタクシーで5、6分行った先にあるのですから。





まず、ベッドの上の小さく折りたたんだように、
ギャザーを寄せたフリルから、勘のいいあなたなら、
きっと察してくださるはずですね。


ベージュオークルの小さな枕に肘を載せて
昼下がりの時間は、きっとベッドの上でロマンスを
読みふけるためにあるのかと。






そして、もたれる先は、砂糖菓子のような
フリルをひらひらとさせた大きな枕。
琥珀色の鈍い光を放っています。

夏目漱石の小説も、この枕の上で読めば、
行間から、こぼれ落ちる言葉と佇まいに
ロマンスのしずくを感じることでしょう。






陶器のランプには手がきの優しい絵。
これを好む女主人の穏やかさを見てとれます。





赤みを帯びたブラウンとベージュをモチーフにした
アクセントウォールを背景に、
琥珀色と透明のビーズは、ブラウンのカーテンの
先ににそっと垂れるばかりです。






レースカーテンの螺旋の刺繍は、クリアな床に
光の芸術というおまけを付けます。

陽射しをさえぎり、陽射しの恩恵を受ける。
これは人間のあらゆる営みのバランスのようにも
思えますね。





























穏やかな昼さがりも、心地よい朝も
夕陽の沈むころも、闇に沈みこむ夜も



穏やかな心もちで静かに時を過ごすことが
できるなら、そこは、きっと
究極のハイダウェイ・リゾート
なのかもしれません。



ネットサーフィンでどんなに波間を探しても、
手に触れることはやはりできないように、
心地よさは、映像や音楽とそして、
最後は実態。

探し当てた先のリゾートに行くために、
多くの事に都合をつけて、
でも、はるばるやって来た先のリゾートは
あれ、なんか違うような、
なんてこともしばしばあります。



ならば、究極のハイダウェイは近くに合って、
そして、余りある予算を使いに行くのが
実は正統派リゾートのススメでございます。



近場とは、飛行機にも乗らず、
船にも電車にも乗らず、
移動手段は、ドアを軽く開けるだけ。



「ハイダウェイ・リゾート」の本来の意味は、
「自分の寝室」なのだとわかった次第です。

澄んで穏やかな声で、Yuriさまは「そうです」と
きっとおっしゃるこでしょう。

何にも似ていない、どんなスタイルとも違う
この端正なセンスは、落ち着いた知的なお人柄を
そのまま形にしたようです。

「端正」という、余り耳にしなくなった言葉を
今日、お邪魔して思いました。



Yuriさま、いつも、ご自分のイメージと
スタイルを貫かれる姿勢に感服しております。

それではふかふかのベッドで、
ドアの向こうのハイダウェイ・リゾートを
お楽しみくださいますように。












































2012年12月4日(火)


第10回  お宅訪問

「マダム・ワトソンのイマジネーション
クリスマスツアーへようこそ」


本日、店内ツアーのご案内役をさせて頂きますのは
マダム・ワトソンのスタッフ3人でございます。
私、木村里紗子によるインタビューを
もとに、それぞれに好きなクリスマスのシーンを
語ってもらうことに致します。





まずトップは、アップル・JUNKOより。

こんばんは
私はマダム・ワトソンで過ごす初めての
クリスマスを体験中です。

クリスマスで想像するもの、





港の見えるホテルのフレンチレストランで
夜景をデザートにホットワインを飲みながら、
キャンドルの明かりで静かなひととき過ごす。
そんなシーンが好きですね。

それとイルミネーション。




 *シルバーピンヒールのオーナメントです*

できれば、イルミネーションを眺められる
最上階のペントハウスに住みたいです。
そこから、満天の星空ならぬ、
夜景を眺めながら
夜の果てしなく心地よい時間を
過ごしたいものです。





イルミネーションは、
深層心理の中にある、おとぎの国のようなイメージを
掘り出してくれるような気がして、
私は大好きなものです。




*シルバーのミュールのオーナメントです*

どんな小さなアイテムにだって
イメージの世界があるのは、きっとそれを作った人たちに
たくさんのイメージがあるといいうことでは
ないかなと、そう思っています。





こんばんは
Kです。
私のクリスマスは、慌しい日々をイメージします。
社会人になってからはずっとクリスマスは
仕事をしていましたし、





でも、そんな中でも、クリスマスには友達を
家に招待して、手料理でもてなしていました。
こう見えても結構、料理好きなんです。





ということで、クリスマスは、
ごちそうや、シャンパン、ワインの並ぶ、
まだ準備中のホテルのボールルームです。
ボーイさんたちは忙しく立ち働き、
そして、パーティは始り、
そして、パーティは終り、またボーイさんたちは
忙しく後片付けをする。





そんなボーイさんたちのクリスマスを
私はいつも考えます。

どうでしょう。ユニークでしょ?





( 以前のリサコラムの部屋で私のクローゼットを
大公開致しましたが、
その後、まだ、シングル・ローズの君で
おります。)











ご無沙汰いたしております。
ラ・フランス店長でございます。

マダム・ワトソンは今年22回目のクリスマスを
迎えます。

20年余りの長きにわたり、
ほんとうにずっとずっと密な
お付き合いをしてくださっているお客様が
驚くほどたくさんおいでです。



おじいさま、お母様、お嬢様、そしてまだ、未来の
顧客リストに入る予定のお孫さんまで。

とても感謝の気持ちでいっぱいになります。



22年とは2x2x2x2+2+2+2=22とまで
やってみるまでもなく とてもいい数字です。
話す=2人以上。
でも、ひざを突き合わせて話す=2人

あたたかさを感じませんか?



