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リサコラム



令和5年 2023年11月1日~30日


私自身の好きなもの、こと、ほんを

日々、つれづれに語りたいと思います。


木村リサコ


写真、文章の無断転用はご遠慮くださいますように

お願い申し上げます。

下のロゴからウェブショップに飛びます。

「もの、こと、ほん」からこのページで

紹介したアイテムをご覧いただけます。






本家、「リサコラム」

【 最新号 】

2023年11月24日号

毎週金曜更新の

木村リサコのイラストストーリーです。


『夜更けのバーで』 第3回










【12月の店休日】

毎週月曜日、変則になります。

12月4(月)、11(月)、26(火)


【令和6年1月より水曜定休日に変更いたします】


年始は9日(火)まで無休で営業いたします。



【営業時間】

午前10時~19時00分


phone 092-542-0788


ものことほんだけでなく、

こちらもぜひ、ご覧くださいますように(笑)!





11月14日号更新しています。



最新号
12月号へ

No.2758
2023年11月29日(水)

No.2759
2023年11月30日(木)
No.2760
2023年12月1日(金)

こと

「晩秋の読書」



こと

「秋の花壇」



こと

「ソファカバーって

こんなに楽しい」






No.2754
2023年11月25日(土)

No.2755
2023年11月26日(日)
No.2756
2023年11月27日(月)
No.2757
2023年11月28日(火)

こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.5


こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.6
こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.7
こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.8





No.2750
2023年11月21日(火)

No.2751
2023年11月22日(水)
No.2752
2023年11月23日(木)
No.2753
2023年11月24日(金)

こと

「レモンの季節

です」



こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.2



こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.3




こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.4








No.2746
2023年11月17日(金)

No.2747
2023年11月18日(土)
No.2748
2023年11月19日(日)
No.2749
2023年11月20日(月)

こと

「クリスマスの

ベッドルームは

どうしよう」



こと

「アリスの部屋

ができる!

カーテンと壁紙で」


こと

「すぐやる

方法」



こと

「クリスマスが

似合う

マダム・ワトソン」

No.1









No.2742
2023年11月13日(月)

No.2743
2023年11月14日(火)
No.2744
2023年11月15日(水)
No.2745
2023年11月16日(木)

こと

「建物スケッチ」

第1回

カフェ

パレ・ロワイヤル



こと

「手書き

スケッチ」



こと

「白紙に戻す」




こと

「メロディに

乗ってます」








No.2738
2023年11月9日(木)

No.2739
2023年11月10日(金)
No.2740
2023年11月11日(土)
No.2741
2023年11月12日(日)

ほん

「今朝の一行目」
第8回


ほん

「今朝の一行目」
第9回


ほん

「今朝の一行目」
第10回

ほん

「今朝の一行目」
第11回






No.2734
2023年11月5日(日)

No.2735
2023年11月6日(月)
No.2736
2023年11月7日(火)
No.2737
2023年11月8日(水)

ほん

「今朝の一行目」
第4回


ほん

「今朝の一行目」
第5回

ほん

「今朝の一行目」
第6回
ほん

「今朝の一行目」
第7回





No.2730
2023年11月1日(水)

No.2731
2023年11月2日(木)
No.2732
2023年11月3日(金)
No.2733
2023年11月4日(土)


こと

「略語が気になる」



こと

「今朝の一行目」
第1回

ほん

「今朝の一行目」
第2回
ほん

「今朝の一行目」
第3回


リサコラム「もの、こと、ほん」バックナンバー集



2023年7月No.2408~10月No.2729

7月          8月        9月       10月


   



2023年3月No.2486~5月No.2607

3月          4月             5月            6月

    


2022年11月No.2369~2023年2月No.2485

11月            12月          1月             2月

   



2022年7月No.2259~10月No.2368

7月           8月             9月             10月

    



2022年3月No.2037~6月No.2258

3月             4月            5月          6月

   



2021年11月No.2018~2022年2月No.2136

11月           12月             1月              2月

   


2021年7月No.1895~10月No.2017

7月              8月           9月            10月

   

 
2021年3月No.1775~2021年6月No.1894

3月            4月            5月              6月

    


2020年11月No.1655~2021年No.1774

11月             12月            1月              2月


    


2020年7月No.1531~10月No.1654

7月              8月             9月         10月

        


2020年3月No.1409~2020年6月No.1530

3月            4月             5月           6月

  
 

2019年11月No.1337~2020年2月No.1408

11月          12月           1月                2月

    


2018年7月No.1214~2019年10月No.1336


7月              8月             9月            10月

      


2018年3月No.1092~2018年6月No.1213

 3月            4月            5月                    6月

      
                                                                                         


2018年11月No.972~2019年2月No.1091

11月           12月         2019年 1月           2月
    


2018年7月No.849~2018年10月No.971

7月             8月             9月           10月
      

2018年3月No.727~2018年6月No.848

    3月            4月            5月             6月
  

2017年11月No.667~2018年2月 No.726

2月           2018年 1月      2017年 12月         11月
 

2017年10月 No.606~2017年7月 No.485

    

2017年6月~2017年3月 No.484~363  

   

2017年2月~2016年11月 No.362~244

   

2016年10月~2016年7月 No.243~123

    

2016年6月~2016年3月 NO.122~001

    




No.2759

2023年11月30日(木)

こと

「秋の花壇」



拙い私のバルコニーガーデンも

いよいよ、冬支度となりました。

先週の休みの日に断腸の思い(?)でプランターの

ひまわりなどのなつの花を全部引っこ抜いて、

土を耕して、冬の花の準備をしました。


11月9日に撮影した花たちを

あまり面白くもないのですが、記録としてお見せいたします。

















2度咲きした秋の菊もいよいよ終わりです。





しかし、今年の暑さは異例のようで、

11月でもハイビスカスが外で咲いていました。

今は、インナーバルコニーに入れて

毎日、咲くのを楽しみにして胃います。





ハイビスカスのこの花びらはまるでシュリンク加工した

生地で作ったフリルのようです。

きっと花びらを見て人間はフリルという装飾を

思いついたのだろうと思っています。





明日からは12月です。

今年はひと月遅れてしまいましたが

やっとこれから冬の花を植えようと意欲満々です。






11月26日投稿しています。

#マダムワトソン
    


#risacokimura木村里紗子
 


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No.2758

2023年11月29日(水)

