「楡の木の叔父」
第16回最終回 2013年11月7日(木)
「自転車で走る楽しい道」
こんにちは。
本家、リサコラムの「楡の木の叔父」も最終回となり、
自転車での撮影シリーズも今回、最終回を迎えましたた。
私は穴の開いたヘルメットをかぶって
自転車に乗ります。
特にマウンテンバイクなどではないのに、
ヘルメットをかぶっている人は
ほとんど見かけません。
![](131104119.JPG)
さらに、必ず手旗信号をします。
小中学高校では必ず行われる
自転車の正しい乗り方に、車の方向指示器の代わりに
手で進行方向の合図をするやり方です。
さて、私共のショップのある裏通りの道から
山の手、まさしく高級住宅地
(たくさんご紹介させて頂きました。)
に上る道の途中は当然起伏があり、
畑や田んぼなどの農作地は全然ないのですが、
植栽の多さに今さらながら驚かされます。
![](131104115.JPG)
高いコンクリートブロックの塀から
ヘアピンカーブを曲がる道すがら、
結構たくさんの茂みに癒されます。
そう、モクレンの季節には真っ白い木から、
癒しの花びらシャワーをもらいます。
夏はちょっと涼しく感じるほどです。
ここは、
このあたりでは最も古い、当時は高級住宅地だった、
「野間台住宅」という名の分譲の団地です。
小高い場所にあります。1972年の完成ですから、
41年前になりますね。
![](1311041111.JPG)
取り立てて変わった建物とか、名所旧跡ではなく、
ふつうの街並みの記録は貴重ですね。
この辺りは小さな公園がたくさんあります。
そして、ここは野間台団地の住民の方専用
の公園なのかもしれませんが、
非常に整備されています。
真新しい公園には花壇と
そして、のぼりたくなる階段もあります。
公園の上の方では、70代くらいの男性がおひとり、
もくもくと縄跳びの練習をなさっておいででした。
運動なのか、訓練なのかもしれません。
![](1311041112.JPG)
さて、本家のリサコラムの「楡の木の叔父」の主人公は
ぐうたらな子供時代を過ごしていますが、
今の子供たちは大人より忙しいようですね。
部活に、塾に、休みなく、夜遅くまでたくさん
自転車で帰宅する中高生を見ます。
またお客さまには新たに大学や大学院に通う方、
プロを目指して、レッドオーシャンで
遠泳をなさっておられる方々も
ほんとうにたくさんいらして
頭を垂れることばかりです。
![](131104118.JPG)
そんな方々に刺激を受けて、
週1時間だけ英語の勉強をネイティブの先生と
マンツーマンでやってきているのですが、
一度、自分の書いた本を英訳して以来、
私はのらりくらりして、延ばし延ばしにしてきたことが
ありました。それが、「リサコラム」の英訳です。
ここに踏み込むのをずっと躊躇していたのですが、
ある日、頑張ってみようと一念発起して、
(大げさですが、英語に堪能なわけでも、
留学の経験もあるわけでもない私にとっては最初は
骨の折れる作業だったのです。)
「センチメンタル・ホテル」という、
3年前に書いた物語に前後章を加筆した14章の英訳を
春から晩秋までかかって
やっと先ごろ完成しました。(A4で、60ページ)
![](131104117.JPG)
最初はアメリカ人の先生に大笑いされ、
さんざん恥をかきました。
しかし、中頃から面白くて仕方なくなり、
それを早朝と夜、自分の寝室でベッドを見ながら
やるのがレジャーのようになりました。
![](131104112.JPG)
寝室で本を読んだり、DVDを見たり
ラグジュアリーな時を味わってきたつもりでしたが、
まだまだ、寝室とは、奥が深いですね。
|
この一念発起のきっかけを下さったのは、
大嶋潤子さん。
メジャーデビューを目指しておられる
シンガーソングライターの方の影響なのです。
彼女は全盲です。だから光がありません。
なのに、性格は面白く非常に明るい!のです。
ご注文のメールなどは驚くべ早さで返信され、
しかも、その文面にはエネルギーが
満ち満ちているのです。
まず、「こんにちは」とか
「お世話になります」ではなく、
「おお!」で始まります。「おお、里紗子さん!」
みたいな感じです。
そこからまず、ほとばしるエネルギーを
感じます。
プロデューサーの方に、出したCDが売れる
売れないは、
結局、「運」だ言われた後に、
「それならば、きっと[幸運]を引き寄せるぞ、
って!!
更に謙虚に努力を重ねようと、
心新たに誓いました次第です」
という言葉を発することのできる方なのです。
![](131104114.JPG)
潤子さんは犠牲者的な気持ちを持って
日々を生きようと
思ったとしても、誰も文句を言わないでしょう。
けれど、正反対に、他の人々に勇気と
エネルギーを与える生き方を
選び取っておられる。
その姿には心打たれました。
下手な英訳をして恥をかきたくないとか、
そんなことしても何の役に立つのとか
迷っていては、
人生を無駄に過ごしているようなものだと
思ったのです。
![](1311041113.JPG)
反復練習と恥をかくことを恐れないこと。
何でもいいから、
今、自分のやっていることを
大好きになって
本気で真剣に向き合うことが
上達への道だということを、
潤子さんに教わりました。
![](131104113.JPG)
結局は、○○バカでもいいのではないかなと、
思っています。
カーテンバカでも、寝室バカでも。
音楽バカでもいいのではないかと。
私はお客さまから、カーテンは
どう付くのかとか
おふとんはどうやって選べばいいのかとか、
そんなことは聞かれても、
今の政治をどう思うかとか、
ユーロ危機はどうかとか、
そんなことを尋ねられることはありません。
それに精通しているより、
カーテンの付き方とか、
寝具の扱い方に精通していた方が喜ばれます。
*
人は、歌いたい心の歌を自分の楽器という
人生の時間で
弾きたいと願っていながら、
その楽器の弦をきつくしたり、緩めたりしながら、
結局、その最も歌いたい歌を歌うことなく、
人生の大半を過ごしてしまうそうです。
今、やっていることはやりたいから
始めたことですから、
それなら、早く歌った方が勝ちですね。
![](1311041110.JPG)
![](20131107.JPG)
それではまた来週の木曜日まで、
ごきげんよう。
**
勝手にマンションの写真を撮らせていただきました。
失礼をどうかお許しくださいますように。
何か問題がございましたら
どうかお申し出くださいますように。
|