私もクリスマスはずっと働いて来ましたし、
私たちの仕事はお客さまの喜怒哀楽の
喜と楽を地球より大きく、
深海より深くする仕事です。



だから、インテリアを一新することで
悲しい事を経験された方が
生き生きと変身を遂げられ
そしてまた元気になってゆかれる様子を
たくさん見てきました。
だからこそ、
人に勇気と希望を与え、
プラスの想像力をかきたてる
インテリアシーンなら、
そして絵になるシーンなら、
どんなシーンでも大好きです。




今のクリスマスの季節は、大きな本物のツリーのある
広い寝室に居たいですね。
そして、クローゼットには
同じパジャマが並び、
それを眺めながら、




ゆっくりグラスの氷を転がして、
ジャジーな一人の夜を過ごしてみたいです。






そんなスマートでかっこいい(どう違う?)
ホテルの最高級の部屋より魅力的な
ベッドルームを中心にした部屋で、
そんなシーンを人生そのものにして
生きたい。


これをCool!と言わずして、
何という!







                    La France








2012年11月27日(火)


第9回  お宅訪問

「ローズ・ホテルの女主人
 Madame Roseの流儀



マダム・ロゼ

ご趣味は、ステンドグラス作成。
明るい、ユーモラスな話しぶりと
その卓越した類まれな流儀とは....




こんにちは~

ようこそ!ずっとずっと待ってたわよ~。







イングリッシュ・ローズの庭から
レンガ造りのホテルのロビーに入ると、
まずは、20cm角くらいのステンドグラスの
明かり窓に迎えられます。







四角いステンドガラスは、好運をもたらす
象徴でしょうか?


朱赤は青、緑は水色の三角で取り囲まれた花の芸術。
二つのステンドガラスは
その周りと間の沈黙の空間を残したまま、
壁の真中に縦に並んで、

ほんとうに、美しい。


さあ、どうぞ。

お部屋は晩秋のこの季節でも温かな陽射しに
あふれて、ぽかぽかと......






ここは、”フルール・ド・フルール”という名前の部屋なのよ。


ああ、なんて、明るい!
物語りの世界に迷い込んだみたいに
美しい光です。


大胆な赤い花、なんていう名前の花ですか?
バラですか?それとも芍薬でしょうか?

モチーフ化されたアートな感覚は、
どこか、小説の中のホテルのようです。


もしかして、「スミス夫妻のホテルガイド」に
載っているのでは?







白い曲線を描くドレッサーの鏡の中で、
マダム・ロゼの美しい横顔は
くすりと微笑みました。






素敵なベッドですね。

そうでしょ。
私の好きなハーブグリーンとセルリアンブルーの
ドット柄のベッドスプレッドよ。大きなピローもお揃いでね。

ここで朝のお茶を召し上がって
戴けるように、
小さい枕もご用意してますから。


ブルーグリーンの鮮やかなフリルはとても素敵な
感じです。

さあ、しばらくここでくつろいてくださったら、
下に降りて来て下さいね。
お手製のアップルパイをごちそうするわ。
顎がどんなにあっても、落ちて、落ちて
困るかもよ~、ほほほほほ。






それにね、
今晩は冷えそうだから、庭で取れたたまねぎで
オニオングラタン・スープを
ご用意しているのよ。

フォカッチャもたくさん食べてね。
それから、トマトとモッツァレラのサラダに、
私の愛用のはちみつをたくさんかけて
召し上がって頂く予定よ。

たんと太ったら、気をつけてね。
赤ずきんに化けたおばあさんが
出てくるかもしれないからね。


はははは、いきなり、そう来ますか、マダム・ロゼ!
それはどちらもとても楽しみです。

それでは、しばらくここで旅の疲れを癒してくださいね。







ええ、まるで、ずっと前から知っていたような、
初めて来たとはとても思えない感じです。
温かなぬくもりを感じます。
それでは、お手製のアップル・パイをたくさん
いただきに、後で降りて行きます。

くれぐれも、食べ過ぎには気をつけますから、
マダム・ロゼ。


清潔で明るい光に閉じ込められた
マダム・ロゼのホテルはいつも大人気。
だから、ずっとずっと先まで予約でいっぱいなのです。

残念ながら。







ひとつひとつのインテリアアイテムは
それぞれ最適な場所にきちんと
置かれて、





だから、
何も聞こえないのに、
美しい音楽を聴いているように、
個性を語る詩の朗読を聞いているように、

感じるのかもしれません。





詩とは、
極められた言葉を
削り込んで、
さらに、削り込んで、
一番いい場所に
置いたものですから。

そう、この、熟したりんごよりも、
もっと赤いチューリップ形の
ステンドグラスのランプもそうです。
ポツンとひとつ。

ああ、孤高の美しい女優のようだ。



ダイナミックなインテリアは
自信の表れ。
生命力と凛とした生き方を
感じさせます。

**

心からアートを好まれる素敵なセンスを
お持ちのKさま。
3年前はインテリア雑誌、BonChic vol.2に
ご登場くださいまして、
ほんとうにありがとうございます。
今日はさらに進化なさったお部屋に
お邪魔させて頂きました。




外の光をうまく取り込んだ明るい寝室は、
まさに、パリのプチホテルのようです。

築8年になるお宅なのに、
いつお邪魔しても完璧な美しさ。
どこを見ても1分の隙なく、清潔で美しいです。

 ジムに行く代わりに、
朝の3時間で2階建てのお家を全室くまなく
お掃除されるとのこと。
なるほど、
その卓越した類まれな流儀とは
これなのですね~。

同世代以下からも
うらやましがられるほどの若さと美しさは、
この日々のたゆまぬ鍛錬と、
そして、この部屋で暮らせる幸せからでしょう、
まちがいなく。



この前、シンガポールから豪華客船で船旅に
出かけたのよ。
でも、とても疲れて帰って来て、
ああ、ここに帰って来れて、よかった~って、
やっぱり、
自分の家のこの寝室で眠るのが一番だと
そうつくづく思ったのよ。

ええ、そうでしょうとも。





赤いステンドグラスのランプシェードは
回心の作品に違いないでしょう。

優雅でアーティスティックなKさまのお宅に
ふさわしい
セレクトの数々だと感嘆致しました。

それではまたいつか、
お邪魔させてくださいますように。










2012年11月20日(火)