こと

「晩秋の読書」



読書の秋がおわります。

すると、始まるのは晩秋の読書です。

そして次は初冬の読書、クリスマスの読書と続きますから

読書は季節を待たず。いいものですね。


ちょうど、イチョウは黄金色、そして地面も

黄金色に染めつつある日、

福岡市図書館に行って、晩秋の読書にどっぷり

浸かってきました。







2階の新聞のコーナーでル・モンドという

フランスの新聞をスマホ辞書を引き引き読み、

そして、

ほんを4冊借りて来ました。

夜、帰ってから並べてみると、

偶然にも4冊とも表紙に赤、黒が使われていることに

気づきました。







ます、1冊目が『フランス文学は役に立つ!』鹿島茂著

2冊目が『英仏文学戦記』斎藤兆史VS野崎歓著

3冊目が『AME BRISEE』(アーム ブリゼ)Akira Mizubayashi著

4冊目が『壊れた魂』アキラ ミズバヤシ著

3冊目と4冊目は同じ著者です。

つまり、3冊目の『AME BRISEE』の日本語翻本が

4冊目の『壊れた魂』なのです。







水林氏は日本人ですが、

東京外大フランス語学科、パリ第7大学を出られたあと、

最後は上智大学教授を経て、今は名誉教授のようです。

日本に戻ってからフランス語で小説をかかれるようになり、

それがフランスで数々の文学賞を受賞するほどに

フランスで高い評価を得ている日本人作家なのです。

『AME BRISEE』は

2019年にフランスで出版されたほんを

著者自らが日本語に翻訳されたのですから、

その翻訳本『壊れた魂』は原文にとても近いと言えます。

ということで、

フランス語と日本語を交互に読めば理解も深まり、

フランス語の勉強にもなると思ったのです。

この読み方は外国語のほんをストレスなく読む方法なのですが、

著者と訳者が同じほんはほとんどないのではないかと

思います。







実は、水林章さんを知ったのはつい最近なのです。

それは大学の恩師が水林氏の別のほんを面白いと

インスタグラムで紹介されていたためです。


これから、一年でもっとも忙しい季節になりますが

3週間で読めるだけ、

晩秋の読書を愉しもうと思っています。






11月26日投稿しています。

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No.2757

2023年11月28日(火)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.8



ちょうど2年前の2011年の11月に

ホテル・モリスの部屋をリニューアルをいたしました。


ホテル・モリスと言っても

マダム・ワトソンの中にある架空の小さなホテルです。







エントランスの前には、

2011年のウイリアム・モリス商会150周年の

インテリアディスプレイコンテストで受賞した時に

作った、実はダスキンマットが敷いてあります。







イギリス人の著名な建築家、ベン・ペントリース氏が

モリスのデザインをリニューアルしたコレクションから

選んでクロスを張り替え、カーテンを掛け替えました。







すると、モノクロ画像をカラー画像に変換したかのように

ビビットに生まれ変わりました。

5畳のこの部屋を「モリスの書斎」と呼んでいますが、

冬の季節、特にクリスマスシーンにぴったりな感じがします。







それから何度かインテリアを変えて、

イギリスのアンティーク家具を置き、シャンデリアを替え、

ほんとうのモリスの時代そのままの姿になりました。







モリスは

暖炉がなくても、都会のマンションであっても、

色、柄の違うものをたくさん組み合わせても

しっくりくる、深みが出る、味わいが出てくるという

ふしぎな魅力が160年を経てもなお、

世界中の人々に愛されている理由ではないかと思います。






11月26日投稿しています。

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No.2756

2023年11月27日(月)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.7


「ホテル・センチメンタル」

というホテルがマダム・ワトソンにできたのは、

ちょうど震災の年でした。

日本中がこれからどうなるのだろうという、

どんよりというより真っ暗な不安に駆られていた時でした。







それから10年後、コロナという、今度は

世界中を震撼させた出来事が起きて、

世の中がまたまた真っ暗になったとき、

そんなときも家という安住の地があることに

多くの人は救われた気持ちになったと思います。

どこにも行けない時も

「自分のホテルがあった、寝室をきれいにしていてよかった!」

とお客さまから言われました。









「ホテル・センチメンタル」はマダム・ワトソンの

ベッドリネンのハウスブランドで、

もちろん、架空のホテルです。


それは、

私が15年ほど前にリサコラムで書いた物語から名前を

とりました。







「ホテル・センチメンタル」という

物語の始まりは一人暮らしの女性がネットでも探せない

レジデンス『ホテル・センチメンタル』の部屋を

「買いたいのですが、」と、電話をかけるところから

はじまります。

電話に出たバトラーは「あなたが体験した悲しいことについて

小論文を書いてください」と言います。

女性は「幸せな人は買えないのですか!」

驚くのです。







この世に理想の住まいという桃源郷があるとしたら

それはホテルやリゾートではなく、

ホームベースである自分の家しかないと今、私は結論づけています。


それはまだ、リゾートという言葉も普及していなかった時代に

たくさんリゾート経験をして得た思いや反省によります。


震災、コロナを経験して、今、やっと

わたしたちは解放感を感じ始めていますが、

世界の各地では戦闘が続いています。







これからますます寒くなってゆく季節を迎えますが、

どうか戦渦にある人々がクリスマスを

温かなベッドで眠れますようにと、心から祈り、願っています。





11月26日投稿しています。

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No.2755

2023年11月26日(日)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.6



クリスマスが最もクリスマスらしくなると言えば

ホワイトクリスマスだと思いますが、

残念ながら、福岡はめったに雪が降りません。

昨年は23日にうっすらと道路が白くなるくらいには

雪が降りました。

今年の冬は例年より寒くなる予報ですが、

さて、ホワイトクリスマスになるでしょうか?







ホワイトクリスマスイヴに

まっ白い部屋着にまっ白いガウンを羽織って

暖炉の前でクリスマスキャロルを歌うシーンは

想像しただけでロマンティックです。







ホワイトクリスマスにならなければ、

いちごがたくさん乗ったデコレーションケーキに

いちご色のブラッシュワインで乾杯するなんていう、

これもスイートでいいですね~。







雪もなく、すごくさむいクリスマスなら

ほかほかのものをたくさん着こんで

キャンドルライトで

あったかいシチューのディナーなんかもいいですね~







あるいは、温泉地で懐石料理のクリスマスも粋です。

今年のカレンダーは23日土曜日、24日日曜日ですから、

クリスマス&温泉というジャパネスクなトレンドが

もしかしたら、今年から流行るかもしれません。







11月26日投稿しています。

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No.2754

2023年11月25日(土)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.5


クリスマスまでちょうど1か月。

カウントダウンがはじまりましたね。


マダム・ワトソンの今年のクリスマスのテーマは

『優雅に愉しむ大人のクリスマス』みたいな感じかなと

考えていましたら、

なんと、20数前の写真を見つけてびっくり、

全く同じコピーを使っていました。







そこで、ちょっと言い回しを変形して、

「優雅な大人はまいにちがクリスマス」

いかがでしょうか。


ポイントはテーブルクロスやテーブルランナーと

キャンドル遣いだと思います。







私のインスタグラムには必ずと言っていいほど

写っているのがキャンドルです。

キャンドルは大好きで

「アイロンとキャンドルのない人生なんて、

ベッドルームのない人生みたい」なんて思っています。







そのため、今までLEDキャンドルはちょっと味気ない思っていましたが、

高さの違うスリムなLEDキャンドルを

ホワイトとダークグレーで2色使いしてみたら、

ぐっとシックになり、本物に負けない美しさにびっくりしました。







こんな妖艶な光を放つLEDキャンドルなら、十分に

優雅な大人のキャンドルディナーになります。

それなら、クリスマスだけと言わず、この冬から

キャンドルでヒュッゲな日々を愉しみませんか?