第8回  お宅訪問
「ベッドルームを撮ってみたら

BonChic col.7はもうご覧になられましたでしょうか?
今回は、2007年ミス・ユニバースの森理世さまのお宅に
お伺いして撮影をさせて頂きました。
ずうずうしくも対談までやっているのです。

2011年9月にベッドルームを作らせて頂き、
ちょうど1年後に撮影となりました。

この様子は、ぜひ、BonChic col.7をご覧になられますように。
どうか買ってくださいね。

3年前のBonChic vol,2では2名様の寝室と私の
寝室2部屋も掲載されました。

そして今回は、その1つ目の私の寝室の「没写真」を使って、
いろいろと下手な解説をさせて頂こうという趣旨
なのでございます。

採用されるのは1、2枚ですが、
もちろん100枚を超える写真を撮りました。

そしてい撮影時のいろんなハプニングは8割の確率で
あるような気がします。





ご存知の方はちょっと食傷気味かもしれませんが、
この際、細かに解説を致します。


下の写真2つをよく見比べて
まちがいさがしをしてくださいますか?


白い天蓋ベッドの下に白い曲線を描くヘッドボードを持つ
セミダブルのベッド1台。
白いフリルの背もたれの枕と数個の枕。
ティファニーの箱の色のような
ブルーとグリーンを半々に混ぜ込んだような
シフォンレースのベッドスプレッドは
優雅にベッドの半分にかかっています。
裾にはギャザーをたっぷり寄せたフリルです。
白いヘップバーンボードの左右には白いカーテン。
そして奥には淡いグリーンのレースカーテンと
奥にはさらに同系色のライトグリーにアンティークな
黒と白の花のモチーフのバックカーテン。
白いシャンデリアにはランプシェードが
かぶさっていますね。
イエロー3個、レッド3個です。
そして、
白い四角なナイトテーブルと小ぶりな円柱のランプ。







手前の丸いテーブルには白いテーブルクロス。
ジャガードの麻です。
さらに、その上には麻のランチョンマット。
Breakfast in the Bedroomとブルーグリーンの糸で
刺繍されています。
左の窓には先端が三角の白いプレーンシェードに
その奥はホワイトのウッドブラインドです。

テーブルにはタッセルを付けた白いポット1個。
白いティーカップ&ソーサー1セット。
グラス3個。ブルーグラスには炭酸水。
シャンパングラスには、アップルタイザー。
そして、細長い小ぶりのグラスには
オレンジジュース。

同じく刺繍入りの麻のナプキンに
ゴールドのナプキンリング。
さて、今朝のブランチのメニューはと言いますと、
アボカドのサンドイッチですね。
それに、チーズ。マリボーという淡白な味の
白いチーズです。
ベーグルにはさんでいます。
丸く開いた中心に、スタッフドオリーブはゴールドの
ピンに突き刺さされています。

卵を使わないマヨネーズドレッシングを少々。
これらは、私の大好きなものを組み合わせたものです。

さらに、ブイヨンカップには、サラダ。
プチトマト、キイウイなど。

アングルと光に少し違いはありますけれど、
問題はそれではありませんでした。

カメラマンさん、ちょっと刺繍の文字が気になって
Breakfast in the Bedroom”という刺繍がよく見えるようにと
無意識にフォークを立ててみたのです。






おわかりでしょうか?
写真を編集者に送るために編集作業をしていた時に
気づきました。ちょっとへんですよね。

よって、「あ~あ」という言葉だけを残して、
前日の半日がかりの撮影はNothingになりました。

よって、翌々日、また同じようなセッティンをして
同じ時間帯に取り直したものが、
下です。
これはメインの写真に採用されました。







無事にフォークは上を向きました。
この方が自然なセッティングですよね。
いつのまにか、アボカドの数も増えています。







そして、朝食のテーブルの反対側から
見た写真。これも何かの意図がないと使われない
写真ですね。







でも、ブラインドの光を受けて部屋の空気は
白く染まり、
その場の空気感と言いますか、
香りとか、味とか気分まで
伝えられますよね。




枕の背後に回って撮る方法
これはインテリア雑誌向きではありませんので
採用はされませんでした。
でもvol.6では採用されました。
(東 富士美さま宅のベッドルーム)




でも、私も好きなシーンです。
ベッドに入る時、このあたりに立ちます。
体は、手前の枕とネックロールの間に入ります。
見慣れたアングルでもあるのですが、
写真として見ない限り、こんな部屋の把握の
仕方はしないかもしれません。



さらに、カーテンだけをアップした写真。
日本のインテリア雑誌ではほとんどないと思います。
カーテンの見本帳のようなアングルでも、ちょっと
違うのは、向こうにテーブルランプが
半身を残して隠れているところです。
これで、このカーテンは窓にかけられたものでは
なく、天蓋ベッドにかけられたものだと
わかります。




この全体像を見るまでもなく。



そしてベッドスカートを強調したアングル。
これもインテリア雑誌ではあり得ませんね。
でも、このように撮影しないとスカートはきちんと
ディテールを伝え切れません。



そして、夜のこの写真ももちろん
インテリア雑誌向きではありません。
基本的に昼間の写真がインテリア雑誌の写真
ですものね。
さて、ベッドルームの味わい方を写真のアングルを
通して楽しんで頂けましたでしょうか?