4種類の高さの違う直径5㎝のグラス入りLEDキャンドル

6本セット

2時間、4時間、8時間のタイマーと、

明るさ調整付きのリモコンでとても便利。

ホワイト、グレー、アンバー

7,128yen

近日中にウェブショップにUPいたします。


それでは、また、明日、マダム・ワトソンで

お目にかかります。






11月4日投稿しています。

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No.2753

2023年11月24日(金)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.4



マダム・ワトソンがインテリアのショップの

コンビニと言われる所以は、

「ここは何でもあるわね~」

とか、

「困った時のマダム・ワトソン頼み」

とか、

「ここに来れば何かあるかと思って」

と言われるありがたいお言葉からお分かりだと思います。







メンズショップだと思っている方は

いらっしゃらないかと言えば、そうでもなく、

毎年、季節ごとに必ず2,3枚のメンズパジャマだけを

購入される方は

メンズパジャマのお店と思われているかもしれません。







表通りからウインドウを覗いておられる方はきっと

ベッドやカーテンを売っているお店と思われるでしょう。。

もちろん、正解です。







でも、後ろの駐車場から入ってこられる方は

雑貨屋さんと思っておいでの方も多いと思います。







各種雑貨、キッチン用品、








ディフューザー、香りもの、洗剤、消臭スプレー、

エッセンシャルオイル、







ハンカチ、ポーチ、エコバッグ、バッグ、






香りあり、なし、各種キャンドル、





キャンドルホルダーなどのインテリアグッズ、





アンティーク家具に絨毯、シャンデリアなど照明器具





そして、オーダーカーテン、壁紙、

リフォーム






椅子の張り替え、ソファカバー、ベッドスプレッド

クッションカバーの製作







お部屋着やパジャマもどっさりあります。

さらにベビー用品、タオル、バズグッズに

レギンスにショーツにブラジャーに

帽子に靴に、靴下にスリッパにタオルにトイレマットに

羽毛ふとんに枕にベッドパッドにそれらの

ベッドリネンは得意中の得意。

もう、列記するだけで疲れてしまいます。






ということで、

先日、テレビ撮影が入った時に

「こちらは何屋さん?」と聞かれたので、

「お隣のマツモトキヨシさんと私共で生活が

成り立ちますので。ここに住めるとと思います」と答えました。


食については、

目の前は八百屋さんで

5分以内の徒歩圏内に日田の産直野菜を売る「木の花ガルテン」

傳(でん)さんという老舗イタリアンに老舗の中華料理店数軒

パティスリー数軒、歯科医院と美容院は半径100mに10軒以上も

ありますから、







東京、銀座に昔から住んでいらっしゃる方は

近くにスーパーもなくて、千葉からの移動販売に数十年来頼って

おられるそうですから、

きっとうらやましく思われるでしょう。


それでは、クリスマスが似合う、インテリアショップのコンビニ

マダム・ワトソンでまた、明日、お目にかかります。


***

”美と癒し”プレゼントいたします。






『美と癒し』のプレゼントは明後日11月26日まで。

香りのキャンドルやRudyハンドクリーム、

今治タオルの履くたおる(靴下)、ささわしシャンプーなど

間違いなく美しく癒されるものばかりですから

お見逃しなく!

詳しくはNEWSページで。





11月4日投稿しています。

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No.2752

2023年11月23日(木)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.3



マダム・ワトソンには女の闘いがあるのを

ご存知でしょうか?


ショップのあちこちから聞こえてくる

秘かにその美しさを競って熾烈な女の闘いがあるのです。

ほらほら、


「呼んだかしら?美しさなんて言えば、

自慢じゃないけど、

私がいれば、みんな、かすんでみえるでしょう」





ベルベットガウン 16,500

ローズのキルティングワンピース 11,000



ラ・ヴィアン・ローズのベッドルームには

赤いバラのネグリジェにピンクのベルベットの

ガウンを羽織ったマダム・ジョセフィーヌがいますし、







「はん?なにごと?

鏡よ、鏡、この世で一番美しいのはだあれ?

もちろん、私に決まってるわよね!」





フェイクファー風ガウン 10,780

シルク風パールボタンワンピース  16,500



なんて言っている

フェイクファーのふわふわガウンを羽織ったマダム・パールとか、







「トワル・ド・ジュイをまとった

私が一番、かわいいに決まっているでしょ!





胸元シャーリングダブルガーゼワンピース 9,790



グリーンのベッドルームでは

グリーンのお部屋着で過ごすのが私のこだわりよ」

と言っている

マダム・モネの庭とか、





胸元ピンタックダブルガーゼパジャマ 9,790

ふかふかボレロ 9,790



「それを言うなら、私だって、トワル・ド・ジュイよ、







ちゃんとボレロもコーディネートして

おしゃれしながら、冬の備えは万全!





ぬくい靴下 2,530



ほかほかの靴下だってちゃんと履いてるんだから!

女性に冷えは禁物。

でも、かわいくなきゃ、勝負にならないでしょ」

というのは、マダム・サンド。




ひまわりダブルガーゼワンピース 13,240

襟付きフレンチスリーブ手編み風ベスト 10,890



「あら、嫌ね、女の闘いなんて、

わたし、一抜けて、お先に、おやすみなさい」


マダム・シャルトリューズ・レモンは

もう、ベッドでお休み体勢のようですし…


ほかほかをまとった女の闘いは

これから本番のようですね。







真冬のような寒さがやって来るそうですから、

どうかご自愛くださいませ。

それではあしたまで、ごきげんよう。





11月4日投稿しています。

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No.2751

2023年11月22日(水)

こと

「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.2


先週の土曜日にEテレの『太田光のつぶやき英語』を

見ていましたら、

『SNSで楽しむ!北欧デンマークのヒュッゲな暮らし』

というテーマで

デンマーク出身のすてきなフラワーアーティスト

ニコライ・バーグマンさんが出演されていました。







ニコライさんは日本に初めて来たとき、

「日本はなんて面白い!」と思われ、その後、日本に移住を決意し

お花やさんを始められたそうですが、

お店に来たお客さんと日本語を話したくて、話したくて、

夜は必死で勉強されたそうです。







英語も日本語ももちろんデンマーク語も堪能なニコライさんは

デンマークでは冬の季節、

ぬくぬくと癒されるひと時の感じを

ヒュッゲと言うと教えてくれました。

#ヒュッゲと検索するとたくさんのコージーな

写真や動画やコメントが出てくるようです。







ヒュッゲ、一度聞いたら忘れない響きですね。

そのデンマークでは、クリスマスの4週間前から

飾り付けを始める風習があるそうです。







日本ではあまりに早くクリスマスを始めるようになって

途中で飽きていましたが、

クリスマスの準備を始めるぞ、始めるぞ!という

わくわく感とドキドキ感が

実はいいのだろうと思いました。


確かに、お正月を11月から始めたら味気ない感じがします。







マダム・ワトソンのクリスマスデコレーションも

デンマーク風で日々ちょっとずつ進化を遂げています。

ぜひ、ヒュッゲなマダム・ワトソンに遊びにいらしてくださいませ!

お待ちしております。




11月4日投稿しています。

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No.2750

2023年11月21日(火)

もの

「レモンの季節です」



八百屋さんやスーパーにきれいなレモンが並び始めました。

見ているだけですっぱい顔になりますね~。

そう、国産レモンの季節は冬なのです。

レモンはお料理に欠かせない香辛料。

そして、冬のゆず湯みたいにお風呂に浮かべてもすてきで、

レモン自体の形も美しく、

コンポートや深皿に盛るだけでインテリアになります。







モリスにはそんなレモンを描いた生地と壁紙があります。







レモンの木の明るい綿プリントの生地、壁紙は

シンプルで、飽きがこなくて、いつ見ても

いい気分になります。







黄色い色の刺繡糸で麻生地にびっしりレモンを描いた

贅沢な生地もあります。







キッチン、ダイニングにレモンのシェードやカーテンを

かけたら、南仏リゾート風にもなりそうですし、

毎日、レモンの香りに包まれて楽しくお料理が作れそうで、

想像しただけで、わくわくします。





         詳しくは写真からウェブショップへ



カーテンや壁紙まですぐに到達できなくても

レモンのテーブルランナーならレモン色のダイニングが

簡単にできます。

こちらはモリスではなくドイツ製です。

ペーパーナプキンやミトンもあります。


( 詳しくは写真からウェブショップへ)







そして、

秋から冬のベッドリネンにも

シャルトリューズ・レモンをおすすめいたします。

夏からまだ体が完全に冬じたくになっていない今は

ことに寒さを感じます。

レモンのお風呂に入った後は

シャルトリューズ・レモンのベッドリネンに包まって

体の芯まで癒されるのはいかがでしょうか。


夏を乗り切った自分へのご褒美に

暮らしのなかにたっぷりのレモンを取り入れてみませんか?