秘密の花園のような、
南の島の楽園リゾートのような
あるいは、タヒチアン、カリビアン、地中海風jなど
「あなた」だけの理想のベッドルームを
作っています。
福岡の地にいながら、全国のお家のインテリアを
私の描いたイラストをもとに
メールなどの通信手段を駆使して
たくさんの寝室、リビングのコーディネートに
日々、励んでいます。
(福岡市内2割:以外8割くらい)
ですから、現地の職人さんを動員して、採寸、
取付けをすることも多いです。
しかし日帰りで往復できる場所までなら
実際に伺うこともあります。
先ごろは、スカイプを利用して採寸作業を遠隔で
やりました。とてもスムーズで楽しかったです。


トリミングなしで、「どんなアングルで撮っても、
「美しい」と嘆息を漏らしてしまう部屋
=自分にとっての完璧な癒しの部屋。
という図式で、今は
癒しの寝室や空間をとらえています。



















2012年11月13日(水)


第7回  お宅訪問
「Dr.Morrisの
L'Hotel Sentimental



お久しぶりです。
自称 Dr.モリスと申します。

お元気でお過ごしでしたでしょうか?

私は、今、150年前、あるひとりの男が
「モリス商会」という壁紙のショップを
始めた時の事を考えています。







どんな気持ちで始めたのだろうと考えるのです。


ロビン・シャーマ曰く。
日々の小さな小さなそして絶えまない
イノベーションの積み重ねは、
20年かかってやっと一気に結実するものだと。

それは、仕事、趣味、何にでも言えることだと
思うのです。
つまり、10年、15年で成果が上がらないからと
諦めるとしたら、それはゴールを知らずに走るランナーと
同じではないかと思うのです。








ウイリアム・モリスの愛好者を自称致します私は、
20数年の思いがやっと実り、
週末を過ごすためのちいさな別荘を
郊外の森に囲まれた静かな地に
作ることができました。

そして、またこの秋、リニューアルいたしました
部屋をお見せしようと思っているのです。







私のお気に入りのベッドルームは
夜は、美しい裏切り者のような
魅惑の表情を見せます。

高い天井から下がる天蓋カーテンは
グレーがかったブルーグリーンで
重厚感のあるジャガード織り。

そのゴージャスな手触りのカーテンの下がる間に
はさまれるように6個もの枕を置いて
長い時を本を読みながらベッドで過ごします。

そこで読む本は私にイマジネーションと勇気を与える
偉大な人たちの足跡です。






私はごく普通の特に何のとりえもない
人間ですが、
光を得て聖人の気品ある横顔を見せる
ライラック色のベッドリネンにつつまれる時
自分自身の神聖な部分に気づくのです。

笑いますか?
普段はどこにでもいるサラリーマンですからね。

それなのに、プレスの効いたシーツとベッドリネンの
しなやかなくせにすましたサテンの間に
足をすべり入れる時、
たくさんの枕にうずもれるように本を読みながら
自然に眠りに落ちる時、

自分ももしかしたらとても貴重な存在のひとつのはずだと
感じる事が出来るのです。


それは、
この私にも、そんなおこがましい気分に
浸れる権利はあったのかと思い至る瞬間です。





























この別荘には二つのベッドルームがあり、
季節で、気分で、ベッドルームを
選ぶことができます。



もうひとつの秋のベッドルームは
ホワイトに真珠のエキスを浸み込ませ、
オパールのように鈍く光る陰を
持つに至ったと言われれば、そうかと
信じてしまう、そんな色です。




”パール・オパール”という名をもつ
このベッドリネンのわかりやすくない
輝きに、最初、うらみを持ちました。
自分の眠るベッドリネンのその名前にです!

白い4本の支柱を持つ白いベッドの下、
そのわかりやすくない色に身を横たえると、
普通のサラリーマンでも、
大富豪気分になれるのです。

そして、
本の中から語りかける
達人たちの思いやり深いメッセージに
耳を傾ける時、
過剰な栄養を持つ化粧水の
浸みこんでゆくさまを感じるのです。




そして、朝。
太陽の寝ぼけまなこの光を顔の半分に
受けながら、ベッドとの格闘をせずに過ごせる
週末のささやかな喜びから、
今までの人生で感じてきた
不愉快や不満、苦労、苦しみ、
そんなものを引き算して、
さらにお釣りを受け取る感覚を知るのです。



それを無上の喜びと呼べば、
偽善的な善人の言葉に思えるでしょうか?
しかし、
長い格闘の人生の中で、持たざるものを数えるより
持てるものに、幸せを感じられる自分に
誇らしささえ感じるのです。



私、Dr.モリスは、短い週末を私だけのホテルで
過ごし、そして、また、闘争の世の中に
普通のサラリーマンとして意気揚々と
戻ってゆく背中で、

私だけのこのセンチメンタルな部屋は
静かに私の帰宅を
待っている覚悟なのだと知っているからです。

























2012年11月6日(火)


「W.MorrisとMadame」

インテリアの仕事を初めてから
一番に出会った生地は、
ウイリアム・モリスだったと思います。

革命家で、芸術家の残したデザインを
その当時は、あまり親しんで使ったことも
ありませんでした。


そして、私を含め、マダム・ワトソンスタッフの
ターニングポイントは
やはり、2011年のウイリアム・モリス商会の
「150周年インテリアディスプレイコンテスト」でした。







それのコンテストで受賞した後、まもなくご相談を頂いた
Madameのお邸のダイニングです。

マダムというこの言葉をこの際、ちょっとフランス語ぽく
発音してみますと、
まず、小さく、”ま”と言って、
次に”だ”を少し強めに
”む”は、鼻にかけるように言ってみます。
それを1秒で発音すると、
そう、”ダ~ム”にも聞こえるような優雅な音。

”マ”、”ダ”、”ム”と同じ強さで発音するのとはかなり
違うイメージです。


その感じで、”Madame”と呼びかけてみましょう。





そのMadameは、上品な服をスリムな体に
きちんと身につけて、穏やかな笑顔とともに
”ボンジュゥル”と返事を返して下さるでしょう

このお家のMadame、その人はそんな気品を
オーラに持つMadameなのです。

植物、花、鳥がお好きとおっしゃるMadameの
お宅の壁はすでに、モリスのクロスが貼られていました。
そして、私たちは
Madameのお部屋にモリスのカーテンを
お付けしました。