それでは、また、明日。

***


シャルトリューズ・レモンのベッドリネンは

在庫限りとなりました。

同じ色の次回の生産はありませんので、どうぞお早めに。





11月4日投稿しています。

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No.2749

2023年11月20日(月)

こと


「クリスマスが似合うマダム・ワトソン」

No.1


私自身はニューヨークに行ったことがないのですが、

「ニューヨークの雑貨屋さんみたいな雰囲気」

と言われたことが何度かあります。

また、クリスマスが似合うとも言われます。







あと、1か月と5日でクリスマスがやって来ますが、

夏がなかなか出て行ってくれなかったせいか、

秋はあっという間に通り過ぎて

気が付けば、

晩秋から初冬に入りつつあります。





ベッドリネンはモネの庭



本格的な冬の前のこの季節は

ミドルシーズンの羽毛ふとんと

綿サテンのベッドリネン、「コットンリゾート」が

絶妙なマリアージュになります。

その気持ちよさは…もう、言葉にならないくらい。





ベッドリネンはジョセフィーヌとエリザベート



クリスマスは今まで忙しかった日々のご褒美で

何も特別なことをしなくても、

きもちよくぐっすり眠りたいという、

「寝正月」ならぬ、

「寝クリスマス」派にとっても

2023年のクリスマスは最高です。







12月23日土曜、24日のイヴ日曜日と

カレンダーはばっちりですから、

ロンリークリスマスの方は

ラグジュリークリスマスにしませんか?







マダム・ワトソンはクリスマスの25日月曜日は営業です。

クリスマスが似合うマダム・ワトソンで

癒しのひと時を過ごせるようにちょっとした

ちょっとしたサプライズも予定しております。

ぜひ、お楽しみに。





11月4日投稿しています。

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No.2748

2023年11月19日(日)

こと


「すぐやる方法」



バンジージャンプが好きな方がいらっしゃいます。

その方が言うには、気持ちいいよ~ということ。

後で、自分が飛んだビデオを音楽付きでもらえるから

見返して楽しめるのがさらに魅力なのだとか。

私は高所恐怖症なので、

おそらく人生で一度も経験することはないと思いますが、





バンジージャンプは

その場に来たら、「ハイ飛んで!」と言われるので

迷っている暇もないとのこと。

確かに迷っていたら、怖くなってできないだろうと思います。


バンジージャンプのように、

やろうかどうしようかと迷っているうちにだんだん

ハードルが高くなってきて、とてもできそうにない気になることは

日常にたくさんあります。


英会話を始めよう、ランニングを始めよう、

朝4時起きを始めようなどから、

カーテンを替えよう、サッシの溝を掃除しよう、

○○の修理をしよう、歯医者さんに行こうなどなど

1日伸ばしにしている内に

1日はひと月に、ひと月は1年になり、10年になったりします。





はじめるしか、やり終えることはできませんから、

何かをやろうと思った時はその時が始める瞬間というのは

バンジージャンプと同じかもしれません。


コツは新しい事をはじめるときは一筆書きみたいに

す~とスムーズに移動するみたいに始めるのが私は

いいと思います。

家の中の掃除や模様替えなんかも

やり始めれたら、「あっ、もう終った」とか

「なあんだ、けっこう楽しいね」となるはずです。





バンジージャンプは構えず鳥になった気分で

飛べばよいそうです。

踏み出す小さな勇気と、あとは

プロセスを楽しむつもりで続けることだと思います。





11月4日投稿しています。

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No.2747

2023年11月18日(土日)

こと


「アリスの部屋ができる!カーテンと壁紙で」



クリスマスか誕生日に叔母か叔父からもらったほんの1つが

「不思議の国のアリス」でした。





アリスが

液体を飲んで大きくなったり

小さくなったりして

たどりついた場所はへんてこな人間のような動物が

たくさんいる不思議の国。


家に帰ったら、不思議の国のアリスの世界が

出現していたらきっと楽しかろうと思いながら、





ディズニー100周年の記念

ディズニーとサンダーソンがコラボした

カーテン生地と壁紙のブックをめくりながら思いました。





ディズニー好きな方は多いと思いますが、

ディズニーに詳しくない方も

見るだけで楽しい、わくわくする、





そして、かわいいより、自分の家のどこかで

ミッキーやミニーやアリスの

こんなシェードかカーテンか壁紙を貼れる場所はないかと

ついあれこれ想像してしまいます。





ノスタルジックな気分で大人が楽しめる

ディズニーのキャラクターは





ミッキー、ミニー、アリスの他、クマのプーさん、

101匹ワンちゃんなどなど

14柄の壁紙と12柄、25色の生地で

思うままに童心に帰れます。





見ているだけでやさしい気持ちに満たされる、

きっとこれがディズニーの魅力のひとつなのかもしれません。

私はできることなら

今から子供に戻って、アリスの部屋で勉強したいです。

ブックはショップでご覧頂けます。

ぜひ、わくわくしてくださいませ。






11月4日投稿しています。

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No.2746

2023年11月17日(金)

こと

「クリスマスのベッドルームは

どうしよう」


iPhoneが過去の写真をセレクトして勝手にメモリアルアルバムを

作って、音楽つきで配信始めることがあります。

AIはどんな基準でアルバムを作成しているのかなと

思いますが、なかなか編集が上手です。





それを見ていると、11月の半ば過ぎからクリスマスにかけて

ああ、私はこんなベッドルームにしていたのかなと

思い出させてくれます。自分でも忘れてしまっているのです。





私はテイストの違うベッドルームを2つ持って

平日用、休日用として使い分けていますが、

簡単に動かすことができる天蓋ベッドがあるほうが

平日用のベッドルームです。

2020年のクリスマスはバルコニーを背中にして

ベッドを置いていました。

赤X白のコーディネートをしていたようで

赤いストライプのカーテンと

F・サガンの小説『ブラームスはお好き?』の

一節からとったフレーズを赤い糸でコード刺繍した

フラットカーテンをかけて、

ナイトテーブルの上には真っ赤なりんごを

コンポートに乗せて置いています。





2021年はもっとシンプルな感じで

ベッドの向きは壁側に変っています。

パリの空とスノーホワイトでメイキングしているようです。





そして2022年はタヒチとかモルディブとかの

リゾートの雰囲気を出しているつもりです。

フランス国旗のトリコロール

ブルー、ブラン、ルージュを

パリの空、スノーホワイト、ピンクドラジェのピロケースをで

表して3段重ねで置いています。

詳しくは私のインスタグラムで。

これでもか!というほど同じベッドルームが出てきます。


ベッドルームはベッドリネン、カーテン、

ちょっとしたデコレーションで簡単にイメージが変えられるので

まあ、楽しいのなんのって!