「イギリスに旅行した時、モリスの生地やクロスを
実際に見て、そのすばらしく魅惑的なインテリアに
感動したのです」

「でも、モリスの魅力は実際にやってみないと
わからないんですよね」

ええ、実感としてよくわかります。
モリスのデザインの魅力をさらに引き出すのは、
組み合わせ方と、
そして、この柄とこの柄はきっとうまく合うと
勇気を持ってトライしてみることだと思います。




        (職人さん、白い手袋でカーテンを調整中)


そうすると、
どうして、こんなにいい味わいを出してくれるの?と
醸し出される新鮮で豊満なバランス感覚に、
さすが、ウイリアム・モリスはやっぱりすごい!」
と脱帽することになるのですよね。





”いちご泥棒”のダークなブラウンのベースに
ベージュの鳥の色。ダークな赤いいちご。
決して華やかな配色ではない、この生地が
ピンクベージュの”ブランチ”のクロスと組み合わされると
こんなに華やいだ空間を
作り出してくれるのですから。

派手な配色がゴージャスなインテリアではないと
わかるコンビネーションの妙です。





そして、ランプスタンドや、ゴールドの先端を持つ
カーテンレールと、また憎いほどマッチしていませんか?


「ここはロンドンの由緒正しき”グランドホテル”の
スイートのお部屋ではありませんので
大変残念ながら、
お泊りにはなれません」と、
但し書きさえ必要になりますね。





朝までかかってやっと間に合った、
このインテリアのプランニングボードですが、
実際のお部屋の魅力には遥か及ばず....。





赤みがったキャラメル色の
柳のモチーフ、ウイロウボウのクロス、
紫色の葡萄のデザインのヴァインのシェードに
白い窓枠。




ミス・マープルがそこで編み物の手を休めて
推理をめぐらせているような景色。




お部屋のあちこちに飾られた植物やお庭の花から
自然に親しむMadameの優しい性格を
存分に読みとれます。




インテリアを決めるポイント(私の独断では)
1.好きか好きではないか。
2.これとこれでいい感じかなという直観。
あれ、違ったかなと思ってもだんだん
よく見えてくるから、直観は侮れません。
そして、
3.先人の知恵は正しいと信じて正しい。



長く愛されているデザイン、
特にモリスのような歴史あるデザインは、
モダンに切り取られた窓にだって、
ベストマッチさせてくれるのですから。

ブルーグリーンのマリー・ゴールドで作った
ロールスクリーンは
窓の外でしっとりと佇む笹の葉をのぞかせて、
リチャード・ギアの映画に出てきそうな風景、
ではありませんか?



部屋をいつくしむ」ことは
つまり、「インテリアする」ということですね。
そのシンプルな答えを
この
Madameのお部屋から感じます。




そして、
センスとは美しいものを積み重ねる習慣の
さらに蓄積から
自然ににじみ出る感じなのですね。
お庭のお花の活け方にセンスを感じます。


Madameさま
本日はご出演、ほんとうにほんとうに
ありがとうございます。
ずっとずっと
このお部屋をみなさまに
お見せしたかったのです。

やっとお見せできました。














2012年10月30日(火)

AAA

第5回 ”ゴージャス”をインテリアでお勉


まずは”ゴージャスな”(gorgeous)という意味から。

1.リッチな感じ?
2.現実に非常にコストがかかっている感じ?

でも、本来の”ゴージャスな”は、
”美しさに対する最高の賛辞”
ではないかと私は思うのです。
いかがでしょうか?


最高の賛辞を受けるほどの美しさを持つ
”ゴージャスな”インテリアを学ぶために、

すべての学びに当てはまることですが、
優れた本を読み、先達たちの知恵を借りることに
いたしましょう。





そしてたくさんのゴージャスなインテリア本で
インスパイアされたら、
空間、そしてバジェットと相談してから、
”私の”ゴージャス”だと思うものを
自分で探り出すことにいたします。





白い空間、ゴージャスなインテリアですね。
ページをめくるたびに、驚きとため息です。





この、半円を描く窓の美しいこと!
外光と外の景色をこのぐらい取り入れれば、
お部屋の中に魅力的な陰影を作り出せるのですね。
なるほどぉ~。

それに窓の横には背の高いランプを置いて、
夜は外に洩れる明かりで
道行く人も魅了できるのね~。ふむふむ。
窓辺の光は中に住む人だけではなく
暗い道を行く人にもほっとする
ぬくもりですものね。





クリスタルのシャンデリアを中心に
Deluxホテルのスイートルームの
リビングのようにするには、
そうか!
白いレリーフの施された暖炉、いいですねぇ~
そして、暖炉の左右に、縦長の窓。
そこに、装飾のある白いレールを付けて、
天井から長いブルーのストライプのカーテン。
それに、これは?卵型のオットマンん~。
一人掛けのソファは焦点をひとつに決めずに
点々と配置して、
なるほど~勉強になります。







そして、ソファはブルーグレーを帯びたホワイトね。
ハートのミニクッションは、洗練された余裕の遊び心と
いうところかしら?


”スイートな感じ”はほどほどに、インテリアスパイスになる
クールな雑貨は適材適所って感じかな?

ロマンチックでくつろぎ感たっぷりの
癒しの美空間!

まさに、”ゴージャスな”お*部*屋!





それに黄緑の壁は洗練のインパクトを与えてるわね~
続くダイニングは同じクールなブルーに
グレーを引くストライプのプレーンシェード4台。
アンティークなダイニングテーブルに
背もたれの高い木の椅子。

明るい砂色のタイルの床の上には、アンティークな
手織りの敷物、なるほど~すてき。
とてもクールビューティなダイニングね。

クリスタルのシャンデリアはリビングとのコーディネート。
ああぁ~、ずっとここでお茶を飲んでいたいぃ~。









ンティークなレンガの壁にうっそうと茂る
緑の庭を映して、
お庭から垣間見る外観も素敵だわ~。



細長い窓は木漏れ陽の光を
適度な明かりにして取り入れているんでしょうね。
夏でもひんやりしていそうな趣きね~。
ちょっと和のムードも感じさせるしつらえで、
なごみ感満点のイングリッシュガーデンかしら?



インテリア本は実に夢の空間の
集合体だわ~。




ここは、ピアノ室かな?
ダークブラウンの小ぶりなピアノも
スタイリッシュぅ!

窓を向いた白い籐で編んだ椅子。
ピンクを帯びたライラックの壁。
なんとも表現しにくい色だけど、
女らしさの部分をわしづかみされる
魔法の色だわ~。




グレーベースに 顔より大きなと白とピンクの
花柄のカーテン。お花のアウトラインに
カットワークしたバランスカーテンもイケてるわ!
葉っぱの色と同じ深い黄緑のレースなのね。



この裾を長く引くカーテン、
木漏れ陽を浴びて素敵ぃ~。
ああ、私もやってみたいわ~。




小窓のシェードの横に
さりげなくかかった女の子の服もとてもキュート。
お手製の子供服もお部屋に取り込んで
自然とインテリアの一部にしてしまうなんて、
”余裕のセンス”が漏れ出てるって感じね~
すばらしい!!
**
実は、インテリア本のページではありません。
実際にお住まいのMさまのお家なのです。



「Mさま、ピアノ室のカーテンをご依頼頂いた時、
その類まれなすばらしいセンスを見せつけられて、
大変驚きました。
でも、私共も少しはお役に立てましたでしょうか?
また、お邪魔させて頂きたいです。
Mさまのお家は
どのアングルで撮っても
まさに”ゴージャスな”でした」







2012年10月23日(火)

AAA

4回  お宅訪問

「モダンアンティークのお手本



こんにちは~


美しい脚線美のマダムは螺旋階段の上から
いつものにこやかな笑顔で
迎えてくださいます。

ようこそ、お越しくださいました~。

まず、こちらは2階のドレッシングルームです。
私たちの寝室のすぐ近くに設置しています。
19世紀のシャンデリアよ。

ゴールドとクリスタルの輝きの下で
きっとヨーロッパの貴婦人たちはさらに美しく
見えたことでしょうね。





エンジとワインカラーの花柄のクロスに
ダークブラウンの窓枠、素敵ですね~。

それに、このボルドーに
コーヒーブラウン、ダークなカーキの
トリプルサテンストライプのシェードは
抜群のコーディネーションではありませんか!
ほんとうに、ヨーロッパの古城ホテルのようです。

そうですか?
このシャンデリアはちょっと自慢なのよ。






それに、このミラーもちょっと変わっているでしょ。

この小さい部分にお顔を写して、淑女はお化粧直しを
したのだと思うと
19世紀にタイムスリップするでしょ?

ほんとにそうですね。
洒脱なセンスを感じます。





 ベランダに出るフレンチ窓と出窓にも
同じ柄のストライプのシェードなんですね。

こちらは塗り壁風ですね。
アンティークのシンプルでまあるいオレンジベージュの
ランプもとてもあっていますね。

ここはどこか、湯布院の老舗温泉宿を
感じさせる趣ですね。
同じストライプの柄のシェードでも
アレンジ次第でこんな風に変化するのですね。
驚きです。

コーディネートする時は、、徹底的にするのが
インテリア成功の秘訣よ。
では、下にご案内するわ。

こちらは、1階のドレッシングルームですね。
気品のあるシャンパンゴールドと
ベージュ、ライトオークルの
トリプルストライプのシェードですね。






大理石のカウンターやゴールドの蛇口とも
ベストマッチです!!
すばらしいコーディネートですね。
ゴールドのミラーの上にはゴールドの
アンティークなブラケットランプ。
ゆりの形がとてもロマンチックです。







そして、ここは?

ええ、中庭に面したダイニングよ。
食事が終わったら、
ここでお茶を頂くの。





美しい緑を眺めながらのティタイムに
コーヒーブレイク!
19世紀の絵画の中に描かれていそうな
まさに絵のように美しい光景です!
かかっているカーテンはシルクに刺繍ですね。

黄緑がかったベースにピンクや
赤い花と濃いグリーンの葉を
螺旋に描いた素敵なカーテンですね!


そしてグリーンの張り生地の
端正な一人掛けアンティークなソファ!
きりっとしていて、
ダイニングのゴージャスな空気に
さらに気品を与えていますね。





それに、たっぷりの白いフリルのレースカーテン
エレガントで素敵です。
見とれてしまいます。





寒い冬は暖炉の前で読書ですよね~。
中世の中庭を望む
古城ホテルにいるような気分になるでしょうね~。

ほんとうにロマンチック!
すばらしい人々との会話。
そして、ご家族のコミニケーションも
ここで深まることでしょう。

今回は、新しい秋冬用のカーテンに
衣替えしたばかりなのよ。
年に2回、
5月と10月にカーテンを交換するのよ。
気持ちも改まって、メリハリのある生活になるの。

いつお伺いしても
お掃除も行き届いていて、すばらしいです。



家はメンテナンスから。そしてインテリアは
清潔であることから始まるものでしょ。

まさにそうですね。
Aさま、またほんとうにすばらしい秋の装いを
見せて頂き、ありがとうございます。

それでは今度はまた5月にお邪魔いたします。



リサコラムの部屋」は書籍化の予定でございます。
お客さまのお部屋の写真など、すべての写真の無断転用はご遠慮願います。


また、インテリアなど、その他のお問い合わせも、は下記のページからお願い申し上げます。

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2012年10月16日(火)

AAA

第3回  お宅訪問

「あなただけのホテル



「それは、あなただけのホテルですから」

「えっ?私だけの?」

「ホテルとは違うところは、あなたのお部屋は
どなたも使わない、あなただけのお部屋だということです」






「この別荘ホテルの一部屋の権利を購入されれば、
ラグジュアリーホテルのサービスはもちろん、
ダイニングにバー、25mのインドアプールに
森の中の50mプール。そしてライブラリー、
クロークなどすべての施設設備を
お使いになられます」