「最近、インスタグラムが上がっていないね」と言われました。

確かにもうひと月半以上投稿していませんでした。

今年のクリスマスのベッドルームは

どんなアレンジにしようかと、

只今、寝ても覚めても思案中です。







11月4日投稿しています。

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No.2745

2023年11月16日(木)

こと

「メロディに乗ってます」



今日は雨だから打ち合わせや納品を延期しましょうと

なることがたまにあります。

雨の日は確かに気分が上がりませんね。


晴天の気持ちいい日が一番いいけれど、

秋晴れで心地よい日は

今年も数える程しかありませんでした。

夏から一気に冬に滑り込んだ感覚です。


以前もこの、ものことほんで書いたのですが、

イギリス人のジョークに、「今年の夏はいつだったっけ?」

というのがあるようです。

そのくらい、夏は短いということだと思います。





気候だけでなく、世の中も決して晴れ晴れとは

行かないし、それと同じように人間も

健康でどこも悪いところはなく、

体調万全、

何事もうまく進んで、

やるべき事は全部終って、気持ちもすっきり、。、

問題などない時などはめったにありません。


私もすごく立て込んでいる時と少しは余裕ある時と

多少暇な一瞬がくり返されているような感覚です。

きっと多くの人たちはこんな感じかなと

思っています。

考えてみれば、人生は順風満帆ではないのが

普通ですから、船酔いしないように

リズムに乗ってしなやかに行く方がいいのかなと

思っています。


これから年末にかけて慌ただしい日々が始まりますが、

焦らず、たゆまず、怒らず、平々凡々と

行きたいものです。

寒くなってきました。

どうぞ、あたたくしておやすみなさいませ。







それでは、また、明日、普通のよい日にいたしましょう。






11月4日投稿しています。

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No.2744

2023年11月15日(水)

こと

「白紙に戻す」


あまりいい意味では使わない

「白紙に戻す」ですが、私はとてもすてきなことばだと思います。


ロンドンのクラリッジに長期滞在した作家が書いた

リアリティ小説で読んだのですが、

ホテルのレストランの厨房は、

日に何度も白紙に戻す時間があるそうです。





つまり、キッチンをピカピカに磨き上げ、

消毒をしてまっさらにするということです。

2時間後にはランチタイムの準備が始まって

厨房はごった返すのがわかっていてもです。





白紙に戻っている時間は短くても

白紙状態の空間は見ていても気持ちいいし、

きちんと終えたという達成感もあります。

さらに次の仕事も効率よく始められますし、

終わりはまた、元の白紙に戻すことですから簡単です。





私は朝、キッチンシンク、洗面室、浴槽を

同じひとつのスポンジで同時進行で一気に磨き、

一気に洗い流して、水滴ゼロまで拭きあげます。

時間にして5、6分ほどです。





同じことはショップでも朝、昼、晩3回、

つまり、個々人が使ったら拭き上げるを習慣にしています。


そして、1日の仕事が終ったら、キーボードなどの電子機器、

デスクを拭き上げてから帰るようにしています。


白紙に戻すと、

翌日の書き始めが気持ちよいですから。

では、また、明日、気持ちよく書き始めます。





11月4日投稿しています。

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No.2743

2023年11月14日(火)

こと

「手書きケッチ」



いよいよ寒くなってきて、やっとクリスマスの気分に

なってきましたね~。

ショップのレイアウトやカーテンのディスプレイなど

毎日のように模様替えです。





そんな時、以前はあれこれと絵を描きつつ

現場で考えていました。

しかし、iPadのプロクリエイトを使うようになり、

ショップの写真、お客様からいただいた写真に

着せ替え人形のようにカーテンや壁紙を

着せてイメージイラストを作るようになりました。

お客様の目の前で描くことも多く、

リアルに想像がつきますので、

「大きすぎる柄かな~と思ったけど

カーテンになるといい感じね~」とかいうことになります。

わかりやすいことはとてもいいことだと思います。





また、数年前からリサコラムも色鉛筆や水彩絵具から

iPadで描くようになりました。

時間はかなり短縮できるようになりました。

その一方で、

私は絵を描くことがあまり楽しくはなくなりました。





昨日のものことほんで書きましたが

建築家の伊東豊雄さんが

「スケッチをしなさい」と言われていましたが

手書きのスケッチでは線はまっすぐではないし、

ところどころ左右対称でもないけれど

そのアバウトな部分が逆に想像力を搔き立てるし、

さらに、手に絵心がつく、そして設計が

パソコンのデータからリアルなものに思えて

建築が楽しくなると言われたかったのではないかと思います。


今日もとてもラフですが、

印刷会社の社長様と打ち合わせ(世間話)をしながら

15分くらいで描きました。

全く整ってもいないのですが、

描いていてやっぱり楽しかったです。





11月4日投稿しています。

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No.2742

2023年11月13日(月)

こと

「建物スケッチ」

第1回 カフェ・パレ・ロワイヤル



先日の8日、Eテレで建築家の伊東豊雄さんの

「最後の講義」をちらっとみました。

個性的な白縁のめがねがトレードマークのそう、あの建築家です。


伊東氏は2013年には

建築界のノーベル賞といわれるプリツカ―建築賞を受賞された

御年、82歳。

若くして有名になられたわけではなく、

公共建築の依頼がくるようになったのも、

70歳からのようです。


講義では、学生さんの質問に答えられる姿がとても82歳とは

思えない、明解さでした。





伊東氏は全てがパソコンで行われるようになった

今の時代でも、パソコンは全く使えず、

すべて手書きだそうです。


何でもパソコンに頼ってしまういま、

設計図面も手書きなんて すばらしい!と思いました。


学生さんの質問には、とにかく、

「スケッチをしなさい」と言われていました。

スケッチができなくてパソコンでいい絵は描けません。

いくつ描いたか、何時間弾いたか、

どれだけ練習したかということだと思いました。

私も今日から簡単なスケッチを始めることにしました。


今日のスケッチは、パリに行った時のカフェが入った建物です。

カフェの名前は『カフェ・パレ・ロワイヤル』

パレ・ロワイヤルのほぼ近くにあったカフェです。

15分で描いたとてもラフな絵で今回は失礼いたします。


番組は明日14日にも再放送されるというので、

NHKプラスか、録画してまたみようと思っています。






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No.2741

2023年11月12日(日)

こと

「今朝の一行目」

第11回

今日はとても短い短編から。

著者はシカゴに生まれ、第一次世界大戦では

赤十字要員として従軍して負傷。

パリに移住し、作家として成功を納めた後、

フロリダ州のキーウエストに移り住み

その間も、

フランス、スペイン、スイス、NYなどの各地を訪れて

その足跡を残しているノーベル文学賞作家。

第二次世界大戦には従軍記者として参加。

さて、ヒントは十分ですね。


「夜も更け、カフェの客はみな引き揚げて、ただ一人、

電灯に照らされた木の葉の陰のなかに、

老人が座っていた。」






答えは

アーネスト・ヘミングウェイの

『清潔で、とても明るいところ』

原題"A Clean Well-Lightned Place"です。





ヘミングウェイと言えば、まずは教科書にも出てくる

『老人と海』ですが、

この

『清潔なとても明るいところ』に出てくる

主人公も辛い人生を背負ったらしい老人です。

その彼はこの清潔で明るいカフェに一人で毎日のようにやって来ては

午前1時、2時まで居座り、時々はお金を払わずに

帰ることがあるという下りがあります。





そのため、テラス席のその老人がお金を払わずに帰らないように

二人のウェイターが店内から見張っているのですが、

そのウェイターの若い方は早く帰ってベッドにもぐりこみたいと

閉店の1時間前なのに、

老人にお酒を出すのを拒み、追い返していまいます。

すると、もう一人の年をとったウェイターは

自分も老人と同じで、長くカフェに居座りたい方だから

かわいそうにと言います。





このほんが書かれた当時は日本にはカフェはなく

喫茶店か、飲み屋さん、居酒屋のような、

コーヒーかお酒を出す場所のどちらかしかなかったと思いますが、

今は日本中にカフェはたくさんできました。

ヨーロッパの各地にはそれぞれの長いカフェ文化があり、

カフェとは独特なそして第2の生活の場所のようです。

だから、場面設定としては読者に情景が伝わりやすく、

すぐに物語の中に入り込めるのだと思います。





これまでいったいどのくらいの

カフェをめぐるたくさんの物語、小説が書かれて来たことか

想像もつきませんが、

カフェでの物語だけをピックアップして読んでも

きっとおもしろいだろうなと思います。

実は、私はこのタイトルを拝借して

リサコラムで物語を連載したこともあり、

短くも印象深いショートショートです。






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No.2740

2023年11月11日(土)

こと

「今朝の一行目」

第10回




今日のほんは小説ではありません。

しかし、小説のように深く味わえ、でも

あっという間に読み終えてしまうほんです。

ものことほん、リサコラムでも何度も取り上げたことがあります。

さて、お分かりでしょうか?


「成長期のころ、父から聞いたことばは

けっして忘れないでしょう。

『息子よ。おまえが生まれて、まわりの人たちが喜んで

くれているあいだ、おまえはずっと泣きっぱなしだったのだ。

おまえが喜んで天国へ行くとき、

まわりの人たちが泣いてくれるような人生を送りなさい』」






原題は”WHO WILL CRY WHEN YOU DIE?"

日本語のタイトルは『3週間続ければ一生が変る』

あなたを変える101の英知


著者のロビン・シャーマは元弁護士で作家、コーチングとして

IBM、ナイキ、マイクロソフト等の企業、

元アメリカ大統領ビル・クリントンほか、著名人のクライアントも多数、

インスタグラムのフォロワー数180万人(11/11/2023現在)と

世界中に多く支持者を持つ、人生を楽しく、人によい影響を及ぼし

悔いのない人生を送るためのコーチ、そして、私のメンターです。

さて、このあとに続く、私が好きな箇所はこちらです。





「わたしが人生で学んだ教訓のひとつは

こちらから人生に対して行動を起こさなければ、

人生のほうからこちらに行動を起こして、こちらが望まない

結果がもたらされるでしょう。

それは人間が何千年も支配してきた自然の法則のひとつです。


ほんの数日はあっというまに数週間になり、

数週間は数か月に、数か月は数年になります。

すぐにすべてが終ってしまい、

残されるのは中途半端に送った人生だけです。





小さな習慣が人をつくる。

まさに、その通りだと思います。

よい習慣を自分に作るには

最初の一歩を踏み出さなければ、何も始まらないと

いうことですね。

さあ、今の瞬間から保留していたことにとりかかろう!

では、明日をちょっとだけお楽しみに。





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No.2739

2023年11月10日(金)

こと

「今朝の一行目」

第9回



著者はパリで生まれ、幼くして両親を亡くしたため

イギリス人の叔父の元で育てられたたため

イギリス人作家となったそうです。

短編作家の傑作と言えば…






「まもなく消灯時間だった。」

これではちょっとわかりませんよね。では、

「明朝、目を覚ますと、もう陸地が見えているだろうという。」






答えはサマセット・モームの『雨』

布教活動へ行く宣教師と舟で乗り合った2組の夫婦の物語。

検疫のために南の小島に降りることになったが、

降り続く雨の中で2週間足止めを食うことになる。

鬱陶しい雨で人々の心が次第に鬱屈してゆき

最後に事件が起きる。





読んでいてかび臭いような憂鬱な気分になる物語。

雨が人間に与える精神的な影響のすごさを感じさせるほんでも

あると思います。


短編小説の世界的な傑作と言われるようですが、

遥か昔に読んだ時の記憶は気味がわるい、後味が悪い、

そんな印象しかありません。






実は私が持っているこの本は叔母が買ったほんだったようで、

日付と名前も入っていました。

そして、

1972年 中野好夫訳の新潮文庫のこのほんの価格は

なんと、90円。

今は同じほんが500円くらいになっていますから、

50年で物価は5.5倍くらいになった計算です。

また読み返したくはないのですが

50年前の古本はすでにヴィンテージの域に達していて

捨てられないほんなのです。





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No.2738

2023年11月9日(木)

こと

「今朝の一行目」

第8回



さて、今日はあえてヒントなしです。

年代、ロンドン、医学博士、陸軍病院がかなりの

ヒントになると思います。


「1878年にロンドン大学で医学博士の学位を

取った私は、軍医としての必須科目を

おさめるため、ひきつづき、ネットリの陸軍病院へと進んだ。」





ネットリと引いても地名はなかなか見つかりません。

イギリスハンプシャー州の南西にある小さな町

Netleyと書きます。

しかし、これはあまりキーワードにはなっていません。

私が誰かわかれば簡単ですが…





答えはコナン・ドイル著『緋色の研究』

原題は”A Study in Scarlet” 

延原 謙訳によります。

と言ってもぴんと来ない方も多いと思います。





それもそのはずです。

未だにイギリス人の半数以はこのシリーズの探偵が

実在の人物だったと信じているといいますから。

きっともう、お分かりだろうと思います。

シャーロック・ホームズシリーズの一番最初のものです。





「私」はジョン・H・ワトソン博士で

このあと、シャーロック・ホームズと出会い、

そして、ルームメイトとして、

シャーロック・ホームズの友人でとして、否応なしに事件に巻き込まれ、

そして事件を著述して発表する作家になります。





私は高校生1年生の頃からシャーロック・ホームズにハマりました。

そして、当時荻窪にあった『日本シャーロック・ホームズクラブ』に入り

関連書籍はどんなに高くても全部購入し、自分なりの研究?を

重ねました。


もし、「私の青春」というタイトルでほんを書くなら

フランス語、アテネ・フランセ、シャーロックホームズという

3語の副題がつくと思います。

リサコラムの『私とフランス語とインテリア』全15回では

その辺りを詳しく述べていますし、10数年前には

シャーロック・ホームズのパロディも同じリラコラムで

書いたことがあります。

しかし、シャーロック・ホームズを

書き出すと、とても終らないので今日はこの辺りで。

では、明日をっちょっとだけお楽しみに。





11月4日投稿しています。

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No.2737

2023年11月8日(水)

こと

「今朝の一行目」

第7回


今日はちょっとだけ難しいかもしれません。

19世紀フランスの作家の代表作。

青春時代によく読まれる、しかし、文庫本で500ページを

越えるので、多くの人は途中で挫折します。

訳者は大岡昇平です。


「私はこれから、その真摯な発展がすべて美の性格をもつ

あの情熱について報告する。」

わ~、どんな情熱かしら?