「ご入居の前にお部屋のインテリアはすべて、
お好みのスタイルにデザインし、
お使いのベッドリネン、パジャマにはすべて、
あなたさまのイニシャルをお入れして、
きちんとした管理の元に清潔に保管されます」







「3時間前までにご連絡を頂戴できましたら、
夏はお部屋を心地よく冷やして、冬は快適な温度に
暖めて、すべてつつがなく準備を整えてご帰宅を
お待ちいたします。お洋服ももちろん、
共用クロークからお使いいただけます。

つまり、手ぶらで来ていただけるこの上ない
最高の自宅なのでございます」

「はぁ~、私の別荘なのに、高級ホテルの
サービス以上のものがあるということね」





そして、非日常の夢のような休日も終り、
自宅に戻れば、
カサブランカのむせる程の豊潤なリゾートの香りは
花弁をいっぱいに広げたあたりから立ち上ってきて
その清らかな空気を胸いっぱいに吸い込んで、
部屋に入れば、すべてが整然と美しく整い、
一つのしわもなく凜と佇んでいるベッドに、

「ええ?また別荘に戻ってきてしまったの?
いったいどうしたの?」
と幻覚さえ見たくなるものです。





これは私共別荘ホテルの最終兵器で、
“リバース・コントロール”と言っております。
まあ、アフターケアですね。
でも、これはこの別荘を作る原点といえるものなのです。


「帰るのも楽しみなリゾート別荘が二つできる、
同時に?そんな、なんて夢のような~」


「でも、帰る場所は、ここの別荘みたいなお部屋だったら、
ははは、わかりました。よほどセンチメンタルな気分に
ならなくちゃ、思い出さないんですね」



左の文はご存知の方も多いと思います。
昨年書きました、リサコラムの中の
「センチメンタルホテル」の一節です。

2010年12月24日のクリスマス・イブに
始りました12回連載のコラムでした。



その後、そのホテルを現実のものにしたいと
2011年2月には、
「ホテル・センチメンタル」という、私たちの理想を
形にしたベッドリネンを作りました。

そして、2012年11月
「ホテル・センチメンタル」ではあなたさまのお部屋に
理想のパジャマをご用意できるようになりました。



「これ、何ですか?この胸ポケットに、刺繍してある
このシルバーの文字は?」
「それはご主人さまであるあなたにだけわかる
暗号のようなものです」
「もしかして、私の名前?」
「かもしれませんね。読みにくくわざと筆記体で
小さく刺繍したものですから」



「ああ、わかった、もしかしてあれね」
「おわかりですね。
あなたのホテルの部屋は
あなたしか使わない最高のベッドだとおわかりの
あなたさまだからでしょう」



ベッドリネンともに、
さらに、
”ライラック・スリッパーズ”という、
淡いラベンダー色も加わります。
”ピンク・レイディーズ・スリッパーズ”という
希少な蘭の名前から命名しました。



くるみボタンも端正な、
裏の始末も美しき、
レディス4サイズ(S,M,L,TL)X4色
メンズ4サイズ(S,M,L,TL)X4色

発売は、2012年11月中旬予定です。
120番手のシルクも嫉妬するなめらかさ
エジプト超長綿100% 
3シーズンOKのオリジナルデザインで、
Made in Janpan 


サイズにより ¥10,500~
もう1つの新色は後のお楽しみに。
お早目のご予約をお願い致します。






リサコラムの部屋」は書籍化の予定でございます。
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2012年10月9日(火)

AAA

第2回  お宅訪問

「知的生活の方法」


さて、本日も先週のマドモワゼル・ローズのお部屋から
ちょっと移動致しまして、
Kさまのリビング・ダイニングにお邪魔致します。
 


こんにちは。
う~ん、新しい匂い、しますね~。

新しい家の匂い、
新車の匂い、
新装オープンしたレストランの匂い。







空気の中に、
きらきらひかるゼリーのお菓子のような
透明で弾力のあるかたまりが飛び交っているように
感じます。

そのゼリー菓子のかたまりみたいなものを
「生気」と呼ぶのでしょうか?。

生地の中から手前の花瓶の中に
飛び出して来たように見える花からも
たくさん飛んでいますね~。






天然木のクリアで、明るい床の上に、
さらに窓からの光を反射するように
鏡面のまっ白なテーブル。そして黒い脚。
そこに
以前からお持ちだった渋いワインレッドとブラックの
レザーの椅子を2脚づつ。
2脚づつしかなかったので、仕方なくそうされたと
そうですが、そんな偶然も
こうして見ると、
アーティスティックな必然のように見えます。







3人掛けの渋いトーンのグリーンのソファ
+オットマンを2台を置いたら、
5、6人のお客さまとの洒落た会話も
聞こえてくるようでしょ?







左側のベランダに出る広い窓から差し込む光を
半透明のストライプのレースで
少しシャドウをかけてあげました。

そして、正面の出窓に目をやると
リュクスな海岸を真下に望む
地中海のリゾートホテルのようですね。






さらに、
このちいさな明かり窓から、
す~としなやかな裾をおろして
静かな明かりを差し入れてくるオーガンジーレースの
ような存在感、感じませんか?