そして、こう続きます。

「恋愛には四種類ある。」





答えは、スタンダールの『恋愛論』です。


その中でもっとも有名な下りが、

「ザルツブルクの塩抗では、冬、葉を落とした木の枝を廃坑の

奥深く投げ込む。二、三ケ月して取り出して見ると、

それは輝かしい結晶でおおわれている。

山雀(ヤマガラ)の足ほどもないいちばん細い枝すら、

まばゆく揺れてきらめく無数のダイヤモンドで飾られている。

もとの小枝はもう認められない。

私が結晶作用と呼ぶのは、我々の出会うあらゆることを機縁に、

愛する対象が新しい美点を持っていることを

発見する精神の作用である。」






一番わかりやすい例が、

遠距離恋愛だと私は思います。

離れていればいるほど、相手がどんどん美化されます。

しかし、この結晶作用は人間同士だけでなく、

例えば、憧れのリゾート、ホテル、憧れの場所も

同じだと思います。





例えば、孤島にある高級リゾート、パリなど

そのリゾートや場所が遠ければ遠いほど、

また、会いたくなって結晶作用は大きくなっていきます。

リゾートにはもちろん、欠点もありますが、

しかし、遠くにいると見えなくなって、美しさだけが残ります。

リゾートは遠くにありて思うもの、

度々行けないなら、

近くの自分のリゾートを持つのは精神衛生上いいことだと思います。





しかし、くれぐれも、わんちゃん、ねこちゃんに

占領されないようにご注意くださいませ。

わんちゃん、ねこちゃんも気持ちいいリゾートが大好きですから。

本日の出演はH様邸のキミちゃんでした。

それでは、また明日!






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No.2736

2023年11月7日(火)

こと

「今朝の一行目」

第6回



今日はフランス人作家の戯曲です。


第一幕

第一場

宮殿の一室に貴族たちが集まっている。

ひどくいらだっている様子がはっきりわかる。

その中の一人は相当な年である。

第一貴族 音沙汰なしだ、相変わらず。

 老貴族 朝もなし、夜もなしじゃよ。

第二の貴族 音沙汰なしでもう三日だ。

老貴族 飛脚は飛び、飛脚は帰る。

どいつも首を振って言う。「音沙汰なし」とな。

第二の貴族 草の根を分けて探した。もうどうにもしようがない。






コロナが始まった2020年

盛んに、同じ作家の『ペスト』が取り上げられ、

書店には平積みされていました。


答えはアルベール・カミュの『カリギュラ』です。

このあと、3日間、森をさまよった暴君、皇帝カリギュラが

泥だらけになって宮殿に戻ってきます。

そしてカリギュラは「月」を取りに行ったけれどどうしても

手に入れられなかったと言います。


月を取りに行く=不可能なことに無為な挑戦するという比喩、

不条理の象徴として使われていますが、

『カリギュラ』は『異邦人』、『シーシュポスの神話』と共に

カミュ自身が不条理の連作と言った作品の1つ。





この『カリギュラ』の戯曲は

第2時世界大戦後の1945年初演が行われたそうです。

それを見たある演劇史家は

「1年前に死んだあの血なまぐさい狂人(ヒットラー)の

行動を愚弄する」役割を果たしたと書いたそうです。


私は大学3年生の時にこのカリギュラの原文を読む授業を

取っていましたが、そのフランス人の先生は長身瘦躯、

天然パーマの髪は逆立っており、銀縁の丸い眼鏡をかけた

まさにカリギュラのような

ちょっと恐ろしい雰囲気でした。


もう、〇十年前のことですが、実は

最近、インスタグラムで、この先生とコンタクト

できましたことがうれしい出来事でした。


ではまた、明日をちょっとお楽しみに。






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No.2735

2023年11月6日(月)

こと

「今朝の一行目」

第5回



"I am always drawn back to places where I have lived,

the houses and their neighborhoods.

私はふとした時に、昔住んでいた場所のことを思い出す。

あの家々のこととか、隣近所のこととか。





For instance. there is a brownstone

in the East Seventies where,

during the early years of the war,

I had my first New York apartment.


それは、東70丁目地のブラウンストーンの高級住宅で、

戦争が始まって間もない頃に、ニューヨークに出てきて

初めて住んだアパートだった。

(木村訳)






映画のシーンを思い浮かべると「ああ~あれ、あれ」と

まるでタイムスリップしたように

そして、自分がニューヨークの赤茶色の高級住宅地に

住んでいたことがあったかのように、情景が目に浮かぶ

有名な書き出しですね。


そう、オードリーヘップバーン主演で

映画化され、誰もが知る、

”Breakfast At Tiffany's” by Truman Capote

トルーマン・カポーティ著「ティファニーで朝食を」 です。





私は毎週、「リサコラム」で怪しげな小説もどきを書いて、

価値のないその文章を図々しくも勝手に英訳して、

それをまた毎週、アメリカ人の先生と共同で修正作業を行っています。

もう、10年以上になります。

そのおかげで日本語→英語はかなり慣れましたが、

その逆は難しく、作家でなければすてきな日本語には

訳せないということがたったこの2文でわかりました。





この120ページ弱の薄いこのほんは

後ろに単語の解説があり、それを参照しながら

読むことができるので、英語の勉強にもなりますが、

しかし、同じところばかりでひっかかって、なかなか先に進みません。





私自身は小説のおもしろさは時代背景を知ることができること

でもあると思っているので、

現代の小説より、昔の小説に惹かれます。

さて、今晩は「ティファニーで朝食を」の映画を

鑑賞しましょうか?





11月4日投稿しています。

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No.2734

2023年11月5日(日)

こと

「今朝の一行目」


第4回


本日の「今朝の一行目」は、

大正の文壇をほぼ、自分の時代にしてしまった

短編作家の最初の一行目。


「ある春の日暮れです。」

これでは短すぎますでしょうか?

ちなみに

「ある日の暮れ方のことである」

は同じ作家の「羅生門」。


ここまでくれば、わかりますね。

それでは、ついでに2行目を

「唐の都、洛陽の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、

一人の若者がありました。」





答えは芥川龍之介の「杜子春」です。

これに続く3行目は、

「若者は杜子春といって、元は金持の息子でしたが、

今は財産を費い(つかい)尽くして、その日の暮らしにも困るくらい、

憐れな身分になっているのです。」





余談ですが、

私は13年ほど前の2010年2月から『杜子春』を下敷きにして

現代版杜子春のような、あくまでも、ような、拙いものを

リサコラムで連載したことがあります。

そのタイトルが『俊春』でした。

としはるとも、とししゅんとも読めるので

呼び方は最後まで読者には伝えず、ただ、俊春のままで

物語を進めました。


その当時、イギリスBBCの詐欺師のドラマ

『華麗なるペテン師たち』というちょとあり得ない

ストーリーのアクションドラマをやっていましたので

その手法で、山の中で死ぬ場所を探している若者を

救いだして、改心させるストーリーにしました。





芥川龍之介についてはおそらく膨大な研究書もあり、

また、同時代を生きた人々が思い出を書き記していると思いますが、

その中で、1913年生まれの書家、美術家の篠田桃紅(とうこう)さんの

50万部のベストセラー、

『一〇三歳になってわかったこと 人生は一人でも面白い』にも

光輝くような名声と美貌がオーラとなって

帝国ホテルの大階段から下り降りてくるというような

芥川龍之介の記述がありました。

今で言うイケメンスター、当時の紅顔の美少年だったようです。


その美青年、芥川龍之介は

1926年、大正15年、昭和元年、

若干34歳の若さで自ら命を断ち、

その95年後の2021年、

篠田桃紅さんは108歳の4週間前、

107歳の天寿を全うしました。







天才短編作家はなぜ短命なのかということについても検証した、

精神分析学者の岸田秀さんの著書

『ものぐさ精神分析』によれば、

短編しか書かないのではなく、短編しか書けない理由は

結論を急ぐからだと、つまり、人生に対しての結論も急ぐ、

つまりは、生き急いぐからだと述べられていました。

それを読んだときにとても納得しました。

のんきに鈍感力でいた方が、人生長持ちするようですね。


芥川賞作家の小説だけでなく、

芥川龍之介のことを書いたほん、エッセイ、

芥川龍之介自身の小説を読み返したら、

またいろんな発見がありそうです。


それでは、また明日の号をちょっとだけお楽しみに。





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No.2734

2023年11月4日(土)

こと

「今朝の一行目」

第3回



さて、2冊目となる第3回は

明治の末頃に生まれ、

大正~戦後に活躍した作家。

存在自体がひとつのアートようなひとの

有名な書き出しです。


「私は、その男の写真を三葉見たことがある。」


さて、いかがでしょうか?