きっとそれは、このお家の女主人さまです。







家は、人を表わすといいますね。
でもその家のインテリアも、ではないか
思います。

グリーンの濃淡で表現した水彩タッチのバラは
シェードの中から
穏やかな微笑み返している、








その方はそんな「清楚な方」です。






最後のセッティングにお伺いしたとき、
このミニパイナップルの小さな花?を
持って来た私たちを
絶好な花瓶が待っていてくれました。



すでに、10数年前に私共のショップで
購入されたという、サボテンをかたどった
ぼってりした試験管みたいな
濃いグリーンのガラスの花瓶です。

観葉植物の大きな葉っぱ越しに
”フォーシーズンズ・アングル”でリビングの様子を
写してみました。



穏やかで繊細な姿形に高度なセンスを
持った女主人さま。そしてそのご主人さまは?と
気になりますね。



電波時計のように正確な日常を
過ごすそのご主人さまは
インテリアには目もくれず、日夜
会社員を続けながら、知的生活を送る方です。



ここに引っ越しなさった時、
「主人の本は段ボール箱100箱ありました。
それでも入らない物は実家にトラックで
送ったんです」と!
それで驚いた私たちにさらに、畳みかけるように、
清楚な方は、
「でも、まだ実家に2万冊あるんです。
建てた書庫も満杯で」
とおっしゃいました。



普段はご自分の書斎にこもり、
パイプをくゆらせながら、書籍に没頭する
哲学者カントのような知的生活を送って
おられるとのこと。



リビングには「書籍持ち込み禁止令」を破って、
本日は特別にご主人さまの本を
持ち込んで撮影させて頂きました。

すてきなバランス感覚をお持ちのお二人は
マドモワゼル・ローズのお嬢さまと3人の
とてもうらやましいご家族です。


       (簡単なイラストパースです)

15年以上もお付き合させて頂いて
ご家族の知的な生活スタイルを知る事ができました。
Kさま、長いお付き合い、
ほんとうにありがとうございます。
すばらしいお家になって私たちもうれしい限りです。
心より感謝いたします。






リサコラムの部屋」は書籍化の予定でございます。
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2012年10月2日(火)

AAA

第1回  お宅訪問

「マドモワゼル・ローズ」


こんにちは。
今日から新番組のリサコラム「AAA」、始りました。
楽しんで下さいましたでしょうか?

1.想像力と2.夢想力とはどう違うんでしょう?

1. 想像力。曲者(くせもの)の魅惑の言葉ですね。
仕事にも欠かせない能力のように
たびたび登場する言葉です。
無理やりなにかを
生み出すようなストレスフルなものも
ひきつれているようにも感じます。

2.夢想力は、夢ですから、ストレスフリーな
ファンタジックな世界に思えませんか?

つまり、現代においては正反対のことでしょうか?

どうせ鍛えるなら、、断然、2番の夢想力の方に
したいです。

では、本日のお宅、K様宅のお若い方の
お部屋を訪問してみましょう。


こんにちは。トントン

あの、入ってもよろしいでしょうか?





ええ、どうぞ。

ここは、つい3週間前に完成した私のオ・シ・ロ
なのです。






そうですか!
まあ、すてきなピンクのお部屋ですね!
ピンクのベッドカバーに、
ピンクのカーテン、
ピンクのイラストのピンクのクッション。
まるで、パリのプチホテルのお部屋のようです!

あの、”ピンク”とは言わないでね。
フランス語の発音で、”ローズ”って言ってもらえますか?

ああ、それは失礼いたしました。

改めまして、すてきな”ローズ”のお部屋ですね!






それと、あの、
”マドモワゼル・ローズ”って
呼んでくださいますか?

はい、失礼いたしました。マドモワゼル・ローズさま。

これは?バレーをやっておいでなのですか?

ええ、もう、幼少のときからなんです。

ポーズの決まったすてきバレリーナのお写真ですね。

金の丸い縁取りなかで、輝いておいでです!







えっと、ピアノもなさるのですか?

ええ、そうです。

すばらしい、淑女のたしなみですね。

ピアノは昔から母が使っていたものなのです。
それをきれいに洗浄してもらって、
ほら、新品みたいでしょ?

すてきなボルドー色ですね。
なるほど、いいものは大事に受けついで
お使いになられるのですね。
すばらしいしつけですね。






そう、多くの人がバラの花を好きなように
私も、クラシックバレエとか、
ピアノとかそんな多くの人が好ましく思うことを
大事にしています。

それに、ベッドのあたまの方には
ローズのシェードですね。
たくさんのお靴のイラストがとてもロマンチックです。


まあ、トウシューズのようなイラストもありますね。
このカーテン、これも意識して選ばれたのですか?

ええ、もちろん!すべてものを意識して選んでいます。

はあ~、すばらしいお心がけですね。






それに、水玉の刺繍のレースカーテンも
ロマンチックなこと!



大人可愛いってよく言いますけど、
母と私の趣味もとても似ているんですよ。
実は、
La Vie en Roseを目指しているんです。

ほほう、バラ色の人生ですね。

ええ、バラ、とても好きです。



このリボンをデコラージュしたような
カーテンのタッセル、これも、とても可愛いです。

どこにもない個性的なものと、
みんながすてきと思うものの交わったところの
つまりはバランスですね。

10代半ばの方のご発言とは
とても思えない発想ですね。



それに、このシャンデリア、とっても
お気に入りなんです。
白いキャンドル型にローズ、イエロー、ホワイト
3色の違う形と色の
シェードをかぶせてあるんですね。
そして、ローズ色の掛け時計!
この部屋できっと、勉強もはかどることでしょう。
そして、時々、気分転換に音楽を、ね。



こんな窓辺のシェードの下にだって、
ちょっとした思いやりのバラを置いたりして
なごみスペースをあちこちに
作っているんです。
ええ、細やかな心遣いは友達関係や、
勉強にも大事なことだと思っています。



バラ色とバラと、そして、みんなに愛される人を
目指して、そう、「バラ色の人生」
ええ、そんなふうに自分の将来も
このローズな部屋で夢想しているんです。
なるほど、すばらしい!
すてきなポリシーですね。



それでは、これから、あと5か月、
このお部屋で集中して受験勉強に
励んで下さり、無事に受験を乗り切って、
La Vie en Roseな高校生活を送って
くださいますように心より祈っております。
それでは、また来週、お邪魔いたします。


   

それと、勝手な夢想力で
ストーリーを書いてしまいました。
Kさま、どうかお許しくださいますように。







「リサコラムの部屋」は書籍化の予定でございます。
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