ヒントは、次の長い長い一文です。





「一葉は、その男の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、

十歳前後かと推定される頃の写真であって、

その子供が大勢の女のひとに取りかこまれ、

(それは、その子供の姉たち、

それから、従姉妹たちかと想像される)

庭園の池のほとりに、荒い縞の袴をはいて立ち、

首を三十度ほど左に傾け、醜く笑っている写真である。」





答えは太宰治の『人間失格』です。


このほんを読んで自ら命を断った人は果たしてどのくらいいるだろうか

と言われました。

そのくらいに日本人に影響を与えた人物、作家、そして小説に

に違いありません。





私は太宰治を読み返す度、文章がうまいな~と思います。

芥川賞が欲しくてたまらなかったけれど、

とうとう受賞することなく、自殺して亡くなった

無冠の帝王という感じがします。


最後にあまり注目を集めないだろう、

こんな一文があります。

「自分は子供の頃から、よく寝込みましたが、

寝ながら、敷布、枕のカヴァ、掛蒲団のカヴァを、

つくづく、つまらない装飾だと思い、

それが案外に実用品だった事を、二十歳近くになってわかって、

人間のつましさに暗然とし、悲しい思いをしました。」


私も一人暮らしをするまでは白いシーツやカバーに

美しさを感じませんでした。

しかし、今では、なくてはならない実用品で

愛おしい装飾品になっています。






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No.2733

2023年11月3日(金)

こと

「今朝の一行目」

第2回



さて、第2回はこちらです。

時々、文語体も混じる格調高い口語体の明治の作家の小説、

簡単かもしれません。


***


「随分遠いね。元来どこから登るのだ」

と一人が手巾(ハンケチ)で額を拭きながら立ち留まった。

「どこか己(おれ)にも判然せんがね。

どこから登ったって、同じ事だ。

山はあすこに見えているんだから」と

顔も体躯(からだ)も四角に出来上がった男が無造作に答えた。





このあと、

「反りを打った中折れの茶の廂(ひさし)の下から、

深き眉を動かしながら、

見上げる頭の上には、微かなる春の空の、底までも藍を漂わして、

吹けば動くかと怪しまるるほど柔らかき中に屹然として、

どうする気かと云わぬばかりに、叡山(えいざん)が聳えている。」

と長い1文が続きます。





答えは夏目漱石の『虞美人草』です。


印象的な描写で始まるこの美文は

男女5人の恋愛、人間関係を織り込んで全文に渡って続きます。

文明開化の明治、西洋文化を取り入れた

裕福な人々の豪華な室内装飾の様子が

清潔なタッチで描かれています。

きっと、

庶民はこの新聞小説の連載をわくわくしながら楽しみに

読んでいたのだろうと思います。





主要な登場人物の中で最後、ショック死する

藤尾というハイカラな名前のブルジョア一家の長女は

小説の中で、別名、クレオパトラとも呼ばれます。


「宝石箱をひっくり返したような」と、高校3年生の私は

大学入試の小論文にこの冒頭を引用して書いた

私にとって思い出深いほんで、

そして、唯一、暗唱できる、

今朝の一行目は『虞美人草』でした。


今は、ネットで無料で読めますが、

茶色く変色したページをめくって読むのもいいものです。





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No.2732

2023年11月2日(木)

こと

「今朝の一行目」

第1回



Eテレ2355の秋の読書週間「2355今夜の一行目」という

ごく短いコーナーがあります。

それは、あるほんの冒頭の一行目が読み上げられて

テレビの視聴者が知り得るほんの中から

当てずっぽうでも何でもいいのでタイトルを

想像したり、当てるコーナーなのです。


「世の中に無数にあるほんの中のタイトルなんて

当たりっこない!」ですよね~。

しかし、

出題されるのは教科書に出てくるようなほんが多く、

当たった時の喜びは格別。

誰かに自慢したくなりますが、

自慢する人がそばにいなくても、秘かな自己満足にはなります。







ということで今日はイントロのみ。

明日から、「ものことほん 今朝の一行目」を出題しますので、

どうか、想像して、そして当ててくださいませ。





そして、

「2355今夜の一行目」のコーナーが好きな理由は、

これまでも何度か書きましたが、

高校生1年生の頃、1週間の交代の日直が書く日誌に、

毎日、あるほんの冒頭を書いて、

担任の先生にタイトル当てクイズを出していたからです。

その先生が国語の先生だったためですが、

思い返せば、ほんとうにいやみな生徒だったと思います。





読書の秋、どんなシーンでも絵になる読書の秋。

私自身は落ち葉を浴びながら

読書してみたいです。





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No.2730

2023年11月1日(水)

こと

「略語が気になる」


先日、郵便局に行ったら、保険の勧誘を受けました。

次に、NISA(ニーサ)の勧誘を受け受けました。

金融担当の○○です、と言われてお名刺を出されたので、

勉強になるし、お話しを伺ってみようと思いました。

パンフレットでしばらく懇切丁寧な説明をされた後で、

「簡単ですが、ここまでで質問はございませんか?」

と言われたので、

「1つ、あります。前から疑問に思っていたのですが、

『NISA』って、何の略語ですか?

それがわかればすっきりするのですが」と聞きました。






すると、「あっ~え~っと」と言われたままで、

何も言われないので、

「結構です。今、スマホで調べます」と言ったのですが、

後ろに引っ込んでしまわれ、しばらくしてプリントを

持って来られました。

その時点では、私も検索していたのですが、

NISAとは、

Individual Saving Account」というイギリスに居住する人対象の

税制優遇措置のついた個人口座のISAを真似て

その頭にNipponの
Nをつけて

NISAと命名された

金利に対して非課税の投資信託ということでした。


こんな風に私は略語がけっこう気になるのです。

というのも、フランス語を読んだり聞いたりしていると

略語がニュースにもバンバン出てきます。

それがわからないと全部かわからなくて困るため、

都度、調べなくてはならないからです。

さらに、英語とは略語も異なり、





例えば、

EUは逆になってl'UE(L'Union Europeenne)、

(小文字最初のeの上にアクサンテギュ「’」という記号付き)

国連UNはONU(L'Organaization des Nations Unis)

と、全部書くととても長くてめんどうです。

また、

英文手紙やメールの最後に返事を欲しいとき、

RSVPと書きますが、

これも実はフランス語から来ていて

Respondez S'il Vous Plaitの略語。

(eの上にアクサンテギュ「’」、

iの上の「・」の代わりに「へ」の字のような

アクサンシルコンフレックスという長い名前のアクセント記号付き)

確かにこんな長い文章をいちいち書くのは面倒だというのはわかります。

略語好きなフランス人が英語圏の人に書き送ったのが最初なの

かもしれません。

なので、ニーサ、すっきりしました。





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